ヘンリーの国際関係学

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October 5, 2004
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カテゴリ: ヘン国の問題
5th Oct


<大学のーと 『国際法』の授業の合間に僕が考えたこと>
僕は国際法の勉強をするためにやってきたはずです。
マスコミ論ばっかり書いてますけど(笑)。



(1)国内法は垂直的、国際法は水平的。

(2)国連のGeneral Assemblyは191カ国(東ティモールが最新の加盟国)。

(3)国連のSecurity Councilは5カ国がPermanent Members、10カ国が任期二年のTemporary Members

(4)Globalizationはテロもグローバル化させた。お金、人材、武器などなど・・・・


   西欧では周辺国がお互いを無視できず、うまく関係を取り持つために法が必要だった。
   三十年戦争が終わった1648年が、モダンシステムの始まり。
   植民地時代は、事実上「西欧=International」だった。
   20世紀になって、地理的にもInternationalになった。

(6)冷戦後、世界は「One World System」になった。



・・・・・って話を聞いて思い出した話です。

米ソの2極対立が無くなって、世界は平和になると思われました。
ですが、現実では「民族」や「宗教」などを拠り所にした紛争が増え、混乱を極めています。
先進国もテロの恐怖が迫ってきており、アメリカがそれに対して強硬な態度をとってかえって反感を買っています。

・・・これが、まぁフツーに大学の授業で習った話です。
昔は「アメリカが何も解っていない」などとテストで書いて良い点を貰っていた訳です。


「その裏に何かあるのかも・・・」と考えています(よければ拙稿「学校で習わない国際政治 アメリカとイラクとマスコミ」も参照して下さい)。

「対立構造があった方が都合が良い」「敵が居た方がありがたい」と考えてる連中が、
裏で色々としているから今の混沌が起こっているんじゃないのかな?と想像してしまうのです。

例えば、軍需産業(と、それに支えられた政治グループ)や安全保障理事会とか。
NATOなんかも存在意義が問われている中で「テロ対策」という口実ができましたよね。



そうしないのは「テロリスト」に強さを求めているからかもしれない、なんて考えることも出来る訳です。
(この考え方は説得力が強いとは思わないけどね)



イラク戦争の話を少ししますと、
「対日戦争の時はベネディクトの『菊と刀』のような日本社会分析をさせて占領政治に備えた」(「BOOK倶楽部」『文藝春秋2004年9月号』435頁)。
だが、今回は「占領後を全く考えていない」(同)。

ここで「アメリカはバカだ」と結論付けてしまうと、思考ってそこでストップしてしまうと思います。

世界で最も豊かで、世界中の頭脳が集まる米国のトップにいる人たちが、
日本の研究者どころか大学生にも(あるいは高校生でも)バカにされるような方法を採るだろうか?


日本の政治家は大学教授と話をしたりして、政策決定における助言や忠告を受けます。
米国はどうか知らないが、もしそうなら、
尚更「大学生レベルが批判できる軽率な行動」を採っている可能性が低いと思われるのです。


「ブッシュのアホさ」まで計算づく、って事も、見ようと思えばそう見えなくも無いです。
・・・・・・それは無理か(苦笑)。


ただ、「自分より賢い相手だ」と、まず考えておかないと、真実は決して見えてこないと思うのです。


「まず戦争ありき」の相手に、「後で採ってつけた理由」にだけ焦点を当てて反論しても、効果は薄いと思います。
相手の論理を崩すためには、まず相手がどんな論理を持っているのかを知らなくてはなりません。
「木の無い幹は切れない」のですから。


とは言え。
現実世界では、数多くの犠牲者が出ています。
そこに目をつぶって、机上の論理で「アメリカがどうこう」って言ってるだけの僕には
立ち上がって動いている人たちを非難する資格はないと思いますから、
きちんと自分のできることを考えてみないといけませんね。


「効果が薄いから」などと言い訳して、「無駄だから」と切り捨てて、
何もしないくらいなら、何かをした方が絶対に好いと思います。



・・・・・・ただ、そう言った人を見てて、何となく感じる「怖さ」は、
「やった」って言う満足感なのですけれど。





(追伸)
じょにぃさん、更新しちまったので、こちらの方にもコメントいただけたら幸いです。





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Last updated  October 11, 2004 07:17:54 PM
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