以前、外国人は騒音としか思わないという話を聞いたことが有ります。しかし、今の外国人は昔と違って、日本人の感性を理解しているばかりでなく、自らもその感性に近づきつつあるように感じます。
熊野の山でヒグラシの声に思わず拍手したという外国人の話など聞くと、随分変わって来たんだろうと思います。
エンマコオロギ
音譜
ミツカドコオロギ
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ツヅレサセコオロギ
音譜
ハラオカメコオロギ
音譜
この時期の夜のウォーキングは虫の声が道連れです。窓から忍び込んで来る虫の音もいいですが、自然の中で直に空気を震わせて伝わって来る虫の声を、体全体で受け止めながら歩くのは格別のものです。
自然の息づく気配を感じながら、暑くもなく寒くも無い最良の心地の中に身を浸す。暗いだけに余計に耳が冴えて、虫たちのうごめく姿までが思い浮かんできます。
ウグイスに始まって、カエルの声を経て、あの夏の絶対的圧倒的なクマゼミの声が樹上より降り注ぐ。やがてそれもフェードアウトしていく中にツクツクボーシの声がインサートしてくる。そして、それがヒグラシの声に替わるころ、再び地上の虫たちの出番がやって来る。何とドラマチックなことでしょう。
もしもこの世に この者たちの声 がなかったら、季節の移ろいがどんなにか平板なものになってしまう事でしょう。風の音に季節の移ろいを感じる日本人にとって、音は斯様に重要なものなのですね。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
● 「手軽で簡単絞り染め」
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