全6件 (6件中 1-6件目)
1

畜産用抗生物質2種が使用禁止になったということで。抜き差しならぬ段階に入ってきた耐性菌問題の対策 として、2016 年の4月に官邸で開催された「国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚 会議」で決定された行動計画に基づき、2018年11月に産用抗生物質2種が使用禁止とされました。前回にひきつづき、次回の参考資料として2018年12月分の再掲載となります。 ↓『畜産用抗生物質2種が使用禁止になった/2018年12月分』三重県で開催された伊勢志摩サミットの議題関連として、2016年の4月5日に官邸で開催された「国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚 会議」で決定された行動計画に基づき、 国は豚や牛など家畜の飼料に混ぜて使う2種類の抗菌薬の成長目的での使用を国内で初めて禁止にしました。 禁止すると発表されてから、実行されるまでに約1年ほどかかったわけ ですが、とりあえずは よかったです。 禁止された理由は・・・抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌の広がり を防ぐためですが、 そんなニュースを扱った11月18日付の朝日新聞の第一面の写真が こちら です。 第一面 記事はこちら そしてこちらが、その記事の部分的な拡大映像 と なります。 記事にいわく今回禁止された薬は コリスチンとバージニアマイシン。なかでもコリスチンは日本国内で流通する飼料添加物の約1割を占める とされています[2016年に添加物として使用された抗菌薬は228トン]。・・・2013年の時点で耐性菌による死者は 世界で70万人超[厚生労 働省]であり、2050年には死者が年1千万人に上るという推計 もある耐性菌問題。 欧州連合(EU)では現在から遡ること10年以上も前の2006年に成長促進目的での抗菌薬の使用を禁止しているだけに今回の日本政府の措置は遅きに失した感があるものの、それでも もちろん規制しないよりはずっといい っていうところですね。そしてこの記事の文中にある「食品や排せつ物を通じて人にも広がる恐れがあると判断した」という一節ですが、これをわかりやすい図で説明すると こうなります。そして今回の措置にプラスするかたちで、付け加えると したら、この2種類以外の抗菌薬の規制問題です。 農水省によると「飼料添加物として認められている抗菌薬は23成分。そのうち15成分はリスクは無視できると考えられ、 残りの8成分が評価中」ということらしいでので、 個人的には ここはひとつ遅れた事態を早急に挽回するためにも いっきにぜーんぶ禁止 なんて措置に突っ走ってほしいものだなと どうしても おもってしまいますね。ということで今回は、耐性菌が身近な問題となってきたからには[農業といういち産業を守ることよりも]家畜の成長促進目的での抗生物質の使用禁止をよりいっそう推進していこう、併せて抗生物質を使って飼育された家畜のふん尿の農業利用についてもEUなみに規制していこう、いまそれが日本の国民のひとりひとりの健康と生命を守るためには必要なのだというおはなしでした。 切り札とされるコリスチンが効かない「スーパー耐性菌」も、 日本ではすでに 2016年には確認されている[こちら]と いう現実もあるわけですから規制は早ければ早いほどよろしい のではないかと。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2019.12.22

耐性菌対策のための日本政府の取り組み。耐性菌問題の状況が抜き差しならぬ段階に入ってきたのかも と書いた2016年09月分ですが、次回分関連で再掲載です。よろしかったら。↓『耐性菌対策のための日本政府の取り組み/2016年09月』 三重県で開催された伊勢志摩サミットに先駆けて、日本政府は 「国際 的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議」を4月5日に首相官邸で開き、 行動計画を決定しました。の ののののののの もちろんこれは、抗菌薬を大量に使うと薬が効かない薬剤耐性菌が増え るのを防ぐための措置ではありますが、注目すべきは ■ 政府という行政のトップで行動計画が作成され それに加えて ■ 減らされる抗生物質の量の数値目標が決められた ということ。かねてよりの世界保健機関[WHO]からの要請があったからとはいえ、 ■ 使用される抗菌薬の量を20年までに現行の3分の2まで減らす という具体的な期限まで、しかもヒトの医療現場のみならず 畜産という農業分野にまで踏み込んで設けられたことに、個人的には驚きました。だってEUのように家畜に使用する抗生物質の種類を規制していないの はおろか、現在家畜に使われている抗生物質の量さえ把握していないと おもわれる この日本で・しかもいきなりの規制計画 ですもの。これは、今までの経緯を考えれば ほんとうにびっくりものですよ。 裏を返せば・・耐性菌問題が抜き差しならぬ段階に入ってきたのかなと ちょっと恐ろしくもありますが、今回の計画が なんとかスムーズに[絵にかいた餅のようにならぬよう]実行に移されることを 国民の ひとりとしてねがうばかりであります。つづく。 『風邪をひいたら養殖魚をたべさせときな』なんていうブラッ クジョークに象徴される農水産業で使用される抗生物質の量に ついてのおはなしは こちら 。 安心・安全というかけ声のもとに、耐性菌をふやすことになっ てきた原因かもれない家畜ふん尿を全国の圃場に撒き続けてき たおはなしは こちら。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2019.12.21

大量の有機物による環境破壊は、こんな場面にも。 深刻な漁業被害や樹木を枯死させてしまうほどのフン害をもたらしてい るカワウのはなし[こちら]の関連として、南方熊楠と昭和天皇 所縁の神島[こちら]関連の回を再録しました。2011年分ですが ご参考に。↓『大量の有機物でおこった環境破壊のいち例/2011年11月分』 昭和天皇と南方熊楠ゆかりの神島・・・その神島の植生および島の形が危機に瀕しているのをご存知ですか? 原因は1990年ころからはじまった島への大量の有機物の搬入です。そう聞くと、いったいだれが、そんなにたくさんの有機物を島に持ち込んだのだろう・・・と思いますよね。じつはその犯人は、人ではありま せん。自然界にいる鳥たち・・・じつに1200羽以上にもなるという ウミウとカワウ、さらに一部はヒメウからなるウの混成群のなせる現象なのです。そう、神島の貴重な自然の木々のなかで営巣し始めた海鳥たちのもたら すフン、その多量のフンによる害が、現在進行形で神島の自然環境を壊しつつあるというわけですね。その環境破壊の状況ですが、まずはフンの汚れで 木々の葉や幹が白く覆われ、光合成がおこなわれにくくなることから始まります。その後は地表へのフンの集積による水分の浸透が不足気味となり、加えて土壌そ のものの富栄養化や酸性化、さらにはや一部の成分の異常集積[塩素やナ トリウムやカリなど]の影響による各種微量要素欠乏の発生による植物体そのものの生育不良が進行していきます。 結果として、一部の木は季節はずれの落葉をおこし、一部の樹木はすで に枯死。根を張ることによってその島の土壌を支えていた樹木がなくな ることによって、島の斜面崩壊なども現実として起こってきているとい うわけですね。そこで対策です。こういった神島の状況をみて、2011年現在、和歌山ではつぎのよう な対策がおこなわれていますよ[なんといっても神島は、島そのものが天然記念物なのですから]。 新聞記事でおってみます[注・2019年現在残念ながらリンクは無効となっているようです↓]と ■ 神島にふん害 テグス糸の再設置検討(2010年1月28日) ↓ ■ 神島にテグス糸張る 田辺、鳥のふん害防止に(2010年2月9日) ↓ ■ ふん害にテグス効果 国指定天然記念物「神島」(2010年7月7日) ↓ ■ ふん害防止で釣り糸張る 天然記念物の神島(2010年11月11日) ↓ ■ 神島でまた斜面崩落 9月の台風影響か(2011年10月7日) ↓ ■ 鳥類の飛来防止にテグス 天然記念物の神島保全(2011年10月29日) といったぐあいになりますが、熊楠ファンとしては なんとかこういった対策が功を奏することを願っている次第です。 このまま食料輸入を続け、その残渣を“まずは土づくり”とばかり に、土中に投入しつづけていくものだとするば・・・日本列島も いずれは神島の二の舞に?「本当は危ない有機野菜」「夢で終らせない農業起業」
2019.12.16

キャラメルの箱の謎。今回は、2010年分の「熊楠ノ詠ンダ、センダンのウタ」の、タイトルを変更したうえでの再録ですが、次回分の参考編として よろしかったら。 ↓『熊楠ノ詠ンダ、センダンのウタ』和歌山県が生んだ博物学民俗学の巨星「南方熊楠(みなかたくまぐす)」。 この熊楠さんも、センダンがお気に入りの樹だったようです。自然保護に力を尽くした田辺湾に浮かぶ照葉樹の島/神島(かしま)のセンダンの開花を見て詠ったうたに、 「 有り難き 御世に樗(おうち)の 花盛り 」 が あります。 熊楠さんは、臨終に際して、「天井にセンダンの紫のきれいな花が、いっぱい咲いている。医者を呼ぶと消えてしまうので呼ばないでくれ」と、そう家族に頼んだというエピソードが残っているようですが・・・ これは1929年6月1日に、昭和天皇を島に案内して御召艦長門の艦上で粘菌学を御進講された話が有名ですが、熊楠さんは このときの情景を旅立ちに際して思い出されていたのかもしれませんね〔6月1日前後といえばセンダンの開花があったとも考えて良いでしょうし〕。 ・・・・余談ですが、このときの粘菌学のご進講にあたり『昭和天皇に粘菌標本110点をキャラメル箱に入れて進献す』という話〔通常は桐の箱が使用されたにもかかわらず〕が有名です。 で、この話きいて、わたくし勝手に心配したのです。 あの小さなキャラメルの箱にいれるとしたら、どんなにたくさんの箱が必要だったのだろうと。 献上する、熊楠さんの両手にいっぱいのキャラメル箱の図を想像しちゃったんですね。こうなったらもちろん受け取る方だって大変です。お受け取るになる 昭和天皇だって、両手でもまずお持ちになれない。 これではもう、ご進講どころの話ではすみません。手で持てなかったりするのはもちろんのこと、滑り落ちるものあり、ころがったりするものありと、大変なことになったのではないかと、かってに想像・心配いたしていたのです〔別に手で持たずともよいという話ではありますけれど/笑〕。 しかし昨年、やっと 気にしていたその謎が解けました。 それはワタリウムで開かれ た展覧会の際に、熊楠さんが使用したキャラメル箱と同じサイズのものが展示して在ったからです。実見したところ、そのキャラメル箱は・・・ 20センチ×30センチ×10センチもある、普通のキャラメル箱が、まとめてたくさん収納されていたに違いないサイズの大きな箱でありました。 このサイズのものであれば、陛下も お受け取りになるのにご苦労されることもはなかったことだろうなと、ホッといたした次第。ということ今回は センダンの話がいつのにやらキャラメル箱の話になってしまいましたが、・・・キャラメルだけにおかしな話になってしまったおはなしでした。 いろいろな植物において、今年は生育が1週間ほど遅れ気味 の なかで開花は遅れると思っていた 県内のクマガイソウやセンダン ですが・・どうも 平年どうりの開花 となったようですね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2019.12.12

師走にほの暗い空間で咲くお花といえば。 道路に面した表側の長さは狭いものの 奥になが~い、いわゆるうなぎ の寝床みたいな、町屋の中庭の きれいに剪定して 樹形をつくられた樹木の下などの やや暗い空間にて、 12月のこの師走の時期に、まるでぼんやりと空中に浮かぶ白い珠のよ うに咲くお花。陽が沈むころの 仄暗い灯りのなかでみると ちょうど空間に漂うオーブのようにも見えるお花・・・ 余談ですが、昼間の時間にアップにするとけっこう明るい感じに映って しまってちょっと いま書いてる文章とちがってきたな、と あせらさ れてもしまう このお花/笑・・・ これが いまの時期に満開となる ヤツデのお花 です。このヤツデ、自然の状態であれば関東以西の、おもに海岸近くの森林のなかなどの、日当たりのあまりよくない森林のなかで自生していま すが、 その暗い空間において花茎を含めてよく目立つお花を咲かすのは受粉に利用するためのハエやハチにアブ、そして夕刻から夜間にかけては蛾などの昆虫たちをあつめるための戦略であるのでしょうね。ということで今回は、 咲く種類のお花がすくない師走の時期に咲く ヤツデのお花のご紹介でした。ちなみにこの写真のヤツデ。 きれいに剪定されているイチイガシ[大天狗も樹上にいそうな]の巨木の根元に植えられてます。 ヤツデの別名、それは テングノハウチワ。 昔ばなし などの絵本の天狗さまの手元をみると、たしかにヤツデ 状のウチワをお持ちになってますが、そんな話は次回へ。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2019.12.09

12月になっても蚊。12月になってもアマガエル! 11月中旬に「秋がなくなってしまったかのような気候。こちら」を載せたのですが、ひきつづきとして 本日朝のできごと。ラベンダーやシキミの挿し木の鉢の、挿し穂の具合を確かめよう としたところ、そこにいたのは いまたしかに12月なのに。ふつうに日光浴するアマガエルくん。 冬眠してあたりまえのこの時期に、いまにも鉢から跳びだしそう な、活動的な姿をみせる このアマガエル君の姿って いったい。 本日宮崎県地方は晴れてはいますし、またいまの時間が日の当た る午前11時ジャストの時刻ということを割り引いたとしても、 平年であれば、たとえアマガエルをみかけたとしても、それは冬 眠中に起こされて不機嫌にちぢこまっている・・なんて ことが あたりまえだというのに、驚かされる出来事です。 そういえば先週末の庭木の剪定時、午後にはいるやいきなり数匹のヤブ蚊に も襲われましたし、さすがに12月にはいってもこんな状態とは これも初めての体験です。おもえば 全世界的な高温傾向に対して欧州議会が気候非常事態を宣言をしたのが つい2・3日前の11月の30日。アマガエルもヤブ蚊も、そんな異常な気象状況を具現化した事象なのかもしれません。ちなみに農業生産関係では 11月の末に発表された2019年 産米の農産物検査結果[10月31日時点]が公表されましたが 2018年の前年産に比較すると、ことしの高温の影響で白未熟 粒が発生した影響から、一等米比率が7.4ポイントも低下して72.9パーセントであったことが 公表されたばかりです。・・・12月にはいり、身近な場面やメディアのニュースなどで の 本年の異常な気象ぶりを振り返る機会が ふえるわけですが、 ひょっとして来年はもっと高温になっていくのではないのか 巨大台風の発生や襲来する機会がふえていくのではないのか あらたな害虫被害に加えて 作物自体の生育に対する障害が 増えていくのではないのか などといった懸念は、減るよりも増えていきそうな師走となりま したね。 「手遅れになる前に、気候変動の脅威と戦い、封じ込める ための早急な具体的行動」を取るように、文中の欧州議会 は 加盟国や関係機関に求めていくということです。「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
2019.12.04
全6件 (6件中 1-6件目)
1

![]()
