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2005.12.08
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 7日「産経新聞」の「産経抄」にこんなことが書いてあった。

(ここから)
▼「士」や「師」は、学徳を修めた社会の有資格者たちの称号である。国士無双、士魂商才、憂国の士の「士」はいったいどこへ消えたやら。
(ここまで)

 「士」と「師」を一緒にするとはずいぶん乱暴な話だ。
 「士」は一人前の男ということだし、「師」は軍隊だ。師団という語もある。
 もちろん、「師」は、現代では、特定の資格を持った人に使うことも多い。
 美容師、調理師、医師という具合。しかし、資格がなくても「ペテン師」というのもある。
 「士」も同様で、弁護士、会計士、建築士などがある。

 ところが、例として挙げられているのが、「国士無双、士魂商才、憂国の士」で、いずれも有資格者とは言い難い。「士魂商才」の士は武士のことだが、武士の資格は家柄であって、弁護士や税理士と同列に論じるわけにはいくまい。
 また、「学徳を修めた社会の有資格者」というのが意味がわからない。
 「社会の有資格者」って何だろう。単に「有資格者」ではいけないのだろうか。社会以外の場に有資格者が存在するのだろうか。
 また、わざわざ「有資格者たち」と「たち」をつけているのも理解できない。「有資格者」にもいろいろあるから、複数形にした、ということか。
 英語じゃあるまいし、日本語では、特に必要がなければ「たち」はつけないのが普通だ。
 「七人の侍」と「七人の侍たち」を比べてみれば、「たち」のついている方が不自然だろう。
 少しは、伝統文化である日本語を大切にしてもらいたい。
 さらに、単に有資格者ではなく「学徳を修めた」というのも不自然。
 もちろん徳があった方がいいに決まっているが、資格を取るのに徳は要求されない。
 「広辞苑」の「士」の説明に「学徳を修め、敬重すべき地位にある人」とあるのをもとにしたのだろうか。 

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Last updated  2005.12.08 08:07:38
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