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姉と妹 @ Re:ともたさんへ こんばんは。コメントいただきありがとう…
2025.06.29
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アニメ『アン・シャーリー』第11話・第12話・第13話 感想
+アン&デイビー&ドーラ イラスト

シリーズ2作目・「アンの青春」パートに入って3話が経過しました。
簡単感想です。

​※以下、原作シリーズを読んだ上で ネタバレ全開 で好き勝手語ってます。​
原作シリーズ未読の方はご注意ください!※



脚本好きとして、言いたいことはただひとつ!​
​描くべきものの取捨選択が完っっっ璧!!​

原作全3作を24話のアニメにまとめるとなれば、当然エピソードの取捨選択が必要となります。
以前からの感想でも書きたくって来ましたが、
とにかく本アニメシリーズは、 描写すべきもの…映像として何を優先して作りこむかの選択の ​​判断基準の明確さがずば抜けていると感じます。
​脚本好きからすると、あまりに気持ちよく鑑賞できます。​ ​​
素晴らしいです!


エピソード選定の判断基準に関し、特筆すべきは…下記の点かな、と思っています。
・アンちゃんが、自身の人生の軸を何に据えていくのか選んでいくに際し、
重要な要素をピックアップして、しっかり映像化している点

・毎回ゲストキャラクターを吹っ掛けるつくりに見えて、
描いているのはあくまで「アン・シャーリー」であるという確固たる方針

「アンの青春」には、絵面的/エピソードとして面白いシーンがたくさんあるんです。
冒頭、アンちゃんが誤ってハリソンさんの牛を売ってしまうエピソードや、借りた絵皿を割ってしまって、代替を探そうと奮闘するエピソード等。

映像化すれば絶対面白くなる部分ですが、ただ シリーズ全体として見た時に アンちゃんの将来像に直接つながるかと言うと、つながる要素ではない。

今回のアニメ「アン・シャーリー」においては、
短い尺の中でアンシリーズの3作をきちんと筋立てて映像化するために、
これらの「筋立てとしては重要度の低い面白味」エピソードは、 事実だけをさくっと紹介するにとどめる or 説明しないまでも時系列としては原作と齟齬のない形で少しだけ情報として入れ込み、
原作を知っていればもっと楽しめる余白の部分 として扱っています。

反面、アンちゃんとダイアナちゃんが寄付金集めで村内の家を回り、
生まれたての赤ちゃんを見て2人が感嘆するシーン や、
何より、 アンちゃんが幼い双子の面倒を根気強く見るシーン、
料理や掃除等の家事/育児に熱心に取り組む姿、
お互いを思い合うマリラとの暖かな会話のシーン 等、
「家庭」ベクトル上にある部分は非常~~に丁寧に、​ ​​
また、 ​​ ギルバートとのシーンは原作の記載を膨らませた形で 描写されています。​
徹底的です。


​​​​
(過去のアンシリーズの映像化作品には全く精通していないので、あくまで想像ですが…)
妹ともよく話すのですが、今回のアニメシリーズは
おそらく、 ​モンゴメリさんの作家性が爆発した、渾身の一撃である
「アンの愛情」の強烈なクライマックスシーン・『黙示録』の章を
きちんと映像化しよう!と本気で取り組んでいる、 初めての企画
なんじゃないかな、
と思っています。

​『黙示録』の章は、まともな映像化すら前人未到…​
それくらい強烈&繊細&難解なシーンなんじゃないかな と思っていますし、
でもアンシリーズにおいて、アンちゃんの人生軸を決定づける、 シリーズ通しての最重要シーン​ だと思っています。

​​​​
以下、各話の見どころについて、好き勝手語ります。



​■第11話​
アヴォンリー小学校新任&村の改善会の活動

アンシリーズの世界では、15歳…16歳?から成人扱いなのかな?
しっかりお給料を稼ぎつつ、地域社会への貢献にも意識を向けて…皆しっかりしてて偉いですね…!

アンちゃんたちが立ち上げた村の改善会は、村内では「求婚クラブ」と揶揄されているようで…
いや、同村内の若者たちが意欲的に婚活に取り組む状況とか、 何よりの村の活性化だろうが…!

ちなみに、 ギルバート(会長)の最大の活動目的は「婚活」です。
この時の彼にとっては、目指すべき到達点が「アンちゃんと結婚」なんで。

ギルバートが不自然にアンちゃんと2人きりになろうとしてて 面白かったですね。

ラストシーン、アンちゃんがどうやらこの先40年教師をやるつもりだと聞き、
唐突に 「医者になろうと思うんだ(稼ぐつもりだよアピール)」 をし出すギルバートと、
やたらと具体的で立派なギルバートの将来ビジョンを聞いて焦ったアンちゃんが、​対抗して 「私は人生を美しいものにしたいの」 とか、​ 具体的に何も考えてないこと丸出しのふわっとした目標(妹談) を口走るところ。
イイ雰囲気の会話のようで、お互いの意思が噛み合ってなくて面白いシーンでした。



■第12話

6歳の双子(デイビー・ドーラ)登場、デイビーのいたずらへの対処

マリラの遠縁で、両親を亡くした6歳の双生児(男女)がグリンゲイブルスで暮らし始めます。
ドーラ(女の子)は非常に大人しいですが、デイビー(男の子)が度を越えたいたずらを繰り返します。

2人とも、とても賢そうな部分を垣間見せつつ、これまで周囲の大人たちにかまってもらえない環境下に居たのかな…と想像させる描かれ方になっていると思います。
(父親を早くに亡くし、母親も病気がちだったようなので。)

デイビーの表情/演技動作や、いたずらが残酷に映り過ぎないよう配慮を感じるデフォルメになっていて、素晴らしかった!

​また、 双子に対するアンちゃんの接し方… かける言葉や表情、演技動作が輝いてました!
逆光気味の部屋の中で、デイビーと向き合い涙を流して思いを語るアンちゃんの姿が非常に印象的でした。 アニメーションとして非常に洗練された1話だと感じました。

私の脳内では、ギルバートがこの先すぐに来るであろう「恋愛パート」の狼煙を上げる準備をいそいそと進めながら、 延々と「女神っ!女神っ!!」って太 鼓たたいて喜んでて、​​​ すごくうるさかったです。
​​


​■第13話​
モーガン夫人訪問、後日談 ​​

アンちゃんが元々ファンだった有名な女流作家、モーガン夫人。
実はクイーン学院の友達(プリシラ)の親戚だったとのことで、グリンゲイブルスを訪問してくれることになります。

わくわくとおもてなし準備…料理やおめかしにいそしむアンちゃん&ダイアナちゃん、準備を手伝う双子が可愛らしく、ドタバタが残る回で楽しく鑑賞できました。

特筆すべきは後半パートの出だし。
​アンちゃん&ギルバート&双子で舟遊びをするシーン!
原作では、アンちゃんが双子をボートに乗せる話をしている場面でマリラがちらっと「ギルバートの参加」も示唆しているだけでしたが、その部分を 思いっきり映像として具現化した形 ですね。

ギルバート目線で鑑賞しているいち視聴者としましては、
「アニオリあざっっっす!素晴らしいですっ!!」​ に尽きるんですが、
​それにしても… 双子と戯れるギルバートをアンちゃんが優しい眼差しで見つめる描写とか
​都合が良過ぎて、内心キョドりながら鑑賞 しました。​​

…こんなん、 ​すっっっげぇイイ感じじゃん!​
​これはさ… ギルバートも「行ける!」って勘違いするて!

まさかここから、大学時代の…お互いに「殺るか・殺られるか」みたいな、
命がけの殺伐とした&傍迷惑なラブ模様を繰り広げるとは思えない2人ですよね
最高でした。



さてさて、 次回はミス・ラベンダーさんの登場 のようです。
「ここから、ギア切り替えてラブロマンスやります!」 って形で​
出して来るんじゃないかな?

(…そろそろOP映像の冒頭部分、マシュウの立ち位置をギルバートに譲ってくれませんかね。
アップデートを期待してるんですが…そろそろ来ませんかね。)

次週も楽しみにしています!
by姉・イラストby妹




アニメ『アン・シャーリー』2025年 感想リンク

TVアニメ「アン・シャーリー」待機中!
第1話感想・ふたりのアン・シャーリー
第2話・第3話&OP/ED感想
第4話・第5話・第6話感想まとめ
第7話・第8話・第9話感想+アン&ギルバートイラスト
第10話 感想+イラスト
第11話・第12話・第13話 感想+カスバート家子供たちイラスト
第14話・第15話・第16話・第17話 感想
第18話・第19話・第20話 感想+ルビー・ギリス イラスト
第21話・第22話 感想+原作との相違点について(予想)
第23話 感想+ロイヤル・ガードナー描写について
最終回・第24話 感想+アン&ギルバート before&afterイラスト​
総括:アニメ『アン・シャーリー』と原作『アンの愛情』との相違点について





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最終更新日  2025.10.14 06:13:05
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