GOlaW(裏口)

2010/05/20
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◆ 上海

 上海、というと管理人にとっては『ケディの故郷』!
 メイキングの段階で『ケディ、どうしてるかなぁ』と懐かしくなりました。
 ケディは今、上海で親日系番組に出ているという噂を聞きました。

 待ち続けるのは得意だけど、ふとした時に忘れてしまそうで怖くて。
 そんな時にこのドラマが始まったのは幸運とも言えました。
 『逢いたい』。そんな大切な想いを呼び起こしてくれたこの設定に、心から感謝いたします。

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◆ シュウメイとケディ・ティン、葉月英介と土屋敏雄プロデューサー

>「お前が欲しい」

 本来なら胸を高鳴らせるべきシーンであるはずなのに、その時、私が葉月の後ろに幻視してしまったのは、土屋P(元『ウッチャンナンチャンのウリナリ』のチーフプロデューサー)でした。


「全部仕組んどいて、何抜け抜けと!」
 それは今、葉月に対して言ったわけでなく。
 過去の自分が号泣しながら叫んだ言葉でした。


 数年前、上海のある少女を歌手としてプロデュースし、数ヶ月で脱退させた『ウッチャンナンチャンのウリナリ』。
 大好きな番組で起こったそんな出来事に対し、当時、私は衝撃を受けながら怒り狂いました。
『勝手に親日少女を日本に連れ出して、勝手に夢を見させて!
 散々試練とか与えて、希望も与えて!
 責任も取らず、罠に掛けたように、その夢を取り上げて!
 この恨み、絶対忘れない! エンドロールに出た全員の名前を忘れない!』
 当時、番組が終わってもひたすら泣きました。悲しいからでなく、可哀想だからではなく、番組の仕打ちに対する悔し涙でした。



 長い月日に忘れていた過去の痛みが、無くした筈のどす黒い怒りが、年月の向こうから顔を覗かせました。

 仕事のため――『人気を取るためだけ』に、他人の人生を駒として弄ぶ日本人と、そのカモになる上海少女。
 その構図はあまりに瓜二つで、戦慄せずにいられませんでした。

>「私、あの人、信じていいか?」

 ケディが日本に来たときのたどたどしい日本語に、古いギャグと重なって。

 その後の、ケディが出遭う試練の数々が一気にフラッシュバックして。

 私は思わず、『絶対信じちゃだめ!』と心の中で叫びました。
 この後、彼女がどれだけ酷い目に遭うか、本当に怖くなりました。


 私の中で、葉月のイメージが土屋Pになるか。南々見狂也(南原清隆さん)になるか。
 それがこのドラマの中での好感度につながると思います。

 もし最終回で、シュウメイが『バイバイ日本』といいながらインドに行ったら、ちゃぶ台ひっくり返しますよ(声だけ笑って目が笑っていない)。

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◆ 放置された少女

 シュウメイがモデルの練習をしている間、柚月がげらげら笑っているシーンがとても印象的です。

 どれだけ余裕がなく、どれだけ不安なんだろうと。

 モデルである柚月にとって、シュウメイの特訓内容は『できて当たり前の基本』。でもプロが素人を見ても普通は『しょうがないよね』の一言だけのはず。
 自分の当たり前にすがり、他人を馬鹿にしなければ保てない精神状態ってどんなだろうと。
 トップモデルの彼女にとって、自分の容姿様相が彼女の武器であり誇りであるはず。それらをすべて否定されるように、着ぐるみに押し込められたのが、心底許せなかったのでしょう。そして『自分はプロのモデルなんだ』という矜持を早く取り戻すために、無意識に他人を貶めることで安心しようとしてしまったのだろうと。
 そう思うと少し、哀しくなりました。

 葉月にとっては柚月は関心の外にあります。だからこそ彼女を酷く傷つける仕事を与えることで、できる限り遠ざけようとしているのだと感じました。

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◆ 4つのコインと姉御肌

 さばさばしていて葉月と対等に話せる真絵美は、このドラマの中でとても好感を持てるキャラクターです。嫌なやつとか不幸どん底の人とかが溢れている中で、彼女の存在はほっとしますしね。
 内装をがらりと変えるときも、さっと『上の事情』を読み取り、正当な抗議へと変えられる聡明さ。
 ヒートアップしたスタッフ内の調整もできる気配りの良さ。
 働く女性としての理想ですよね。

 そんな中でなぜか葉月のことに理解を示したりする彼女が少し不思議だったりします。
 ……ただいま管理人が葉月(の向こうに重なって見える物)に嫌悪を覚えているから、そう感じるのかも知れませんが。

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◆ 経営者として生きる男

 葉月は木村君ご本人とは真逆のキャラクターですよね。といいますか、『チームワーク第一』の木村君が殴りたくなるようなキャラクターだと思います(苦笑)。
 非人間的な冷たさを感じる人物ではありますが、それは『企業としての冷たさ』とも感じられます。彼の立ち回りがすべて企業と深く結びついているからでしょうか。
 嘘と計算で取り繕い、人を誘導することで動かしていく。そのフィクサーとしての手腕は、企業を大きくするには必須のものかもしれません。プライベートが仕事と直結してしまっているような生活では、その仮面はもう取り外せないのかもしれません。

 彼が変わるとしたら、社長としての心の仮面(ペルソナ)以外にプライベートの心の仮面(ペルソナ)を作り出していくしかないのかもしれませんね。

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◆ バイリンガルの宝庫

 今回のドラマの最大の見所といえば『バイリンガルの宝庫』!
 ミン役の人が実は日本人、と聞いてほんとにびっくりしたのですが、そのほかにも風見の中国語(あえて「日本語を話せ」という、言葉に対する想いがある辺りがすごく好感度大!)、シュウメイの日本語と、とことん見所がありますよね。
 こんなに幸せなドラマがあっていいのでしょうか(天にも昇る気持ち)。

 私には中国語はわかりませんが、そのあたりもしっかり注目していきたいと思います。

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 いきなり週遅れの感想になってしまった管理人です。本当にごめんなさい!

 ドラマが終わるまでは、しばらく自宅のBGMは『ブラックビスケッツ』中国語Virで通そうと思います。<Stamina(闘心)>や<Bye-Bye(再見)>で、過去の自分と会話をしつつ、できる限りドラマを掘り下げられればと思います。

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 澄んだ水を求め、水亀はただもがく。





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Last updated  2010/05/20 04:00:39 PM
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