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2025.08.30
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カテゴリ: 健康




普段はゴルフのことばかり書いていますが、今回は少し真面目な番外編です。


最近、市販薬として販売されるようになった「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」について個人的に思うところを書いてみます。


処方なしでもプロトンポンプ阻害薬 (PPI)が手に入る?

タケプロンSやオメプラールSといった薬は、​ プロトンポンプ阻害薬(PPI: proton pump inhibitor) ​に分類される薬です。

これらは、消化性潰瘍の第一選択薬とされており、胃粘膜壁細胞のH+分泌の最終段階であるプロトンポンプ(H+/K+-ATPase)を特異的に阻害し,H2受容体拮抗薬(ガスターなど)よりも強力に胃酸分泌を抑制します。

従来この薬は、医師の診断を受けて処方箋がなければ手に入らないものでした。

しかし最近は​ OTC ​化が進み、ドラッグストアでも購入できるようになっています。

「市販で買えるようになった」というのは便利であり、多くの人にとってPPIが身近になった変化です。

PPIが効くのは、消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)、胃食道逆流症(GERD)、ピロリ菌の除菌補助などに使われます。

私自身、社会人になってから胸やけや胃の痛みを感じるようになり、上部内視鏡(胃カメラ)を受けました。

その結果、 GERD Grade M と診断され、医師からPPI(確か、ネキシウム)を処方してもらいました。

薬を飲んでいる間は症状がかなり改善し、「こんなに楽になるのか」と感動したほどです。

本当に便利で、生活の質を上げてくれる薬だと思いました。


隠れてしまう“本当の病気”| 便利さの裏にある危うさ

ただし、その便利さと同時に  危機感  も覚えています。

なぜなら、胸やけや胃の不快感の背景には、時に胃がんなど深刻な病気が隠れていることがあるからです。

実際に「オメプラゾール」の​ 添付文書 ​には

8.3

と書いてあります。


PPIを飲めば症状は抑えられてしまうため、「大丈夫だろう」と思ってしまい、受診が遅れるリスクがあるのです。

実際、GERD持ちの自分にとっても「薬を常備できたら安心」という気持ちは強くあります。

けれど、同じくらい「隠れた病気を見逃さないようにしたい」という強い思いもあります。


便利さと慎重さの両立

「病院に行かずに薬を買える」のは確かに便利です。

ただし、 人生で初めてこうした症状が出た場合や、症状が長く続く場合・繰り返す場合には、自己判断で済ませずに必ず受診することが大切です。

市販化は生活を助けてくれる一方で、「気づきを遅らせる可能性がある」という点を忘れてはいけません。


まとめ

処方なしでもPPIが買えるようになったのは、GERD持ちとしては正直ありがたいと感じます。

でも同時に、「本当に薬だけで済ませていいのか?」という危機感もあります。

初発時、症状が繰り返すときには、薬に頼り切らずにきちんと検査を受けること。

その意識が、健康を守るためには欠かせないと思います。

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最終更新日  2025.08.30 14:45:54
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