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2006年07月05日
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カテゴリ: 旅
炭坑跡地が世界遺産になるって、いったいどういうことなのか? ドイツ・ルール工業地帯の中心都市・エッセンに、ツォルフェライン炭坑跡があります。廃墟のようになっているかと思いきや、博物館やレストランになっていて、見事な有効活用ぶりに驚きました。

ツォルフェライン炭坑跡は、エッセン中央駅から市電で20分ほど乗ったところにあります。炭坑らしい、タワーの骨組みのような立坑櫓が立ち、その下に壁と窓がピタッと平面上に並ぶ、バウハウス様式の2階建てのビルが見えます。ここは世界で最も美しい炭坑と言われたそうで(炭坑に美醜があるとは知りませんでした)、「貴重な産業遺産」というのが世界遺産に登録された理由です。見た感じ、重工業ならではの威圧感はなく、モダンな香りすら漂います。

この中のひとつは、レッド・ドット・デザイン博物館として一般公開されていて、中に入ることができました。骨組みは当時の炭坑のままですが、通路を挟んで小部屋にわかれていて、そこに展示物が置かれます。展示物は、現代の工業デザインの名品ばかり。炭坑とのつながりを感じさせるところがまたよし。ここに宗教画や印象派の絵を置かれても困るし、古代文明の石造を置くのも全く違う。

展示物の置き方がうまくて、さびだらけの階段にランダムに掃除機があったり、ひときわ天井の高い中央通路に赤い幕を垂らして、その上に自動車の鋳型があったりします。レイアウトだけでなく、建築家、ノーマン・フォスターの改装もうまかったのかもしれません。自分以外誰ひとり来ないのが非常にさみしかったのですが、センスの良さに感銘を受けて、お上りさんのようにあちこちを見回してました。

博物館の隣には、立食式のレストランがあって、ワールドカップ観戦用にと大きなプロジェクターを出していました。傍らにはイギリスの二階建てバスが置かれ、カフェになっていました。

とにかく古き良き時代の建築物をうまく活用していることに感銘をうけました。日本のように、雇用を増やすからと言って、新しい物ばっかり建て替えてないで、良いデザインを活かすだけの知恵をつかってほしいものです。かつて小学校校舎の建て替え騒動にもあったように、だいたい地震対策とかいって、政治と建設業界が大義名分だけつけて結託してしまうんですよね。もっと文化が育む環境というのを大事にしてほしいです。やたらと派手な色の看板やネオンを出さないところもすばらしい。世界遺産の理由を見たように思います。

思うに、ドイツをはじめ、ヨーロッパの町を歩いて美しいなと思うのは、古い建物を有効に活用している、ということです。無駄に看板やネオンをかけない。無駄に見える公共建造物がない、ということです。それから、緑が多いこと。歩道脇には必ず並木がありますし、その周辺の住宅も垣根などが生い茂っていて、視界に緑のないポイントというのは、ほとんどないように思います。こういうところが落ち着く理由なのかもしれません。

※夕方、ドルトムントにて
アイスバイン(骨付き豚肉)1人前とトマトスープを頼んだら、2人でちょうどくらいの量でした、アイスバインなんて、500グラムもあるんです。これがコンビーフのようにホロホロに煮込まれていて、骨からの身離れもよかったです。ビールがうまくて、コクがあるのに、とにかくすんなりと入ります。飲んだ後に「うーん、うまい!」と、思わず言ってしまうほどのおいしさ。しっかりとした味付けとビールが非常に合いました。





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最終更新日  2006年07月27日 03時20分44秒
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