先日は久しぶりに映画館に行って映画を観ましたが、今日は自宅で、ずいぶん前に録画していた「沈まぬ太陽」を観ました。この映画は、いわゆる超大作といわれるタイプのもので、豪華な出演陣と映写時間が長いのが特徴です。
主演は、いまやハリウッドスターの仲間入りをした感のある渡辺 謙で、山崎豊子の同名小説が原作です。出演は渡辺 謙のほかに三浦友和、石坂浩二、宇津井健、松雪泰子、鈴木京香、草笛光子、加藤剛、大杉蓮、西村雅彦、柴俊夫、小林稔侍、香川照之・・・・ときりがないほど著名な俳優が出演しています。

さて、ストーリーですが、渡辺 謙が演じている恩地 元(おんちはじめ)は、日本の航空会社である国民航空という会社の労組委員長です。この恩地は、自分の信じていることを曲げず、そのため会社の上層部から疎まれ、カイロ、テヘラン、ナイロビといった海外の事務所勤務を強いられます。
恩地が、労組の委員長であったときの副委員長が行天(ぎょうてん)四郎、行天もはじめのうちは労組の委員として恩地とともに理想に燃えていたのですが、次第に会社側に懐柔され、ついには出世のことばかりを考えるようになります。
この行天を演じているのが三浦友和です。三浦友和といえば、良い人、善人の役が多いのですが、この映画に限っては、出世欲にとらわれて堕落していく男性を演じており、役者としての新しい境地を見せられた思いがします。
映画の舞台となっている「国民航空」ですが、明らかに「日本航空」がモデルであり、しかも映画の中で御巣鷹山の墜落事故まで登場します。
この事故も映画の中で重要なポイントとなるのですが、この映画がフィクションなのかノンフィクションなのかが分からなくなってしまうほどリアルな人間模様を描いています。
あまりにも生々しいので、日本航空が名誉毀損の恐れがあるとして制作した角川映画に警告文を送ったということもあったそうです。
そういえば、先ごろ日本航空が東京証券取引所に再上場しましたが、再上場したということは一度倒産したということですね。この映画に描かれている内容が事実(に近いもの)だとすれば、当時の日本航空の内情はひどいもので、倒産しても仕方がないと感じました。
それにしても長時間の映画です。TVを録画したものを観たのですが、TVだとCMが入るので全部で4時間という長丁場でした。尤もCMは飛ばして観たのですが、それでも正味3時間22分ということでした。
超大作で長時間のため、観るのも疲れますが、観ごたえのある映画でした。
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