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大手ファミリーレスランの一角を担う「サイゼリヤ」の人気メニューの一つであるピザから有害物質「メラミン」が検出された。サイゼリヤはわたしもよく利用するが、その魅力はなんと言ってもイタリア料理が手軽に食べられるからである。料金も他のファミレスと比べ非常に安い。財布の中身が心細い時などは重宝するレストランだ。これほど安価に料理を提供出来るのにはそれなりの理由があるだろうと、以前からおそらく食材は中国からの輸入品だろうと推察していたが、やはりその通りだったことは残念であるが、サイゼリヤ自身が隠蔽工作をすることなく俊敏に公表したことは企業として評価したい。この問題についてサイゼリヤはピザを食べた人に代金を返品するという。これも今までには例をみない処置としては高く評価するところであるが、この誠意ある対応を逆手に取った詐欺まがいの行為が波紋を呼んでいる。レシートがなくても要求に応じるというのは、かなり勇気の要る決断だっただろう。しかし、企業のプライドと客に対する最も大切な「真心」であるとわたしは解釈した。それにしても、つい先日問題になった「冷凍インゲン」。同様な事例がこうも次々と起こっては、どこかで歯止めをかけないとこのような毒物入り食材の問題は半永久的に続くことになる。民間はそれでも独自に対応をしているがやはり限界がある。安全且つ美味な料理を庶民に味わって貰う為にはそれなりの努力が必要で、今までは必要のなかった仕事が増えることは会社にとって利益の損失につながる。経営者側の立場から見れば非常に頭の痛い問題ではあるが、食材を輸入に頼らざるを得ない国の状況が引き起こした問題であり、責任は国、政府にある。事の真相を積極的に解決しようとしないその背景には、直接的な健康被害が報告されていないからだろう。有害物質によって多くの死者が出たときになってからでは遅い。毒物はわたしたちの目に触れない部分で確実に身体を蝕んで行く。それはがん細胞と同じであり、今の世代に影響が出なかったとしても次の世代が安全かは誰にも保障出来ないだろう。人の命は先祖から受け継がれてきたものである。それを自分たちの世代で破壊してしまってよいものだろうか。命は自分だけのものではないことをこの食の安全から学ぶべきである。
2008.10.26
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アメリカは武器を使わなくとも戦いに負けることが実証された。ブッシュ政権によるテロとの戦いは事実上頓挫したと言ってもよい。 北朝鮮への「テロ支援国家解除」に踏み切ったということは、日本をまたいで通り過ぎたアメリカの傲慢なご都合主義である。つまり拉致問題を抱える日本は蚊帳の外、アメリカにとっての拉致は所詮対岸の火事に過ぎないと言うことだ。でなければ解除に踏み切るわけがない。日本はこれまでアメリカに頼り過ぎた。自分の国で起きている問題はやはり自力で解決すべきであり、その為の支援を他国に委ね過ぎると思わぬ結果を招き、期待は大きくはじかれる。国会議員たちの頭の中はおそらく次の選挙のことで頭が一杯だろう。不満を表にしても実行しない国、それが日本だ。だからアメリカや北朝鮮・韓国にまでなめられてしまうのである。ブッシュ政権の手の平で踊る人形から早く脱皮し、アメリカの描いている幻影から目を覚まし、日本独自の外交戦略を展開すべき時が迫っていると言える。
2008.10.22
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裁判は真実を明らかにするためのものであるが、その内容が全て真実とは限らない。 では、真実とは一体何であろうか?三浦和義容疑者自殺の報道が新聞紙一面を大きく飾る。それだけ彼の容疑に対する関心が大きく、話題性を呼んだことは確かであった。「ロス疑惑」と呼ばれた事件は27年前の1981年に起こった。三浦容疑者の妻である一美さん銃撃事件。この件について真犯人は上がっておらず、1億6千万円の保険金殺人事件ではないかと、当時は思われていた。日本国内では無罪が確定し、この判決について当時の様子を知る人たちには「疑惑の判決」として記憶に残った。わたしもその中の一人であった。まだ30代という若い三浦容疑者の行動や言論が演技に見えて仕方なかったし、妻の遺体を前にして号泣する姿はわざとらしく、全て計算されたかのように思えたものである。ロサンゼルス市内で起きた事件に対し、ロス市警はおそらく別な角度からこの事件を解決しようとしていたのだろう。無罪確定から数十年の間にもアメリカの捜査当局は諦めることなく、真実を追い続けていたのである。三浦容疑者にとってこの再逮捕は致命的なものだったのだろうか?長い間マスコミや世間を敵に回しながらも自分の無実を訴え続け、そして勝ち取った「無罪」。これは真実ではなかったのだろうか。再逮捕された時もやはり昔のように徹底的に戦うと言い続けていた彼の突然の自殺は、一体何を訴えようとしたのだろうか。本人が亡くなってしまった以上真実はベールに包まれた。そして真実を知る者は亡き一美さんと、三浦容疑者だけであるが、仮に共犯者がいたとすればこの事件に終止符を打つのはまだ早い。彼の人生を描いた推理小説「ロス疑惑」はいまだ未完成である。
2008.10.17
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八百長は元々相撲の世界から生まれた言葉であるが、相撲に限らず「野球」「競馬」「ボクシング」等の世界にも存在するようだ。 それしにしても現状の八百長は、相撲界を指す言葉の代名詞のように使われることが多い。八百長には当然ながら金銭の授受があり、必ずそれで利益を得る人間或いは団体が存在する。過去の歴史を見ても、八百長を立証することはかなり難しい。週刊現代の口車に乗せられて金銭に目が眩んだ元幕内力士の「若ノ鵬」であるが、その信憑性にも疑問が多少残るのも事実だ。彼はまだ20歳と若いし、全てを自分自身の判断で暴露したかどうかも怪しい点が残る。彼はおそらくマスコミに利用された被害者だったかも知れない。わたしがここで彼を擁護するつもりはないが、まだあどけなさが残る20歳の青年が、自ら大麻を吸ったり所持したりと言った犯罪行為に走った背景には、おそらく第三者が必ず存在するものと思われる。もしかすると他の力士に進められ、その誘惑或いは先輩力士の誘いを断り切れなかったと言う若さ故の意思の弱さがそうさせたのかも知れない。それにしても何故この八百長問題が相撲界に焦点が集中するのだろうか。相撲は短時間で勝負が決まる。八百長をするとすれば最も簡単であり、客の目を誤魔化すのには都合がよい。しかし八百長があったなどと言う事は現役力士も認める訳にはいかないし、相撲協会という権力の前にたかが一介のマスコミが戦いを挑んでも勝てる訳がない。いずれにしろ相撲のイメージに傷がついたことだけは確かであり、それがマスコミの狙いであり、裁判の行方などそれほど問題にはしていないだろう。週刊誌の売れ行きを先行するマスコミと、八百長をひた隠しする相撲界のバトルは暫く沈静化する気配は見えない。引退が囁かれる朝青龍にとって見れば、自分の相撲人生に汚点を残すことだけはなんとしても避けたい問題であることは間違いない
2008.10.12
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