関西ひとりジョーズ紀行

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2005年04月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
阪神タイガースは間違いなく関西最強のブランド。その本拠地・甲子園のボックスシートで、ライバル・巨人との「伝統の一戦」を観戦することができました。平日の夜に4万7千人もの観客が入るイベントなんて、ここ関西ではこれ以外に考えられません。確かに、見に来たいと思わせる面白さが、そこにはありました。

試合開始の90分前に、職場の同僚がいきなり「阪神ー巨人のチケットがあるんですけど、誰かもらってくれませんか?」と宣言。ここはひとりジョーズの面目躍如のとき。ひとりでも行きまっせ!とばかりに
チケットをかっさらい、終業時刻と同時に球場へ向かいました。

梅田から阪神電車に乗って甲子園へ。阪神電車に乗るのは初めてだったので、印象について記しておくと、東京の私鉄よりも広告が少ないです。天井の角は広告枠すらありませんでした。スッキリしたもんです。車窓風景についてですが、阪神工業地帯の工場と、住宅や小さなビルが密集しているのが見えます。電車は高架を走るわけですが、その眺めは東急田園都市線ではなく、京浜急行や京成電鉄によく似ていました。甲子園に着くと、電車は両側の扉が開きます。球場に行く人と、それ以外の人で降りるホームが違うわけです。試合が始まって40分以上が経過していましたが、結構な人数が降りてきました。

球場までは歩いてすぐ。この利便性は鉄道会社が球団経営をすることによってファンが享受できるメリットですね。あの有名な、蔦の絡まる壁が観客を迎えます。これは他の球団にはない趣があります。シカゴ・カブスのリグレーフィールドと同じように、守るべき伝統がある、という感じですね。

きょうの席は一塁側ボックスシート。ベンチ横のカメラマン席のすぐ後ろ、2列目という絶好のポジション。先発投手が味方の攻撃終了を前にキャッチボールをしている、そのすぐ近くです。テレビ中継で背景にぼんやり映っていたかもしれません。そんなポジショニングですが、チケットの券面には「2段」と書いてありました。細かいことですが、東京と大阪では表記の仕方が違うことはよくありますが、これもそのひとつ。

目の前に広がる土のグラウンド、まさにフィールド・オブ・ドリームのような美しさです。ドーム球場も整っていてきれいなんですが、どうしても人工的に見えてしまうんですよね。雨天中止があると、観客やテレビ中継の予定がおかしくなるのかもしれませんが、この美しさは不便さを乗り越えて守るべきもののように思います。野球というスポーツがもつ素朴さが伝わってきます。

スタンドには大小さまざまなメガホンを持ったファンがいますが、これが老若男女関係なく、それぞれのスタイルで応援しています。観客の9割以上が阪神ファンではないかと思えますが、球場が一体となって、メガホンを叩く様子は圧巻です。味方がヒットを打ったときに、あのメガホンのポンポンという音が、地鳴りに近い音に化けるんです。

ファンのリアクションは、均一な部分とバラバラな部分があって、メガホンは均一なほう。ビーンボールを投げられると、選手の代わりに「オラオラーッ」と柄の悪いオッサンが罵声を浴びせてくれます。他球場でも起こる現象ですが、甲子園は層の厚さが違います。ドスが利いてます。ベンチを出て行く選手に向かうかけ声はいろいろあって、「フジモトさん、かっこいいー!頑張って!」という黄色い声や、「マコちゃん(今岡選手の名前をもじって)!」と馴れ馴れしく呼ぶ酔っぱらい、「コラッ!井川!しっかりせんかい」とストレス解消を兼ねて叱咤激励をとばすサラリーマン。共通して言えるのは、阪神の選手に対する深い愛情です。ビジネスライクな巨人と違って、失敗しても暖かい感じがしました。



壮観だったのは7回裏の攻撃前に飛ぶロケット風船。7回表のワンアウト後から、みんな膨らましはじめます。球場全体が風船で覆われはじめるんですが、風船がおさえきれずにヒューッと先走りして飛んでいってしまったり、空気を入れすぎて割れてしまったりと騒々しくなって、ビジターの選手も「あ、ここは塁に出て伸ばしてはいけない」と思わせる効果があります。甲子園のビジターの7回の得点率って低いんじゃないかな? ロケット風船3万から4万個も並ぶとすごいです。ムーミン谷のにょろにょろか、おびただしい数のコンドームの山か、小腸の柔突起か、何に例えたらいいんだろう。音楽が終わって、一斉にヒューッと飛んでいくのを見るのは、気分が高揚します。

試合の方は、1点をめぐる緊迫した攻防で、結局4-2で巨人が勝ちました。さえないリリーフ陣が踏ん張りました。というか、きょうは寒くて阪神のバッターの振りが鈍かったように見えました。阪神が勝って、ファンが無邪気に喜んで六甲おろしを歌う様子を見たかったのですが、次回におあずけです。

タイガースのファン層の厚さやチームに対する愛情の深さは相当なものがあり、甲子園に来ればそれを味わうことができます。巨人がふるわない今となっては、プロ野球を支える大きな柱になるのかもしれません。メジャーリーグとは違う、きわめて日本的な野球の楽しみ方が、ここには凝縮されていました。





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最終更新日  2005年04月14日 02時21分36秒
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