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北大、3リピートと4リピートのタウタンパク質が蓄積 北海道大学は1月17日、認知症とパーキンソン症状を主な症状とする新しい神経変性疾患を発見し、その発症に関与する遺伝子を同定したと発表した。この研究は、同大大学院医学研究院の矢部一郎准教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Scientific Reports」誌に掲載された。 矢部准教授ら研究グループは、家族歴のある認知症とパーキンソン症状を主な症状とする神経変性疾患を診療していた。臨床症状からパーキンソン症候群の疑いがあると診断したが、診療した患者のうち亡くなった1名の脳を神経病理学的に検討したところ、海馬、淡蒼球、視床下核、黒質などと呼ばれる脳の部位を中心に神経変性が認められたという。この患者は、同部に神経原線維性変化が顕著だったが、アルツハイマー型認知症で認められるような老人斑は認められず、3リピートと4リピートのタウタンパク質が蓄積していた。 この所見は既知のパーキンソン症候群や認知症とは明らかに異なる知見であり、タウタンパク質が蓄積する新しい疾患(タウオパチー)と考えられた。そこで家族歴のある同疾患の病態解明を目指して遺伝子解析を行い、その結果を踏まえてこれまでパーキンソン症候群(進行性核上性麻痺)疑いと診断していた家族歴のない患者を対象に、遺伝子解析を行ったという。 今回の研究では、患者DNAに対し、次世代シークエンサーを用いた全エキソーム解析を主に用いた。またラットのBassoon(BSN)遺伝子に遺伝子変化を導入しHEK293細胞に発現させ、タウタンパク質の挙動を観察。家族歴のある患者を対象に、過去に進行性核上性麻痺の原因遺伝子として報告されている遺伝子やパーキンソン病や認知症の原因遺伝子などを含む50遺伝子を候補遺伝子として解析したが、それらの遺伝子には原因となる変異を認めなかったという。 そこで、次世代シークエンサーを用いた解析をすすめ、BSN遺伝子に発症者に特有のミスセンス変異を発見。このBSN遺伝子について、過去にパーキンソン症候群(進行性核上性麻痺)の疑いがあると臨床診断されていた家族歴のない患者を対象に解析したところ、約10%の患者において3種類のミスセンス変異が認められた。これらの遺伝子変化は健常者データベースには記載がないか、あっても0.5%以下のまれな変化であり、BSN遺伝子は中枢神経に特化して発現するタンパク質を合成することから、この疾患の発症に深く関与すると推定したという。 次に遺伝子変化を導入したラットBSN遺伝子と導入していないラットBSN遺伝子を導入した細胞でタウタンパク質を比較検討したところ、遺伝子変化を導入した方の細胞で不溶性のタウタンパク質が多く存在する可能性を確認。この結果は、新しいタウオパチーの病態メカニズムを示唆するものだという。 BSN遺伝子は加齢とともに減少することや、加齢に伴いタウタンパク質が脳に蓄積することも報告されており、脳の老化と関連している可能性も考察される。研究グループは、「パーキンソン症状や認知症などを呈する神経変性疾患の病態解明や正確な診断法の開発、ひいては新しい治療法の開発の一助となることが期待される」と述べている コメント;興味ある症例かと思います。認知症にはAβ蛋白の蓄積が主なものアルツハイマー病と、タウ蛋白が主に蓄積するSNAPは進行が遅いことが知られています。パーキンソン病のような神経変性疾患は遺伝性のものも遺伝子解析から知られています。またレビー小体型認知症も、パーキンソン症候群に入るかと思いますが、認知症の研究はまだまだ発展途中ですね。
Jan 25, 2018
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英GPデータベースによる呼吸器感染症患者3万例の検討 2017年12月25日 (月)配信 一般内科疾患呼吸器疾患 咳などの呼吸器感染症状で英国の家庭医(GP)を受診した患者2万8883例の検討から、肺炎を鑑別しうる4兆候が明らかになったとの研究結果が報告された。胸部X線で確定診断された肺炎患者の86.1%に4兆候のうち1つ以上の症状が見られたそうだ。欧州呼吸器学会(ERS)が11月23日のEuropean Respiratory Journal誌掲載論文を紹介した。 研究グループは、英国のGP5222施設を呼吸器感染症状で受診した2万8883例の受診から30日以内の症状、検査所見、治療の詳細を解析。全例のうち720例が胸部X線を撮影しており、このうち115例が肺炎と確定診断されていた。 解析の結果、肺炎と確定診断された患者に、より多く見られる(1)37.8度以上の発熱、(2)肺の異常音(crackling sound)、(3)心拍数の増加(100回/分以上)、(4)血中酸素飽和度の低下(95%以下)の4兆候が存在することが分かった。今回の母集団の86.1%がこれら4兆候のうち1つ以上を有していた。一方、喀痰の色調変化は参考にならないようだったと述べている。 「家庭医が既に行っている検査で肺炎を客観的に診断できることが、今回の検討で明らかになった」と研究グループ。大規模な検討で、酸素飽和度が肺炎鑑別の参考になることが示されたのは初めてとも述べている。ただし、家庭医でのパルスオキシメーター使用が広く普及した場合、病院への入院紹介が増える可能性も否定できないと指摘。家庭医で酸素飽和度を測る場合は、他の指標とあわせて評価するようアドバイスしている。(m3から) コメント;開業してからは神経内科関連の疾患は、脳梗塞後遺症、パーキンソン病を始めとして、認知症関連、てんかん、多発性硬化症、その他の遺伝性神経難病など多数の疾患を診療しているが、その患者さんが体調不良を訴えるのは、肺炎や尿路感染症が多いです。上記のような症状と採血で白血球増多、CRP上昇があれば、軽度なら外来で抗生剤の点滴か、内服薬処方で経過を診ます。ずーと多忙が続いていたので日記が書けない状況でした。また冬期間は少し暇な時間もできれば時々記録したいと思っています。
Jan 4, 2018
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