歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.04.05
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カテゴリ: ことば

♪ 花韮の天色(あまいろ)にぬれてひかりおりいつか記憶のふちに消えらん










 サルバドール・ダリにも記憶をテーマにした有名な絵がある。「柔らかい時計」や「溶ける時計」と呼ばれることもある絵で、「硬いもの」と「柔らかいもの」という両極に対する執着がひとつの画面に圧縮された作品と言われている。


「記憶の固執」(1931年)

 キッチンでガラが食べていたカマンベールチーズが溶けていく状態を見てインスピレーションを得たという「溶けている時計」。ダリは「進行する時間」と「溶けていくカマンベールチーズ」が同じように見えていたという。画面の3つの時計の時間は異なっている。つまり、絵の中の世界は、現在の記憶と過去の記憶が入り乱れる夢の時間の状態、無時間を表現しているという。


「脳の動き」を再現したアート

イスタンブールのPilevneli Galleryに展示された(クリックで「TABI RABO」のサイトへ

 人間が記憶を呼び覚ますときの「脳の動き」を表現した、インスタレーション Melting Memories 。刻々と変化してゆく様に、ただ見とれるばかり。
 これも脳のコンピュータ画像を基にはしてイメージを立体的に膨らませて創作した世界だ。これをダリのようなアーティストが扱えば全く違うものになるのだろう。

 憎たらし悪行をした人でも死ぬと、それら諸々がそぎ落とされて、良いところだけが美化される。記憶される内容が人によって違うし、その記憶のイメージにも格差が有るだろう。記憶から厭なものを排除して、人は皆、善人になりたいのかも知れない。



午後に西日の方を向いている。

 庭に咲くハナニラは春に花を咲かせて、花が終わるといつの間にか葉を枯らして消えてしまう。貝母と似て奥ゆかしいというか遠慮深いというか。そのくせ繁殖力が強いのは、その省エネ的生態のおかげなのかな。管理不要の手間いらず。
 ハナニラは光に反応する性質で、夜や曇り、雨の日は花を閉じてしまう。太陽に向かって花を咲かせるので朝は東を向いて、午後は真上、夜は西を向くという動きのある花なんだね。






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最終更新日  2019.04.05 10:55:16
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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