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2006年10月08日
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カテゴリ: 旅
1,100年以上も前に開かれた立派なお寺が、琵琶湖の東に3つあります。「湖東三山」と呼ばれます。今年は天台宗開宗1200年記念として、初めて三山そろって秘仏や本尊を公開しました。「住職一代に一度だけのご開帳!」「55年ぶりのご開帳!」ということで、こんなときに関西にいるのであれば行くしかない!

湖東三山へは、東海道線の彦根から、近江鉄道というローカル私鉄に乗り換えます。近江鉄道では、今回の同時公開にあわせて「ご開帳アクセスきっぷ」が発売されていて、特別にシャトルバスが運行されていました。彦根に着いたのは13時20分。近江鉄道に乗り換えて、尼子駅まで行くと、普段は無人駅なのに、ネクタイをしめた紳士がお出迎えしてくれます。今回のイベントに近江鉄道がいかに力が入れているかが伺えます。13時45分発のバスに乗る場合、三山すべてを拝観するには、ひとつの寺に1時間で、次のバスに乗るのがよろしい、との説明をいただきました。

1)西明寺(さいみょうじ):半世紀ぶり、住職一代に一回のご開帳!
バス停を降りて、石段をあがっていくと、歴史を感じさせる伽藍が並んでいました。国宝第一号に指定された本堂や三重塔。いずれも鎌倉時代に建てられたもので、釘を一本も使っていないのだそうです。本堂に祀られている、秘仏・薬師瑠璃光如来は厨子が開いた形で拝むことができます。右手の先から紐がお堂の外にまでつながっています。お参りをした後に、その紐の先をつかんで願い事を伝えるとよい、ということでした。パンフレットによると、この薬師如来の瑠璃光が、西を明るく照らしたので「西明寺」と名づけられたとか。

それにしても、団体客が多すぎます。シャトルバスに乗っていたときは「特別公開なのに少ないな」と安心していたら、想定外でした。ということで、秘仏をなかなか拝めない。しかも、きょうから公開される三重塔の前にも人だかりが...

それでも入口で三重塔の特別公開拝観料を払った手前、やはり見に行きたいということで、列に加わりました。内側は、極彩色の絵が所狭しと描かれています。菩薩・昇り龍・蓮・牡丹...とても鮮やかです。純度の高い岩絵の具で描かれたため、残存状態が良いのだそうです。でも、中に入る人が多すぎて、傷つけてしまわないかと、心配になりました。

このほかに国の名勝に指定されている蓬莱庭の苔も美しく、結局、シャトルバスの時間から遅れてしまいました。これでは三山を見ることができないと、急いでタクシーを呼ぶ始末。あまり他人のせいにしてはいけませんが、団体客に行く手を阻まれて、時間計算を間違えてしまいました。

2)金剛輪寺
タクシーでシャトルバスから遅れること20分、金剛輪寺に着きました。本来の拝観スケジュールよりも大幅に遅れたというのに、このお寺は、三山の中で最も奥行きが深いのです。受付を済ませて石段を登っていくと「この先300m、がんばりましょう」という表記が...



三重塔(重要文化財)や庭園(国の名勝指定)も、ほんの少しだけ見ることができましたが、いずれも立派なもので、本当に惜しいことをしました。

3)百済寺:55年ぶりのご開帳!
シャトルバスが着いたのが午後4時25分。閉山時刻は午後5時。ここも駆け足での拝観となりました。湖東三山の中で最も古く、今からちょうど1400年前に聖徳太子が建立しました。ここも本堂にいたるまでに登り坂があります。

本堂の秘仏・十一面観世音菩薩は、高さ3.2m。なんと11頭身という顔の小ささ!霊木の杉を立ち木のまま刻んで作ったことと、百済から文化を移しかえる意味をひっかけて「植木観音」と呼ばれています。ご朱印帳にも「植木観音」と書かれていました。金色の華やかな体、話しかけるような微笑みに、右手を下げて左手に首の長い花瓶を握るポーズ、すべてが独特な形でした。

本尊の隣に、これまた特別開扉の聖徳太子孝養像がありました。昔の一万円札などでイメージする細面ではなく、丸い顔立ちに極彩色の衣装で、美しい仏像でした。

百済寺も、本堂、本尊の仏像とともに、庭が立派でした。「天下遠望の名庭」と銘打つだけあって、回遊式の最も高い場所に見晴台があって、そこから見る夕景はとても美しかったです。


あわてて回った湖東三山ですが、上り下りが激しく、しかも途中で急いだために、最後はかなり足がしんどくなりました。湖東三山はいずれも平安時代かそれよりも前に建てられたもので、お堂も仏像も非常に迫力がありました。江戸時代につくられた庭も立派で、非常に充実していました。

三山そろっての秘仏公開は発見が多くて見ごたえ充分でした。シャトルバスも非常に効率がよくて快適でした。次にこのイベントが行われるのはいったいいつなのでしょうか?





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最終更新日  2006年10月08日 23時56分16秒
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