hongming漫筆

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1999.07.24
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 20代後半だった著者が、1953年から1957年にかけて、インド・チベット・ヨーロッパで調査・研究に従事したときの記録。
 報告書というわけではなく、随筆として著者の経験が記されているが、文化に対する著者の見解は随所に見られる。
 何を以て未開といい、何を以て文明というのかということが明確に書かれているわけではないが、ある民族は未開の状態にあり、ある民族は文明の状態にある、などという単純な割り切り方はできないことを著者が肌で感じているのがよくわかるが、やはり、感情移入できるのは、文字を持ち、抽象的な観念を語ることができる人々であることが正直に書かれている。
 最も胸を打たれたのは、インパール作戦の激戦地だった村での見聞である。
 首狩り族にとっては勇敢であることが評価の基準であり、よその村との戦争で逃げて帰ってきたりすると、自分の村のものに殺されてしまうような文化の中で育った人間から見ても、日本人は勇敢であったという。
 また、意外なことに、日本軍は軍律が厳しく、食料を奪うことをあっても婦女子に乱暴することはなかったという。むしろ、日本軍を倒した英印軍の方が現地の婦女子にひどいことをしたという。
 もっとも、食料を奪うということ自体悪いことであるし、インパール作戦では、婦女子に乱暴するような余裕もなかったのではないかと思うが、現地の人々が日本兵の遺体を集めて墓地を作ってくれていたのには感動した。





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Last updated  2005.04.01 21:47:38
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