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鑑賞用の梅なので、毎年たくさんの実をつけるわけではないらしい。それでも私は、落ちた実を見つけては拾い集め、梅シロップを作っている。
とはいえ、これまでは一日にせいぜい二、三個。実もそれほど大きくはなく、「少しだけお裾分けをもらった」という程度だった。
ところが今日、窓から外を眺めていて驚いた。
ポロン、ポロン。
見ている間に、梅の実が次々と落ちていくのである。
一つや二つではない。気がつけば、あちらでもこちらでも実が落ちている。思わず仕事の手を止めて見入ってしまった。
これは拾いに行かなければ。
勤務中なので少々後ろめたい気持ちもあったが、こんな光景は見逃せない。外へ出て拾い集めると、十個以上の実が見つかった。いくつかは落下の衝撃で割れていたものの、七個は無事だった。
しかも大きい。
手に取ると、これまで拾っていた実とは明らかに違う。丸々としていて重みがあり、つややかな緑色をしている。
今までの梅シロップ作りは、少しずつ集めた実を大事に瓶へ入れていく作業だった。今日は違う。たった一日で、これまで数日かけて集めるのと同じくらいの収穫があった。
もしかすると、これからが本番なのかもしれない。
木を見上げれば、まだ大きな実がたくさん残っている。明日も窓の外で、ポロン、ポロンと実が落ちるだろうか。
仕事中にもかかわらず、そんなことばかり考えてしまう。
今年の梅は、どうやら本気らしい。
梅シロップの作り方は こちらから
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