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友情客演指揮者という、類例のないポストに就いた広上淳一の指揮で、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲と、実演では珍しい「惑星」。ヴァイオリンはダニエル・ホープという40代のイギリス人。ボーザールトリオのメンバーだったこともあるらしいが、さほど魅力的なヴァイオリニストでもなかった。コルンゴルトの実演は、定期で2回目らしいが、前回の記憶がない。いかにもハリウッド映画という音調が特徴的。アンコールがあって、本人紹介ではイミテイションオブベルと聞こえたが、終演後の板書にはヨハン・パウル・フォン・ウエストホフという作曲家のソナタ第3番第3曲とあったが、細かい音型が続く面白い曲だった。初めて名前を聞く、この作曲家のことは、まだ調べていない。惑星は、巨大な4管編成の迫力は、やっぱり大したもの。広上のたっぷりしたテンポが、楽曲のスケールを更に巨大にした。聴けて良かったと思う数少ない演奏会のひとつになった。以前から、この人に札響の常任になってもらえたらいいのにと思っているんだが、その想いはますます強い。
April 22, 2017
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会社の顧客でもあり我が家のピアノの調律師でもあるW氏から案内されて、キタラの小ホールへ行ってきた。存じあげないピアニストの、オールブラームスリサイタルだったが、主役は噂に聞くファッツィオーリである。F278という型の出来立てのコンサートグランドによる演奏会は、ピアノの力量とピアニストの力量が一致していたとは言えず、物足りないものが残ったけれど、なるほど騒がれるほどのものはあるピアノではあった。まだ新しいせいか、音がこなれていない或いはくたびれていないのはすぐわかった。イタリア製という先入観だけでなく明るく軽めの音色。ピアニストがもう少し強弱の表現の幅を持っていれば、もっと輝かしく、優しげに鳴るピアノだと思う。例えば田部京子のように雑味のないピアノ弾きで聴きたい。ブラームスばかりでなく、やっぱりショパンが聴きたい。モーツァルトやドビュッシーはどうだろうか?札幌で、この先このピアノによる演奏会は開かれるようになるのだろうか?演目 3つの間奏曲 作品117、ピアノソナタ第1番 作品1 16のワルツ 作品39、ピアノ曲集 作品118アンコール ラプソディ 作品79
April 16, 2017
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