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2005.11.01
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ちくま文庫。1986.4.24第1刷。1991.6.10第13刷


 正直なところ、異民族の考えることはわからない、というような話が多い。
 キリスト教が入ってきて、本来の形が崩れたものも多いのだろう。
 妖精の分類法も日本とは違う。
 その能力や住んでいる場所ではなく、集団でいるか一人でいるかで分けるのである。
 ケルト人には意味のあることなのだろう。

 それでも、日本にもある話の類話は理解できる。
 「ノックグラフトンの伝説」(p94)は、背中にコブのある男が、妖精の歌声に調子を合わせてうまく歌い、コブをとってもらう。それを聞いた、これまたコブを持つ男が妖精の所へ出かけるが、こちらは失敗し、前の男のコブまでつけられてしまう。
 言うまでもなく「こぶとり爺さん」である。


 「糸紡ぎの競争相手」(p260)
 娘が、糸紡ぎ競争が終わるまでに妖精の名を知ることができれば、競争に勝てるが、それができなければすべてを失ってしまう、と言われる。もちろん、知ることができてめでたしめでたし。
 「大工と鬼六」である。
 もっとも、「大工と鬼六」はヨーロッパの民話の翻訳がもとになっている話なので、似ていても不思議はない。

 「ゴルラスの婦人」(p307)
 海の妖精の不思議な帽子を隠した男が、その妖精と結婚し、3年後に、娘は帽子を発見して子供に未練を残しながらも海に帰る。
 「天人女房」ならぬ「海人女房」とでもいうべきか。


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Last updated  2005.11.01 16:36:42
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