ロンドン有数の繁華街にあるオックスフォードサーカスの交差点。2本のショッピングストーリーが交わるこの地点は、ピーク時に1時間に4万人の観光客や買い物客が詰めかけ、年約2億人が訪れるんだとか。
歩道は狭く、フェンスがあって混雑し、地下鉄の駅にも容易に出入りできない状況だったらしい。
そこに、東京・渋谷をモデルにしたスクランブル交差点が出現した。上から見るとユニオンジャックに見えなくもない。
ロンドン市は、12年開催の五輪に向けて街を便利で魅力的にするため、2年と500万ポンド(約7.3憶円)をかけて改修した。すべての方向の車が30秒間ストップし、歩行者がどの方向にも自由に横断できるようになり、2倍の歩行者が一度に渡れるようになったという。
肩身の狭かった歩行者は、交差点の真ん中を歩ける喜びを味わっている。
交差する2つの通りもそれぞれ500mにわたって歩道が拡張され、歩行者が使えるスペースは70%ほど増えた。同日のオープン記念式典で、ジョンソン・ロンドン市長は「英国の技術と日本の革新性の勝利だ」と語った。
しかし、ロンドン市民にとって30秒間で交差点の対角線を渡りきるのは、初めての経験。男性は「ちょっと怖いね」と話していたとか。
スクランブル交差点が最初に作られたのは、アメリカ・ミズーリ州カンザスシティとカナダ・バンクーバーで、1940年代だった。
日本におけるスクランブル交差点は1969年3月5日、熊本県熊本市の子飼交差点が初めてとされている。
特に、東京都・渋谷駅前のスクランブル交差点は、その膨大な歩行者の量から日本のみならず海外でも有名で、東京、あるいは日本そのものを象徴する風景として紹介されることが多いんだとか。
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