クビアカツヤカミキリの幼虫はサクラやウメ、モモなどのバラ系樹木を内部の心材まで食い荒らす。県内では13年に草加、八潮両市で初めて被害が確認された。
県環境科学国際センターは18年度から、公園や川岸、学校などにあるサクラの被害を県民から報告してもらう調査を毎年実施している。被害は年々増え続け、24年度は44市町村、931カ所で確認されていた。
25年度調査は所沢、飯能、狭山、朝霞、新座、富士見、鶴ケ島、日高の8市と毛呂山、横瀬、皆野、小鹿野の4町で初確認。県内全域に拡大している状況が浮き彫りになった。
緊急対策では、県管理の施設136カ所と道路、河川の樹木約6千本を対象に、被害を受けた木の伐採や農薬の散布、注入による緊急防除を実施。市町村や住民による防除への補助も拡充する。
クビアカツヤカミキリは8月までが成虫の発生・産卵期、11月までが幼虫の活動期。県はこの期間までに全市町村で集中的に防除を進める方針だ。大野元裕知事は記者会見で「全県を挙げた集中的な広域的防除を展開し、これ以上の被害拡大を抑制する必要がある」と危機感を示した。
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