『頭ぐしゃぐしゃ』の彼方に・・・

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chang-wei

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May 26, 2005
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この前のなぞなぞ。

解答してくださったみもざ花さん、つりえさん、ありがとうございました。m(_ _)m

はい、僕が20年前に考えた正解は「ウガンダ」でした。
みもざ花さん大正解!!
つーより、あまりにもあっけなかったですな。

ちなみにウガンダの独裁者といえば、アミン大統領ですな。
ウガンダの小学校で「ア~ミン将軍ありがとう~♪」と、掃除をしながら子どもたち
が歌っている映像を見た記憶がございます。


だが、「マリも浮く」ということで「マリ共和国」という、北朝鮮の同点ゴールのような、
予想だにしない解答を出してくださったつりえさん。
それは私もノーマークでございました。m(_ _)m
ひねり運動はウエストラインの引き締め効果あり、ということでこちらも大正解!!

お二人には約束どおり、○○○をプレゼントいたしたく、詳細は改めて。




近頃、「フロイトとユングの生涯」みたいな英文を読みました。
つっても、本買って読んだのではなく、今通ってる予備校で配られたものを読んだ
だけなんですが(←なあんだ)。
英文だけに、訳してから読むといった二重の作業をして読んだだけに、年々衰え
を見せてきている我が脳みそとはいえ、その内容はしっかりとこの、黄土色の脳


彼らの伝記みたいなものは、子どもの頃、近所のお兄さんのおさがりで、学研の
「がくしゅう」というざっしの中に、フロイトの少年時代の話が載ってるのをチラッと
見かけた記憶があるだけ。無論当時はぜんぜん興味なし。
ユングは、河合隼雄しゃんを通して知ったばかりなので、殆ど知らなかった。
けど、たとえ手もとにあったところで、ろくに読みゃしなかったでしょう。


面白い。今読んだからだと思うけど、今さらになって読めるチャンスが与えられた
ことに感謝したい。
好き嫌いを聞かれれば、2人とも「好きじゃない」けど、かといって、単に「嫌い」とも
断言できない。
我が目指す道の偉大なる先達であるとはいえ、心理学者になる人なんて、変わり
者なんだろうな、とあらかじめ思ってはいたけど、案の定、2人とも予想を大きく上
回って変わった人だったのが嬉しかったです(なんで?)。
変わり者というだけで、人物そのものを批判したり揶揄したりするつもりはない。

特にユングは凄い。
子どもの頃に、従兄弟と一緒に超常現象に遭遇して、それを大学時代の論文に
までしたためている。医学生なのに。
つわものだ。よほど衝撃的な出来事だったのだろうけど、普通、そこまで引きずら
ないよ。記憶にとどめてはいたとしても。
もっとも、そういうものが発端となって、心理学者になったんでしょうけど。

のちにユングは世界中に旅をして、アフリカ、アジア、中南米の寓話、シャーマン、
民間伝承、占いなどを研究する。さらにUFOとか超能力といったオカルトの世界も
あわせて研究し、自分の「分析心理学」に取り入れていく。
結局、自分の生業というか、人生全般にまで、そういう「不思議系」を持ち込んだ
わけです。

この姿勢は、「夢を追い続けること」という意味で、現代の若者たちにも見習って
欲しい!! などと、教育界の偉いおとっつぁんとか武田鉄矢あたりが簡単に云い
そうなことではあるけど(笑)。
ある意味、そのとおりだともいえるかもしれないけど・・・・・・。
あまりオススメできるものともいえないような気もする(爆)。なんともいえないが。

はまりこむと、思いっきりオタクの世界でもあるしね。テーマ的にもどーもね(笑)。
オカルトにはまり込んで、それで食って行くと宣言する息子や娘を見て、どうよ。
支持したいと思う(笑)?
「この子はあやしい宗教に引きずり込まれたんじゃないか?」と思うんじゃない
かな?
たぶん若い頃のユングって、そういう感じの人だったんじゃないかと思ったりも
するわけね。結果出世したわけだからいいけどさ(爆)。

フロイトとユングは20世紀初頭に初めて出会い、しばし活動をともにするんだが。
フロイトもなかなかどうして変わってるんだけど、彼の場合はその理論自体から、
当時変わり者呼ばわりされていたというわけなんだけどね。

彼はなんでもかんでもセックスとか性欲に関連づけてしまうから、心理学者の間
でも忌み嫌われていたらしい。
しかもフロイトはユダヤ人だった。ナチスドイツが台頭してる時代、彼が表舞台に
出ることはできなかった。
だから、活動を通じてはじめて知り合った、それまで縁もゆかりもなかったユングを、
自分が作った「国際精神分析学会」の初代会長に任命したというわけなんだね。

だがやがて、フロイトとユングは対立し、決別することになった。
「セックス一筋80年」のフロイトに対し、ユングは「オカルト一筋80年」の人。
それぞれが、各々の独自の論拠をもとに活動を展開していく上で、どうしてもかみ
合わなかった。
“SM”と“SF”で「一文字違い」ということで妥協する、といった和風な考えは、彼ら
にはできなかったわけアルネ(←普通はできねーよ)。

吉野家は「牛丼一筋80年」から、頑固一徹の経営方針を一時的に変えたけど、
フロイトとユングは互いに妥協できなかった。
フロイトと決別したユングは、やがて苦しみながらも、独自の思想と理論にもとづく
「分析心理学」という新たな心理学の分野を開拓し、これはその後今日にいたる
まで、アメリカをはじめ世界中に広まっていくのである。

バンド活動なんかを見てても、個性の強いメンバーを揃えたバンドほど、互いの
主張したい方針の食い違いが原因でさっさと解散するケースが多いというけど、
フロイトとユングの対立は、すさまじい個性同士のぶつかり合いだったということが
云えるかもしれない。静かな戦いではあるけどね。

フロイトとユングに共通していた点として、二人とも語学に堪能で、各国の言葉を
学ぶとともに、いろんな言語の、物凄く幅広い分野の本や書物を読んで学んでいた
ということ。
それだけに、精神分析をはじめ、あらゆることを考える上で、幅広い視点から答えを
導き出そうとしたんだろうな、などと思う。
これはリスペクトしてよいことかな、と自分の中では単純に思ったりしています。




だけど、フロイトとユングは、元マブダチだった時期もあったわけです。
だから、一度対立しちゃうと「坊主憎けりゃ袈裟をも憎い」みたいになっちゃったん
じゃないかとも思えたりするわけね。見ててなんとなくね。ある意味似たもの同士
というか。

決別する前のフロイトとユングは、頻繁に文通していたという。
フロイトがオーストリア、ユングがスイスと、離れた土地にそれぞれ住んでいたと
いうこともありますが、二人はかなり親しくて、互いの手紙も大切に保管していた
らしい。文字通り「メール交換」なわけですな。
国際電話というのもなかったような時代だから、想像に難くないところではあり
ますが。

二人が友好関係が佳境にある頃、フロイトはユングに一通の手紙を送っています。
フロイトが、自分をアレキサンダー大王の父フィリッポス5世に見立てて、ユングを
自分の後継者として激励したというわけ。

「親愛なる息子アレキサンダーよ、苦しうない。
汝に、我がいまだなしえぬ世界の征服を任じよう。
精神医学の世界すべて、そして、今日の文明社会の賛同を掌中に収むるべし。
けだし我が目には、この文明社会はいまだ未開の地なれど。
汝の情熱あらんことを!」

みたいな感じ。
これを読んだあと、予備校の人たち(若い女性が大半)は、
「自分の息子でもなんでもない他人に、こんなワケわからん手紙を送るところが
信じられない」
「へんじんだ~」
などと一様に云っていて、私も「そうだねえ」などと云っておりましたけど、内心で
は「クププププ」と笑っておった。

こういうの、楽しいなあ(^^)。いい年こいて、ちょっとオタクっぽすぎるような気も
するけどね。
フロイトとユングが、少年のように時代劇ごっこやってるみたいで。
男の子というのは、こういう会話が大好きなのです。
女の子にはわかるまい(笑)。男の子の母親になればわかるかもねん。

互いの人間関係は最終的にはうまくいかなかったけど、結果的にユングは、少々
のれんの名前を変えたとはいえ、フロイトの思想を土台に、それを継承して立派に
世界中に広めたと云っても過言ではないと思うから、当初フロイトがユングに抱い
た思いは、はからずも今日成就されているんだと、私は思うけどね。





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最終更新日  May 26, 2005 01:55:36 PM


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コメント新着

野鳥大好き @ Re:ちょいと試みに・・・(11/21) あのな…、解ったよん。
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) 野鳥大好きさん >やれやれ…でしたね。あ…
chang-wei @ Re[1]:やれやれ・・・(11/20) setattiさん >私のPCも時々おかしくなる…
野鳥大好き @ Re:やれやれ・・・(11/20) やれやれ…でしたね。あはは、赤ちゃんなん…
setatti @ Re:やれやれ・・・(11/20) 私のPCも時々おかしくなるから困ってるん…

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