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2005年09月17日
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テーマ: 京都。(6234)
カテゴリ: 伝統文化
月を眺めて美しいと思う…そんな感性は日本にしか残されていないのではないかと思います(そもそもは中国古来の風習だということですが)。月を見て、想像力をフルに働かせ、歌を詠む…そんな優雅な世界を守り続けようというお寺が、京都にはいくつかあります。そのうち最も有名な大覚寺「観月の夕べ」に行きました。

大覚寺は、京都・嵯峨野の奥にあって、敷地内に周囲1キロ、中国の洞庭湖を模してつくられたという大きな大沢池があります。16~18日の3日間、ここに浮かべられた小舟に乗り、抹茶をいただきながら月を眺めることができます(1200円)。船に乗れなくても、池を正面から眺める広いお茶席があります(600円)。

日没直後?の午後6時半、お寺に着くと、すでに乗船チケットは最終回(7時50分~)の分しか売られていませんでした。ここまで来て乗らないわけにはいかない、と1時間以上の待ち時間をどう過ごそうかと考えながら、お寺に入っていきました。

寝殿造りの長い廊下を歩くと、床板がウグイスのように鳴る仕掛け(うぐいす張り)があったり、狩野派の華やかな襖絵を見ることが出来たり、次々と意外な発見が。そうしているうちに、月見にちなんだ講話を聞くことができました。

「仏教の世界では、月を見るという行為は3通りあります。上空の月を見る、(池の)水面に映える月を見る、そして内面の月を見る…自らを省みることです」

そんなありがたいお話を聞いているうちに乗船時間となりました。ところが乗り場には長い列が。チケットはたくさん売られていたのですね。肝心の月は雲の合間から見えていました。20分ほどの待ち時間のうちに、雲が取れて、乗船直前には満月に近い丸い月が、光を放ちながら出てきました。ラッキー!これだけ月を待ちこがれたことは、僕の人生で初めてです。

小舟は「龍頭げき首」の船と言って、船首の部分が、頭が龍で、首が中国の想像上の鳥の形をしています。源氏物語にも登場する舟だそうです。中心は屋形船のように屋根がついてます。靴を脱ぎ、緋毛氈の敷かれた屋根下部分に入ると、赤い袴姿の女の子が深々と頭を下げて「ようこそ」と迎え入れてくれます。

ほどなく舟が動き出すと、和菓子とお抹茶が出てきます。屋根がじゃまで上空の月を見ることは難しいのですが、水面に映った月や、灯籠を眺めながらのお茶は、非常によい気分でした。貴族は月でさえも見下ろす、という昔の趣向を反映しているようです。池のほとりには出店があるのですが、寺の境内と言うこともあって、和紙にくるまれたほのかな灯りに包まれています。音もがちゃがちゃとした現代音楽はなく、境内の琴の演奏が流れてくるだけ。全体が雅な空気に満ちていました。

舟に乗っていた時間は10分もあったでしょうか、あっという間でした。でもそこにたゆたう時間・空間は、中世のような優雅でのんびりとした雰囲気に満ちていました。忙しい日常を忘れるには絶好のひとときでした!

大覚寺:観月の夕べ





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最終更新日  2007年03月26日 02時18分00秒
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