11歳の史上最年少プロ棋士・藤沢里菜初段(11)が、デビュー2戦目で破った相手が最高段位・神田英九段(48)だというから驚いた。
最低段位者が最高段位を破ったのだから、囲碁の世界は分からない。この平等のルールの中で行われる、こんな残酷な勝負は他にないでしょう。
勝負の世界とはいえ、下剋上もここまで行くとただただ唖然とするばかり。
「1回戦から九段と打つことになったのでびっくりしたけれど、意識しないようにしました」と笑顔で藤沢里菜初段。
「終盤は私のほうが形勢がよくなっていたと思うが、そのまま終わらずに踏み込んでくるあたりはさすが。強くて、決断力もある。実力で負けたような気がします」と敗れた神田九段。
定石を叩きこみ、その上に構築していくライブ・バトルは、一期一会のぶっつけ本番。
棋士が対戦後に棋譜を全部覚えていて再現できるのは、定石に基づいているからだそうです。相手がプロだからこそ通用するものが、アマチュアが相手だとそうはいかないらしい。
この11歳はれっきとしたプロではあるが、定石に囚われない手を打って来たのか。
ここから新しい定石が生まれるということなのかも知れない。何度か対戦するうちに手の内を読めるようになって来るとは言うものの、負けた九段の心境や如何に。
ビギナーズ・ラックだと思えば、そう落胆する事でもないのかなぁ。
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