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五所川原での昼食は、協力会社の社長ご夫妻が予約してくれた「みどり亭」 へ。
この日は予約で一杯であったが、みどり亭の御主人が無理を聞いてくださったので
した。車で20分ほどで到着。目の前に見るからに古い2階建ての趣のある日本家屋が。

入り口のこれも古き歴史を感じる木製の門が。城の大手門の如し。

広い庭には様々なルピナスの花が満開中。
苗を育て植えたのであろうか?それとも自然に?
数年前、北欧を旅行した折、ルピナスの花が道路わき一面に雑草の如く
咲き乱れていたのを想い出したのであった。
ルピナスは耐寒性の強いマメ科の植物であるので冬を越せるのであろうか。

「みどり亭」 玄関口。築120年以上の建物とのこと。

中に入ると、見事な龍の水墨画と今年の立佞武多(たちねぷた)のポスターが。

そして「登録有形文化財」 の証が。
ここ阿部家の住宅主屋と文庫蔵が平成26年4月25日に文化財として指定されたと。
通称「大阿部」と呼ばれている羽野木沢の阿部家は元和3(1617)年から続く五所川原地方の
大地主とのこと。現在も阿部家の方々が居住しており、食事処「みどり亭」来客者にのみ
住宅の一部を公開しているとのこと。

庭の緑も美しかったが豪雪地帯での管理が大変なのであろう。
京都の名刹を訪ねている気分に。

壁には、この4月に旅したモロッコの街を想い出される風景の絵画が。

2Fに上がらせていただく。 2Fには「床の間」付きの和室4部屋と洋間1部屋、
そして西と東に広い屋根裏部屋があるようであった

2F和室からの前庭の姿。

「羽阿部」 の文字と家紋?の暖簾が。「丸に三つ柏」に似ているが?
羽は羽野木沢の意か?

なんでも鑑定団に出したい水墨画屏風。

我が母校の校歌が達筆で書かれた額縁入りで。 どなたか阿部家の縁者が私の先輩?

そして暫く待つと、注文した天ざるが。

山盛りの天ざる。
やや太めの蕎麦はコシがあり、ボリュームたっぷりで美味しく食べ応えがあったのです

そして粒餡入りの「そばがき汁粉」も楽しみました。

じっくり煮詰められた極端に甘くない小豆に、大きな塊のの「そばがき」が入っていました。
「そばがき」を箸でちぎりながら小豆と一緒に口に運ぶと、落ち着いた甘さの中に
蕎麦の香ばしさが際立ち、何ともいえないハーモニーを奏でてくれたのです。

主屋「ざしき」。大きな床の間が。

当主が貴族院議員時代に贈られた孫文からの書。
「阿部先生 福寿 孫文」の文字が。辛亥革命を起こし、「中国革命の父」と呼ばれる孫文
の書とのこと。
阿部家のご先祖は幅広い交友関係をお持ちだったようです。
現在の当主は17代目とのこと。
![img_4[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/2/db30886f680e877d0582184ec2068a986e3f07b2.15.2.2.2.jpg?thum=53)
床の間の掛け軸の富士山の絵。

欄間など瀟洒な細工が施されていた。

見事な竹林の姿が彫られた欄間。

棟方志功32才の富山時代の書と。
第二次世界大戦末期の昭和20年4月から26年11月までの6年間、板画家棟方志功は、
富山旧福光町に疎開していたとのことだが、その時は40歳を越えていたはずであるが?

玄関の先の囲炉裏のある和室。

個人所有の国登録有形文化財で思わぬ昼食を楽しむことができたのであった。
それにしても、およそ一万坪の広さという屋敷の大きさ、そして棟方志功や
孫文の書にビックリ。
そして雨の中、青森空港へ向かう途中の楠美家住宅を車から。

楠美家住宅は津軽地方を代表する大型民家で、五所川原市有形文化財(建造物に指
定され高野地区より狼野長根公園に移築して市内外の人々に公開しているのであった。

飛行機の時間もあり、この 楠美家住宅には入らなかったが、阿部家邸宅と同様に
多くの歴史ある書や絵画が鑑賞できるのであろう。次回はゆっくりとこの住宅に。
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