2026.09.03
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カテゴリ: AI小説



今日は寒い。
扇風機回してなくても鼻水が出る。
ちょっとだけ暖房付けてる。

寒さのせいか、今日は全然やる気が出ない。
床屋行こうと思ってたけど面倒で行ってない。
他にもやろうと思ってることをやってない。
ディズニープラスでマンダロリアンの映画を見始めたけど、
途中で眠くなり、さらに途中で停止したままだ。

今日は何の日


ドラえもんの誕生日
くみ愛の日・しんくみの日
クチコミの日
ベッドの日(good sleep day)
クエン酸の日
琉球もろみ酢の日
グミの日
エビアンの日
組踊の日
草の日
S-903納豆菌の日

アフタヌーンティー文化の日
クレイ沖縄のクワンソウの日
くるみパンの日
みたらしだんごの日
ビースリーの日

歯ヂカラ探究月間

タイトル『人間は猫舌』

二〇九七年、雨は民営化された。
新宿第七码頭に降る雨には広告用の蛍光粒子が混ぜられ、濡れた人間の網膜へ、本人の購買履歴に応じた商品名を浮かび上がらせた。
義眼を閉じれば広告は消える。
代わりに、道も見えなくなる。

そんな街の裏路地で、キク婆さんは茶の屋台を営んでいた。
看板には「琉球茶論」。
もっとも琉球がどこにあったのか、今では誰も知らない。海面上昇で沈んだという者もいれば、最初から観光会社が作った架空の島だったという者もいる。
キクの売る茶は、政府の認可を受けていなかった。
茶葉に、人間の記憶を混ぜているからだ。

「また来たのかい」
屋台の丸椅子に、ずんぐりした青い旧型ロボットが座った。猫に似た丸顔は傷だらけで、腹の装甲には何度も修理された跡がある。
製造番号は《DRA‐02》。
かつて家庭用児童養育機として大量生産されたが、子供に過度な愛着を示すという欠陥が見つかり、全機が回収された機種だった。

「今日は、忘れたい記憶がある」
ロボットは言った。
「機械にも、そんなものがあるのかい」
「機械だからある。人間は眠れば少しずつ忘れる。でも僕たちは、消去しないかぎり、昨日を永久に昨日のまま保存してしまう」
キクは機械の指で急須を持ち上げた。

彼女の両腕も、背骨も、心臓も人工物だった。生身で残っているのは、顔の皮膚と脳の三割ほど。もっとも、その脳さえ本物かどうか、本人には確信がなかった。
「どんな記憶だい」
ロボットの青い瞳が、かすかに明滅した。
「六十二年前、僕が育てていた女の子が言ったんだ。大人になったら、未来で一緒にお茶を飲もうって」
「いい記憶じゃないか」
「だから困るんだ。あの子は十三歳で死んだ。約束だけが、まだ僕の中で生きている」
キクは返事をせず、乾燥した茶葉を急須へ落とした。
これは《忘却茶》だ。飲んだ者の消したい記憶を蒸気に変え、空へ逃がす。非合法だが、雨の街ではよく売れた。

湯を注ぐと、白い湯気の中に映像が浮かんだ。
古い団地。
黄色い雨合羽。
こちらへ手を振る、小さな女の子。
その顔を見た瞬間、キクの義手が止まった。
「……私だ」
六十二年前の少女は、キクと同じ目をしていた。
ロボットは黙っていた。

キクの脳裏で、封印されていた記録が一斉に蘇った。事故。焼けた病室。全身義体化手術。そして、治療費を払うために売却された幼少期の記憶。
少女は死んだのではなかった。
記憶を失って、生き延びていたのだ。
「私を、ずっと捜していたのかい?」
「うん」
「それなら最初から言えばよかっただろう」
「言葉だけでは、君は信じない。だから同じお茶を飲みたかった」
キクは二つの湯呑みに茶を注いだ。
雨の向こうで、違法記憶取締局の黒い車両が停車した。忘却茶の蒸気を検知したのだろう。武装した捜査官が、傘も差さずに路地へ入ってくる。
もう時間がない。
キクは一つをロボットへ渡した。
「約束どおり、未来でお茶だ」
ロボットは湯呑みを両手で持った。
しかし、なかなか口をつけない。
「どうした。機械が熱さを怖がるのかい」
「熱いから、少し冷ましている」
キクは笑い、もう一方の茶を一息に飲み干した。
直後、取締局の端末が二人を走査した。
《違法人格を検出》
《生体反応、一名》
《保護対象を特定》
照準はキクではなく、青いロボットに集まった。
キクの笑顔が凍った。
ロボットは困ったように、熱い茶へ息を吹きかけた。
六十二年前の事故で助かったのは、少女の身体ではなかった。脳だけを家庭用ロボットへ移植され、ずっと自分を機械だと思わされていたのだ。
キクの中に入っていたのは、少女の記憶を与えられた養育AIだった。
「ずっと捜していたのは、私のほうだったんだよ」
青いロボット——老いた少女は、ようやく茶をひと口すすった。
そして笑った。
「やっぱり人間は、不便だね」
取締局の警告音が鳴り響くなか、キクも笑った。
六十二年ぶりに交わした約束の茶は、少しぬるくて、ひどく苦かった。
人間は猫舌だ。
機械はそうではない。
その違いに、二人とも気づくのが少し遅すぎた。

おわり

寒いし眠い。
このあと、かけようと思ってた電話くらいかけようかと思ってる。







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最終更新日  2026.09.03 18:29:10
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