歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2019.04.03
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カテゴリ: ことば

♪ ケセラセラあなた任せの風まかせ天変地異と地頭には勝てず







 19世紀のイギリスでは、結婚5年・15年・25年・50年・60年の記念日を祝う習慣が定着していたといいますが、貴族の間のもので一般庶民がやっていたなんてことは想像できないけど、どうなんだろう。その習慣がアメリカに伝わって、結婚1年目から15年目までは毎年、15年目から75年目までは5年ごとにそれぞれの記念日が作り出されたというのも、何か作意が感じられますね。貴金属を扱う業者が考え出したものじゃないのかな。


ルビーカカオ豆。約10年かけて開発。(クリックで記事へ)

 クリスチャンでもないのにクリスマスが定着しているのは、舶来の文化に憧れていた明治の気質が影響しているのだろうし、西洋かぶれの島国根性としか思えない。日本人はそういうハレの祝い事や縁起を担ぐのが好きなので、「した方が良い」と言われると直ぐに反応し、祭りごとにして楽しむことが上手い。バレンタインのチョコやハロウィンにしても、そのイベント性に乗っかって楽しんでるだけだ。文化的意味や民族性なんて興味が無いし、楽しむことには関係ないと思っている。その事に何の疑問も持たないでいられるのもオメデタイことだ。

 そんな気質だから、外のものをどんどん取り入れて自分流にアレンジし咀嚼していく。同調意識が強く国内で競争する様にして乗っかっていく。その習性が、内需拡大を伴って経済発展につながって行ったというわけだ。
 それに浮かれている間に新興国が勃興して、かつての日本と同じように発展してきている。それに気づいた時すでに遅しで、足元をすくわれて喘いでいる。成長点の細胞が老化して成長が止まった老木みたいなものだ。ひこばえを伸ばしたところで根幹を成すことは出来ない。
 突然変異のような何かが起こって、全く新しい芽が伸びて来るような事がない限り、遅れを取り戻すことは出来ない。


石原のぶてるのマスコミ語録で紹介(クリックで記事へ)

 イノベーションだのリノベーションだのとやたらに横文字を使って誤魔化している。古い体質の頭の硬い老人が政財界を牛耳っている(老害)内は、この国の新しい芽は育って行かない。これら傷口を覆っている「瘡蓋」のようなものが、ポロっと取れて新しい皮膚が見えてくるまで、あと10数年は待たなければならない。
 日本が本当に再生するための萌芽は、戦後の焼け野原のような状況下でしか実現できないのかも知れない。それはまた、日本だけの話でもなさそうで欧米の先進諸国が抱えている問題でもある。

 災害がこの国を育てて来た。方丈記でもひもといて、諸行無常の摂理を腹に据えておくこと。その覚悟がなければ、われわれは決して幸せになれない。どろどろに溶けたマントルの上に乗り、浮かんで揺られている地表は荒海に翻弄されている小舟みたいなものだ。






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最終更新日  2019.04.03 08:17:26
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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