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真夏の猛暑日のような環境にいる幼児と高齢者は、若者よりも2倍以上体温が上昇し、熱中症になる危険性が高いことが、名古屋工業大学の平田晃正准教授らの研究チームによるシミュレーション実験で分かった。結果を26日に札幌市で開かれる学会で発表する。 チームは、3歳の幼児、25歳の若者、65歳の高齢者が気温37.5度、湿度60%の環境に90分間いた場合の体温や発汗量の変化を調べ、コンピューターグラフィックで示した。 その結果、若者の体温上昇は、約0.2度にとどまったのに対し、幼児は約0.4度、高齢者は約0.5度だった。 発汗量は若者の約250グラムに対し、幼児は2倍超の約600グラム。一方、高齢者は若者の7割程度の約170グラムしか汗をかかなかった。 (C)時事通信社より 消防庁のマニュアルhttp://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi2306/pdf/230614-1.pdfコメント:これだけ暑い日が続くと、診療も苦痛になります。ロンドンオリンピックでもゆっくり見ていたいです。温度の管理と睡眠は取るようにして、特に子供と、高齢者は注意したいものです。
Jul 31, 2012
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新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチン接種によるギラン・バレー症候群発症リスクは、小さいながら有意にあることが報告された。カナダ・Laval大学のPhilippe De Wals氏らが、ケベック州で地域住民対象のコホート試験を行い明らかにしたも ので、JAMA誌 2012年 7月11日号で発表した。ケベック州では2009年秋に新型インフルエンザのパンデミックを受けてワクチン接種キャンペーンを展開した。その際多くの人がAS03アジュバントワクチン(Arepanrix)の接種を受け、年度末までに住民780万人のうち57%が同ワクチン接種を受けたという。 ギラン・バレー症候群71人中、8週間以内のワクチン接種は25人 研究グループは、2009年10月~10年3月の6ヵ月間、カナダのケベック州で住民ベースのコホート試験を行った。試験期間中にギラン・バレー症候群が疑われた、または診断された患者について、地域の医師からの報告と病院の退院報告書で確認した。インフルエンザワクチン接種については、地域の予防接種登録名簿などで確認し、ギラン・バレー症候群発症との関連を、ポアソンモデルと自己対照ケースシリーズ法で分析した。 その結果、6ヵ月の試験期間中、ギラン・バレー症候群が83人に認められ、そのうち71人はブライトン分類評価で1~3であった。そのうち、発症前8週間以内に新型インフルエンザワクチンの接種を受けていたのは25人、そのうち19人が同4週間以内に接種を受けていた。 発症リスク、ワクチン接種後8週間は1.8倍、4週間は2.75倍 ポアソンモデル解析の結果、接種群のギラン・バレー症候群の確定診断に関する非接種群に対する年齢・性別補正後相対リスクは、接種後8週間は1.80(95%信頼区間:1.12 ~2.87)、同4週間は2.75(同:1.63~4.62)だった。 自己対照ケースシリーズ法では、接種群のギラン・バレー症候群の確定診断(42人)に関する非接種群に対する年齢・性別補正後相対リスクは、接種後4週間は3.02(同:1.64 ~5.56) だった。ブライトン分類評価1~3(36人)についてみた場合のリスクは2.33 (同:1.19~4.57)だった。 ワクチン接種のギラン・バレー症候群発症への寄与リスクは、100万人当たり2人だった。Wals氏は、「ワクチン接種によるベネフィットは、リスクを上回るようだ」と結論している。 (ケアネットより)コメント:ワクチン接種後のギラン・バレー症候群の発症は、頻度は少なくメリットがデメリットを充分上回っているので、推奨されているのですが、稀に起こることを知っておいた方がよいかもしれません。私は今までギラン・バレー症候群は15人以上は診療していると思いますが、全ての症例が記憶に残ります。重症例は、何らかの神経障害の後遺症も残っています。中でも14年前に下痢症状から発症して、両足下垂がありながら、ご主人の介護をしてきて、最近ですが再度下痢から再発がみられて、入院した患者さんは、記憶に残っています。この患者さんは治療後にリハビリ開始時に脳出血を起こし、亡くなられました。ご主人も訪問診療していましたが、介護者の妻に先立たれて、肺がんが悪化して入院されました。 Fisher症候群も数例経験していますが、再発例もありました。 ワクチンとの関連性を証明するのは難しいこともありますが、関連が疑われた症例もありました。
Jul 24, 2012
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うつ症状を経験した人々は、アルツハイマー病を 2 倍以上発症しやすい傾向があるようです。特に、 60 歳以前の若いときのうつ病の経験は、アルツハイマー病のリスクを約 4 倍と大きく増加させるようです。以前の研究が、アルツハイマー病か、その前駆状態の軽度認知障害の人々で、うつ症状が高くなる傾向を発見しています。 2 つの新しい研究が、アルツハイマー病の人でうつ症状が増加するのではなく、むしろうつ病がアルツハイマー病のリスク要素のようだと報告しています。 うつ病は、認知症を発症しやすいように、脳を変化させることに関連しているようだと研究者はいいます。1 つはオランダのエラスムス大学メディカルセンターのモニーク・ブレテラー (Monique M.B. Breteler MD PhD) 氏らが、 Neurology 誌に発表しました。研究は、 60 ~ 90 歳の認知症ではない 486 人を対象に行われました。 134 人は、 1 回以上、医師の診察を受けるように促されたうつ症状を経験していました。 研究の参加者では、 88 人が 60 歳以前にうつ病を経験していて、46 人は以後に発症しています。研究は平均 6 年間の追跡調査をしました。この間に 33 人がアルツハイマー病を発症しました。うつ病を経験した人々は、アルツハイマー病の発症リスクが、うつ病を経験していない人々より 2. 34 倍増加しました。 60 歳以前にうつ病を経験した人々は、アルツハイマー病のリスクがさらに高くなりました。うつ病を経験していない人々より、アルツハイマー病を 3. 76 倍多く発症しそうでした。うつ病と認知症との関係を理解するために、より多くの研究が必要だろうといいます。 一つの仮説は、うつ病が、脳の 2 つの領域 -- 海馬とへん桃核 -- の細胞の喪失につながるというものです。しかし、今回の研究の参加者では、 3 次元 MRI による検査で、うつ病の人々とうつ病を経験したことのない人々の間にこの 2 つの領域の大きさに違いを発見しませんでした。 もう 1 つの研究は、米国のラッシュ大学のロバート・ウィルソン ( Robert S. Wilson PhD ) 氏らが、Archives of General Psychiatry 誌に発表しました。 うつ病の人々はアルツハイマー病をより多く発症しそうですが、うつ病の症状は、アルツハイマー病の診断前の数年間に増加することはないようです、と研究者はいいます。 これは、うつ病がアルツハイマー病の発症の結果として現れたものではなく、代わりに認知症のリスク因子であるようだと示唆しているといいます。 研究は、 917 人のカトリック教徒の聖職者グループを、最長 13 年間の追跡調査したものです。この間に 190 人がアルツハイマー病を発症しました。 研究の開始時にうつ病の兆候が多かった人々は、アルツハイマー病をより発症する傾向がみられました。しかし、研究開始時に記憶力の低下などの認知障害のない人々の中で、その後にアルツハイマー病の前駆状態である、軽度認知障害が発症した人々で、うつ病の症状の増加はみられませんでした。 アルツハイマー病の診断の後でも、うつ病のどんな一般的な増加もありませんでした。 うつ病の症状は、脳の認知症に対する抵抗力を減少させる変化に関連しているようだと、研究者はいいます。 研究結果は、うつ病が、アルツハイマー病の基礎的な病理の微妙な早めのサインというより、むしろアルツハイマー病ののリスク要素であると示唆していると述べています。 うつ病の症状は、神経の余裕量をいくらか低下さる、脳における特有の変化に関連しているようだとウィルソン氏はいいます。それは、アルツハイマー病に関連の病理を許容する脳の性能だといいます。うつ病の症状が認知症の発症につながるメカニズムを理解することは、認知症の発症を遅らせるための新しいアプローチを示唆するかもしれないと述べています。 認知症とうつ病との関係をはっきりさせて、うつ病が脳の認知症を発症させる変化を引き起こすかどうか決定するためには、より多くの研究が必要です。 コメント: 先日、アルツハイマー病の講演会で、某精神科のサナトリウムに勤務しておられる先生のご講演で、この内容に近いお話を聞く機会がありました。 確かに、うつ病はアルツハイマー病の発症の危険因子ではあるかもしれませんが、双極性鬱病が、アルツハイマー病と鏡像を示すという内容は初めて拝聴しました。 疫学的な研究のため、本当に相関があるかは、これからメカニズムを含めた研究が必要かと思われます。
Jul 12, 2012
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