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よくTV・映画で砲撃の場面を見ます
SFものでビーム砲射撃でお互いが高速移動している同士で直接照準で詳細に発射シークエンスを流して1発発射で見事命中撃沈するとか(自動追尾ミサイル弾でもあるまいし)
戦争物で対戦車砲が固定陣地で隠れて待ち伏せして向かってくる敵戦車の砲撃をことごとく外して逆に陣地を砲撃破壊されてしまう
闇雲に発砲して砲撃をすり抜けられて逆襲を受けて壊滅されてしまう
ストーリー上の演出でしょうが嘘でありえない妄想表現だというのが最近この年でやっと理解できてきました
砲撃の初弾
1
発命中の嘘
相手も自分も動いている状態での打ち合い
外部環境の違い(気温・湿度等)
使用砲弾の火薬の経年変化
到達距離の遠近・・・等々
机上作戦で砲火による弾幕散布界に敵を密集追い込みをかけ且つ逃げられない状態にして集中砲撃する・・・・のではないか?
Wikipediaの砲兵を参照して少し勉強したつもりになっています
以下参照内容より
戦車同士で移動しながら撃ち合う砲撃とは別に 間接照準射撃によって後方から掩護攻撃を行う
砲兵が多用する
間接射撃
による攻撃は、 目標へ正確に弾着でき、自らの位置が露呈しない限りにおいては非常 に有効な方法であるそうです。
また、戦闘前面から数km以上離れた位置から射撃出来るため、 直接射撃による攻撃を受けて部隊が損耗する危険を小さく出来るそうです
砲撃という作業は非常に緻密で正確さを要求され、現場状況による臨機応変の対応を求められる作業でぼんくらにはとても務まらない作業だと思います
主な砲兵の作業として
「観測」:気象・音響・火点・射弾観測により自陣の射撃準備、目標の確認を行い射撃精度を上げる
「射撃」: 綿密な射撃計画に基づいた「計画射撃」、 部隊からの射撃要請によって開始する「要請射撃」、 前進観測から後方に目標を伝達して行う「臨機目標射撃」
「移動」: 戦闘前面や近接戦闘部隊に合わせて、その展開位置を移動する、 射撃後に敵砲兵からの対抗射撃による攻撃を避けるために移動
があります
更に
「射撃」は 射爆理論
( 射撃
と
爆撃
の目標撃破の
確率論
的特性の解析と、その効率の最適条件を分析する理論)に基づいて実施されるそうです
射撃により戦闘参加が不可能になる・ 戦力を封殺できる状態を
撃破
目標中心から規定範囲内に弾着すること を
命中という
1つの弾の効果で撃破される目標を小目標・点目標
複数の弾の効果で撃破される目標を大目標・面目標という
前回
射撃を次からの射撃に反映させる 逐次射撃
前回の射撃を変更せずに次の射撃を行う同時射撃
逐次射撃における目標撃破の有無だけを射撃に反映させる観測射撃
弾着点の観測結果によって射撃を修正する 修正射撃
修正射撃における、遠近、左右だけの目標と弾着とのずれの方向を修正する挟叉修正射撃
目標中心からの距離 のずれ
まで修正する偏差修正射撃
1発の射撃の度に照準をやり直す独立射撃
同一の射撃諸元のままで複数発の射撃を行うサルボ射撃・
リップル射撃
一定のパターンで散開した弾着点を描くように企図したパターン射撃
一口に砲撃といってもその目的によってさまざまな運用を計画して実践しているのでしょうそれがズバリ当てはまった時には敵軍に勝利となるのでしょう
其の上で目標撃破の確率論的特性を左右する要因には以下のものがあります
・目標位置の不確実性、目標の移動
・銃砲の発射装置の 加工精度、砲腔内射撃劣化度、連続射撃砲身温度による変形誤差
・ 温・湿度による発射薬と炸薬の燃焼・爆轟速度の変化、
弾体・炸薬・推進薬の製造日からの経年品質誤差
・ 射撃管制装置の精度誤差、操作員の過誤等
・ 自然環境(風向・風速・気圧)による弾道のずれ、
・ 発射基台となる銃架、車両の射撃時動揺と移動による誤差
・ 小目標・大目標の破壊程度を求めるのに使用される
目標撃破関数
・ 大目標での破壊程度を求めるのに内部の小目標の撃破割合の期待値(期待カバレッジ)を使用する
それらをデータとして算出する公式もあり大変複雑なものとなっています
これらを実働射撃する砲兵・指揮官は現場で迅速・即応操作しているのでしょう
すごい事です
その上で初弾命中を目指して身を隠し狙いを定めるのでしょう
狙われる側の心理として考えたら敵が①何処にいるのか、②どんな破壊力を有する武器で③どれくらい近づいたらやられるかを知りたいでしょうし、分かればそれを避ける行動をとるでしょう
迎え撃つ側はそれをさせないために相手に分からないように待ち受けるのでしょう
話を変えた例えをしてみます
昔の武芸者が我の名を揚げる為に腕試しの他流試合の殺し合いをしていました
その際対戦者同士が最も気にしたことは何だったろう?
それは「自分の得意を相手に知られない事」ではなかったかと思います
相手の得意を知ればそれを封じる策、かわす技・返し技を研究して相手を打ち負かし自分が生き残る術を得るようにするでしょう
そうされない為に賢い武芸者は安易に自分を吹聴して個人情報をたれ流したりしないのでは無いでしょうか
良く映画等で一見弱々しく見える小柄な人物に腕力はありそうな 大柄な人が無防備に襲い掛かりあっという間に叩き伏せられる場面の演出がありますがこれは前述の体現の好例ではないかと思います
また昔の町道場では軽々しい他流試合を禁じているという場面も見る事がありますがこれも未熟者が自己流派の技を安易に他者に示す事となり流派存続を脅かすこととなりかねないので道場主が厳命していたのだと思えば納得できます
閑話休題
自分の想像での砲兵の作業というのは計画射撃に基づいた部隊上層からの命令により砲撃場所に移動・そこで各砲の配置を決定・砲火陣地を設営・兵士の野営陣地も併設で待ち伏せをするのでしょう
目標敵軍の移動情報を観測しながらその時期まではのんびりと過ごすのではないかと思います
私は
これだけの緊張を要する作業を行う砲兵という兵科の事をしっかりと考え
その待ち伏せ期間のリラックスの状態を表現したいと思います
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