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前回は経営陣の自社株保有動向の「絶対量」についてでした。今回は経営陣の自社株保有動向の「変化量」についてです。すなわち、経営陣の自社株の売買動向をチェックすることを考えてみたいと思います。今回はその中でも投資判断にプラスとなり得る「経営陣による自社株買い」について取り上げたいと思います。これは、経営陣が「自社の株式はファンダメンタル価値と比較して安いよ」と公言しているようなものである可能性が高いだけに非常に重要だと思います。実際のところ、インサイダーの買いがなされている銘柄が市場平均を大きく上回っているという実証研究もあるくらいです。当然、その逆のパターンである「経営陣による自社株売り」も考えるべきでしょうが、自社株売りの場合は必ずしも割高であるから売りという話ではないようですので、今回は割愛します。この理由については「カウンターゲーム」などをご参照ください。また、インサイダーの売りが必ずしもパフォーマンスが悪いことを示すには至っていません。経営陣は自社の事業について殆どのアウトサイダーな人たちよりもよく知っているはずです。自社の事業に関するリスクとリターンを株主と共有できる大株主クラスの経営陣であれば、(将来性も含めた)ファンダメンタル価値と比較して現状の株価が明らかに過小評価されていると判断するに十分であれば、自社株を買うインセンティブは高いです。また、経営陣の自社株買いは、以下のような理由などからアウトサイダーたちよりも必然的に長期保有となる傾向があります。(1)違法なインサイダー取引疑惑の払拭経営陣の自社株保有状況については、有価証券報告書の「役員欄」に記載されます。経営陣が大株主クラスであれば、この他にも有価証券報告書の「大株主欄」、会社情報、四季報などにも保有株数が掲載されます。また、いわゆる「5%ルール」による財務省への報告義務がある株主であれば、報告がある毎に売買の手口が分かります。したがって、売買のやり方次第では違法なインサイダー取引疑惑がかかるだけに、自社株で短期売買を行うことに対して大きな法的リスクが伴います。(2)事業への投資という位置づけが強い一般的に、経営陣が自社株を買う目的は、(短期の株価の値動きにも興味があるかもしれない)我々のようなアウトサイダー以上に事業への投資という位置づけが強いはずです。「事業に対する持分」という意味では、経営陣が保有する株式もアウトサイダーが保有する株式も同じですが、経営陣とアウトサイダーとでは決定的に違う点が一つあります。それは、経営陣は自らの努力次第でバリューアップ(「株式価値」を上げる、場合によっては「株価」を上げる)が可能であることです。もちろん、株主も「議決権」を行使して間接的にバリューアップに関与することは可能ですが、経営陣が直接的にそれを手掛けられることに比べればやれることは限られています。以上の理由などから、経営陣が自社株を買うと必然的に長期保有になる傾向があると言えます。これは比較的長期に亘って資金が拘束されることを意味します。したがって、経営陣が身銭を切って自社株を買うということは、その資金については当面の使い道がないことに加えて、自社の事業に関するファンダメンタルに自信がなければ出来ない行為です。上場企業の経営陣の多くは役員報酬を貰っています。もし、その報酬がそれなりに満足のいく水準であれば、更なる追加リターンを目指して自社のファンダメンタルに賭けるリスクをとる必要がありません。特に大企業のサラリーマン上がりの経営陣についてその傾向が強いと思いますが、自社株を殆ど保有していない経営陣というのは、そのようなリスクをとらなくても役員報酬という十分なリターンが見込めると考えているのかもしれません。となると、自社の事業に関するファンダメンタルに自信がなければ、「長期に亘って資金が拘束される上に、損をするかもしれない自社株に投資するメリットなどない」と判断するのは当然の帰結です。経営陣の保有株数が増えているというのは、それだけでも注目に値します。特に、大株主クラスの経営陣が前の期に比べて保有株数を増やしているとなればなおさらそう言えます。自社のファンダメンタルに対して相当の自信を持っているか、あるいは、近い将来に株価を上げるための何らかの策を打って出てくるか、あるいは、その両方の可能性があるかもしれない考えていいかもしれません。特に、バリューな基準で買えると我々のようなアウトサイダーでも判断するに足る銘柄でそうした傾向が見られる場合には、特に注目に値します。過去の会社情報や四季報を並べてみて、大株主クラスの経営陣の保有株数に変化がないかをチェックすることをおススメします。ちなみに、CD―ROM版だと3半期分をざっくりと見ることが出来るので、そちらもおススメします。今日の言葉:「インサイダーは必然的に長期保有になる傾向が強いので、長期保有志向のアウトサイダーにとっては、インサイダーの自社株買いは良い兆候である。」
2005年06月30日
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何だかんだ言っても、会社の事業内容について一番良く知っているのはインサイダーな人たちであり、我々のようなアウトサイダーな人たちではありません。ここでは、インサイダーを経営陣(もしくは、それに近い人)に限定します。自分が調査している会社の事業内容や財務諸表について不明な点があれば、答えてくれる範疇の内容かどうかは別として、経営陣やIR担当者に質問をぶつけてみると言うのはいいことだと思います。とか言いつつ、こんなことを言っている私自身がIRには殆ど電話したことがないので、あまり説得力がないのですが・・・。ところで、経営陣が自社の事業の将来性や株主利益やバリューについてどのように考えているかについて間接的ながらも確認できる方法があります。今回はそのうち、「自社株保有動向」について取り上げたいと思います。経営陣の自社株保有動向を調べるためには、主に複数期間に亘って有価証券報告書(もしくは中間報告書)を見ることになりますが、大株主に限定すれば紙ベースの「四季報」や「会社情報」でもそれを確認することが出来ます。特に、これを調べるにあたっては「四季報」よりも「会社情報」のほうが便利です。紙ベースの「四季報」が直近の大株主の株式保有比率しか掲載されていないのに対して、紙ベースの「会社情報」は直近6ヶ月間の大株主の株式保有比率の推移が比較的容易に把握できるようになっています。(直近の中間/本決算と、その前の中間/本決算との比較。)ちなみに、CD-ROM版でしたら、四季報でも会社情報でも過去3期分の大株主状況を確認できます。経営陣が自社株を保有することは、持ち分相当については事業から得られるリターンもリスクも株主と共にすることに他なりません。自社株の保有比率が高ければ高いほどその傾向は高くなります。また、経営陣の自社株保有動向については、「絶対量」と「変化量」の両方に価値ある情報を見出せます。今回は「絶対量」について考えて、次回は「変化量」について考えます。*絶対量についてまずは、保有比率の絶対量についてです。これは、「経営陣の利益が株主のそれにどのくらい距離が近いか」を大雑把に確認するために必要な情報です。経営陣が自社株を大量に保有しているならば、その部分に関してはリターンもリスクも株主と共にするということで、株主本位の経営をやるインセンティブがあります。(もちろん、アウトサイダーの株主をないがしろにするような経営陣も少なからず存在します。)自社株を大量に保有している経営陣は、事業がうまくいけば配当や値上がりという形で恩恵を受けますし、事業がうまくいかなければ逆の形で責任をとることになります。また、自社の株価がアウトサイダーによって不当なまでに過小評価されている場合、そうしたアウトサイダーの誤認を利用して自社株を買うという行為に打って出る事も可能です。逆に、大企業のようなサラリーマン上がりの経営陣に多いのですが、経営陣が自社株を殆ど保有しておらず、自社株から受ける恩恵よりも会社から支払われる役員報酬のほうがウエイトが大きければ、それは自社の業績を良くするインセンティブが相対的に小さいと言えます。「新ファンドマネージャー(マネーマスターズ列伝)」に載っているフィリップ・キャレーという投資家も、これについては触れており、「経営陣にはせめて年収以上の自社株を保有してほしい」「他の条件が同じならば、雇われ経営者よりもオーナー経営者のほうがよい」と言っています。大株主に経営陣の名前が全く載っておらず、有価証券報告書の役員の欄を調べてみて、「代表取締役 ○○○○ 保有株数0株」などと載っていようものならば、株主としてはブチ切れモードに入ります。「そんなリスクを取れない奴は経営などやる資格はない」と。有価証券報告書の役員欄や大株主欄はそういった意味でも貴重な情報源です。大株主に限定すれば、過去の四季報や会社情報を引っ張ってくれば(あるいは、CD-ROM晩の四季報や会社情報を引っ張ってくれば)、これらは確認できます。もちろん、自社株を保有しているからといってやる気のある経営陣とは限らないですし、その逆の可能性も全くないとは言い切れませんが、一度自分の持ち株についてそれを調べる価値はあるかと思います。「なぜ、自社株を保有しているのか(あるいは、していないのか)?」経営陣が自社についてどう思っているのかを、断片的ながらも確認する手掛かりとなります。今日の言葉:「自社の業績に関するリターンとリスクを株主と共に出来ない経営者が株主利益を重視した経営が出来るだろうか。」
2005年06月29日
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アマルティア・センの論文が語源となった「合理的な愚か者」というのは、新古典派経済学が想定する「ホモ・エコノミクス(合理的経済人)」やそれを作り出した経済学者へ向けての批判でした。ホモ・エコノミクスについては、経済学が定義するところの金銭的合理性に関する判断には長けているが、人として生きていく上で必要な協調性や思いやりなどは全く持ち合わせておらず、そのために社会的合理性という観点から見れば非常に問題のあるエージェントであると指摘しています。結局のところ、ホモ・エコノミクスは演繹的な論理体系に終始した経済学の教科書の中でしか生きられず、仮に現実の社会でホモ・エコノミクスに限りなく近い性質を持つ人間がいたとすれば、その人は間違いなく殆どの人から嫌われるでしょうから、そのためにビジネスチャンスを失い、長い目でみれば逆に淘汰されかねないということは容易に想像できます。このホモ・エコノミクスの問題は、以前の日記で取り上げた「ゲーム理論」にも端的に表れていますので、そちらも御参照下さい。ゲーム理論批判(前編:仮定の問題)ゲーム理論批判(後編:最後通牒ゲームでの事例)そもそも、ホモ・エコノミクスは新古典派経済学から生み出された概念ですから、それを作り出した経済学者への批判は必然の流れです。経済学者は、自らの理論構築のために、現実の人間像と大きくかけ離れたエージェント、すなわち、(金銭面では)合理的かもしれないが(社会的には)愚か者なエージェントを作り出したことになります。さて、ここで話は変わります。アマルティア・センが定義する「合理的な愚か者」という概念からは少し離れますが、私は投資の世界においても「合理的な愚か者」が存在すると考えています。具体的には「自分は投資について一番良く知っている」とか「自分は賢い」と考えがちなタイプの人間のことを指します。この手のタイプの人間は「私が考えているやり方が一番完璧でそれ以外のやり方は邪道である」と考えがちな、「ステレオタイプ」の人間だったりします。典型的には、俗に言う「偏差値エリート」にこの傾向は強いと考えられるのですが、私は、投資の世界でこのようなタイプの人間といやいやながらもよく関わっていましたし、投資の世界では決して珍しくないタイプの人間であるとさえ考えています。確かに世間一般が認めるところの賢さ(教科書的な勉強ができるという意味であり、それ以上のものではない)は持ち合わせているかもしれないですが、このようなタイプの人間が投資の世界に踏み込んだとき「投資で成功するために求められる賢さと、自分が考えている賢さに大きなズレがあることに気づいていない」という、投資家としては取り返しのつかない「致命的な欠陥」を持ち合わせている可能性があることをまず指摘できます。これとはやや趣旨が異なる部分があるかも知れませんが、ピーター・リンチやウオーレン・バフェットも、このような「合理的な愚か者」タイプの投資家に牽制球を投げている感じがする部分が見られます。*ピーター・リンチ「投資の世界では上下3%に入らない程度に賢明であれば成功できる。上位3%の人たちは相場を難しく考えすぎて、あまりにも単純な市場の動きにかえって翻弄されるからだ。」(「株で勝つ」より)<余談ですが、学校のテストでよく用いられている「偏差値」という概念では、上位3%というのは偏差値68.8に相当します。>*ウオーレン・バフェット「投資はIQ160の人間がIQ130の人間を負かすゲームではない。投資で勝つために必要な合理的な意思決定とそれを蝕む感情的規律をコントロールできるかどうかにかかっている。」(「自分を信じるものが勝つ」より)偉大な投資家の事例を挙げるまでもなく、私は投資というのは実績を上げれば上げるほど自分に対して謙虚になるものであると考えています。間違っても、「自分は投資について一番良く知っている」とか「自分は賢い」といった類の発言が出てくるとは思えないですし、そのような発言をしている時点で「合理的な愚か者」であると判断するには十分だとさえ感じます。「合理的な愚か者」タイプの投資家は、「財務諸表の見方」や「事業素質の見極め方」や「チャートの見方」といった投資に対する知識をどんなに貯えても、「自分自身」という最大の敵に阻まれてしまい、致命傷を喰らって退場するか、そうはならないまでも、自分自身が自負する知識量の割には満足のいかない成果しか上げられないで終わる可能性が高いということだけは言えそうです。今日の言葉:「実るほど頭の垂れる稲穂かな。」P.S.「合理的な愚か者」タイプの人間は、自分がそうであるかもしれないということに全く気付いていないという厄介な問題もあります。「自分は賢い」と思った時点で投資家としての成長は止まるのだと思います。私もさらに精進していきたいと思います。
2005年06月26日
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「合理的な愚か者」―――一見矛盾しているかのようにも聞こえるこの言葉を、私は非常に気に入っています。言葉の出典元は、1998年にノーベル経済学賞を受賞した経済学者アマルティア・センの論文「合理的な愚か者」からです。ちなみに、英語では「rational fool(ラショナル・フール)」と言います。この英語の言い回しも非常に気に入っています。経済学者に対する痛烈な批判ということはさることながら、投資の世界においてもこの言葉をささげたいと思う御仁が山ほどいるからです。前編は「経済学者へのメッセージ」、後編は「投資家へのメッセージ」ということでこれを考えたいと思います。*アマルティア・センの紹介、および、業績1933年インド・ベンガル地方に生まれる。59年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで経済学博士号取得。ケンブリッジ、デリー、LSE、オックスフォード、ハーバード各大学教授を経て、98年よりケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ学寮長をつとめる。98年ノーベル経済学賞を受賞。http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/dw/sen.htmアマルティア・センは、既存の新古典派経済学に対して非常に批判的な立場をとっており、自らの論文「合理的な愚か者」を「既存の経済学の存続基盤を危ぶませるかもしれない論文」と評しています。その論文は、アマルティア・センの他のいくつかの代表的な論文と共に「合理的な愚か者―経済学=倫理学的探究」というタイトルで日本語訳の本にもなっています。*「合理的な愚か者―経済学=倫理学的探究」:勁草書房http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4326152176.html私もこの本を買って読んでみたのですが、その内容は非常に専門的であり完全に理解するのは難しいので、他のウエブサイトにあった要約などを掻い摘んで簡単に説明してみたいと思います。そのために、私自身が誤解している部分もあるかもしれませんが、アマルティア・センが主張しているおおよその趣旨は理解できるかと思います。************************近代経済学が想定するエージェント(人間像)はいわゆるホモ・エコノミクス(合理的経済人)というものです。これは、自分の将来の経済的利益を合理的に計算し、それを基に行動するというエージェントのことです。新古典派経済学や数理ファイナンスもこの価値観に依存しており、それは「神聖にして犯すべからず」の仮定となっています。「定義→定理→証明」という、演繹的な論理体系の中で閉じられた世界での議論であれば、学問として興味深いかもしれないが、問題は現実がその仮定とはかけ離れているということにあります。このホモ・エコノミクスの仮定を現実の世界に持ち込むと、「自分の経済的利益のためならば、他人を陥れてでもそれを行うといった、倫理的に問題がある行為でも平気で犯す人間」という、放置できない別の問題が生じます。また、以下のような行為を説明できません。*寄付・募金・チップ・ご祝儀・お土産という、経済的な見返りを求めない支出をすること*経済的見返りを求めないまま、身近で困っている人を助けること*生活保護や自己破産を申請する権利があるにも関わらず、敢えてそれを申請しないこと*ボランティアをすることホモ・エコノミクスでは説明できないこれらの行為は、「社会生活やコミュニティーを円滑に図るため」とか「見栄や使命感からあえて経済的不利益を選択するため」という、常識人であれば用意できている回答です。理解できない(理解しようとしない)のは経済学者だけであるという皮肉がここには込められています。このホモ・エコノミクスは、現実に起こっている経済の諸問題を近代経済学で説明/解決することを困難にしているばかりか、それによって新たな国際問題(不平等や貧困の問題など)を生み出すだろうとも主張しています。実際のところ、ホモ・エコノミクスの仮定は制約が強すぎるゆえにその仮定を満たす人間などいないでしょうから、「それらの概念は経済学者の勝手な空想である」と言えばそれまでかもしれません。結局のところ、経済学(および経済学者)は、「金銭的合理性の判断に関しては非常に優秀だが、社会的適合性に関しては非常に問題のあるエージェントを想定しているのだ」と言えます。****************************合理的な人間であればこのように行動するはずだ―――経済学者がこの発想から抜け出せない限り、現実の問題は依然として解決できないままで終わるのではないかと思います。今日の言葉:「新古典派経済学者は人間の行動規範を勝手に決め付けている『合理的な愚か者』である。」
2005年06月25日
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今回は「住(じゅう)」についてです。「自分がかつて投資した銘柄」や「注目していたが結局は投資しなかった銘柄」について簡単に振り返ってみたいと思います。株価は分割を考慮しない当時の株価で表記します。必要に応じて、どのような分割が行われていたかをフォローします。1.自分がかつて投資した銘柄(1)2721 ジェイホーム(結果:失敗)戸建住宅のフランチャイズを展開している会社です。今では珍しくないですが、「外断熱による長持ちする家」をウリにしていました。なぜこの銘柄に投資したのか、いま振り返ってみても理由を見出すことが難しいのですが、「会社の規模が小さいので、成長余地があるかもしれない」という、「根拠なき妄想」をしていたことだけは記憶にあります。当時の時価総額が10億円弱でしたから、ベンチャー企業レベルの会社です。(ちなみに、時価総額が5億円を割ると猶予つきながらJASDAQの上場廃止基準に抵触します。)この銘柄に投資したのは、2001年4月。110000円で買いました。誤算だったのは、会社の規模が小さすぎて事業基盤がまだ弱かったということで、業績の下方修正を繰り返していました。当然のように株価は下落。一時50000円割れという憂き目に遭いました。その当時は株価下落に対して十分な心構えができていなかったので、底値圏で投売りをするという結果になってしまいました。今でこそ、株価はそこそこ堅調で150000円~200000円で落ち着いていますが、業績面では相変わらず低迷しています。結局のところ、何が悪かったのかというと「いくらベンチャーでも事業基盤が脆弱なうちは投資を控えるべき」という原則から大きく逸脱していたことにあると思います。このあたりは、フィリップ・フィッシャーも自らの著書「超成長株投資」の15カ条で似たようなくだりを示しています。(2)8917 ファースト住建(結果:失敗)関西地区で、戸建住宅を販売しています。が・・・。私の場合は、単純にパクリで投資しただけですので、ここでは特に言うことはありません。今回の4月の決算で想定していた以上の業績が上がらなかった(主に、売上面)ことから投売りしました。保有期間が短かったですしウエイトも小さかったので、大きな実損にはならなかったのが幸いです。引き続きホールドしている方も、下落局面でさらに買い増しした方もいらっしゃるかと思いますが、それは自由だと思います。今後どうなるかについては全く分かりませんが、この業界を良く調べているDAIBOUCHOUさんやokenzumoさんが「いま一つだ」と判断している以上、私も「売り」という判断を下しました。銘柄パクリで投資をやっているならば、「オリジナル投資家の投資判断と心中することができるかどうか」がポイントだと思います。その銘柄について自分よりも良く知っている優秀な投資家のパクリなのに、売買の判断について下手に自分の判断を入れるというのは良くないと思います。自分の判断を入れるならば、自分でもその会社をよく調べるべきだと思います。「優秀な投資家の投資判断と心中する」「自分でも良く調べる」下手な投資判断なのに銘柄だけはパクるという、中途半端なパクリ投資だけはやめたほうがいいと思います。そんな中途半端な状況では、下落局面で確実に淘汰されるでしょうし、上昇局面でも薄利で利確することになるのは目に見えています。2.注目していたが結局は投資しなかった主な銘柄(3)8895 アーネストワン(結果:失敗)これは石坂さんのサイトで銘柄が公表されていたときに見つけたものです。(当時は、DAIBOUCHOUさんは知らなかったですから。)それまでの大きな痛手から立ち直ってバリュー投資を始めたばかりの時期であったということもあって、うまく乗り切れなかったです。(4)8907 フージャースコーポレーション(結果:失敗)これも石坂さんのHPで銘柄が公表されていたときに見つけたものですが、乗り切れませんでした。このフージャースに関しては、今でもokenzumoさんが「この銘柄だけで引退できるだけの目処が立った」というくらいほれ込んでいますから、ここは私が下手に判断するよりは「乗り」なのかもしれません。現在、「心中覚悟」で鋭意検討中です。ただし、致命傷を喰らわない程度のポジションで(笑)。*****************************住(じゅう)に関しては、優秀な個人投資家がたくさんいます。ここで無理に私がリサーチをしなくても良いのではないかと思ったりするくらいです。今日の言葉:「自分が住む家を買うくらいに銘柄を調査できなければ、投資家としての準備は万全とはいえない。ただし、自分よりも遥かに優秀な投資家と心中するつもりであれば別である。」P.S.過去の失敗がその後の投資に悪影響を与えるという可能性は否定できません。例えば私の場合ですが、*「衣(い)」「ダン」で失敗したから、アパレル関連への投資判断が曇って「ABCマート」や「ファーストリテイリング」に投資できなかった。*「食(しょく)」「くら」で失敗したから、寿司関連への投資判断が曇って「スシロー」へ投資できなかった。*「住(じゅう)」「ジェイホーム」で失敗したから、住宅関連への投資判断が曇って「アーネストワン」「フージャース」に投資できなかった。このようなバイアスを排除できてこそ、真に賢明な投資家に近づいていくのだと思います。過去の失敗は、過去の話にしたいところです。
2005年06月23日
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今回は「食(しょく)」についてです。「自分がかつて投資した銘柄」や「注目していたが結局は投資しなかった銘柄」について簡単に振り返ってみたいと思います。株価は分割を考慮しない当時の株価で表記します。必要に応じて、どのような分割が行われていたかをフォローします。1.自分がかつて投資した銘柄(1)2668 くらコーポレーション(結果:失敗)寿司は世界に自慢できる日本を代表する食べ物です。私も寿司は大好きです。回転寿司で食べることが多かったことから、ビジネスとして「くら」に注目していたのは偶然ではありません。「くら」に注目した最初のきっかけは、2002年の前半にあったテレビ番組で「回転寿司の競争」に関する特集が行われていたときです。当時、100円寿司として低価格競争の火付け役となっていたのは「カッパ」で、関東地区ではそれまで「カッパ」が高い店舗力を展開していました。「カッパ」に対抗すべく、関西地区で成功していた「くら」が関東地区に殴りこみをかけてきたという、ドキュメンタリー形式の番組でした。その番組でやっていたように、実際に行ったことのある人であれば分かるのですが、「くら」は回転寿司としてシステム化が最も進んでいました。また、実際に寿司を食べてみても「カッパ」よりもネタが新鮮で、美味しかったです。「カッパ」が低価格路線に転向してから株価が約40倍になっていることを考えると(1998年と2002年の株価比較)、「くら」も同じように成功するのではないかと考えて、2002年5月に486000円で買いました。しかし、その後、相場の低迷と一時的要因による利益の下方修正で株価は下がっていました。バリュー投資家として素養が身についていればそこで「買い増し」を出来ていたのかもしれませんが、その当時はまだ自分の投資手法が確立していたわけではなく、株価の下げに耐えられず、276000円という安値で投売りしてしまいました。ちなみに、今の株価が480000円です。「1→2分割」を2回していますから、ずっと保有していれば4倍になっていたのですが、投資家としての未熟さから、いいビジネスモデルを持っている会社を損切りしてしまうという最悪の結果で終わりました。この失敗は「どんなに優れたビジネスモデルを持つ企業に選択しても、自分自身の心構えが未熟であれば投資家としては成功できない」ということを得るには十分すぎるくらいの教訓となっています。投資には一時的な下げは付き物です。バリュー投資を行う場合、それに耐えられないような投資家は絶対に成功できないということです。(2)7561 ハークスレイ(結果:成功)ご存知ですが、弁当チェーン「ほっかほっか亭」を関西地区で展開しています。(ちなみに、それ以外の地区はハークスレイではなく、プレナスが展開しています。)「ほっかほっか亭」の弁当はすごく好きだったので、投資先としてハークスレイとプレナスに注目したのはごく自然の流れです。注目したのは、2003年末頃でした。どちらも同じような事業展開をしていたのですが、「資本利益率」の違いから、両者には市場参加者からの評価が大きく違っていました。簡単に言うと、以下のようになっていました。*ハークスレイ:資本利益率(ROE)が低い、そのために市場参加者からの評価(PBR)も低い。*プレナス資本利益率(ROE)が高く、そのために市場参加者からの評価(PBR)も高い。両方に投資しても良かったのですが、資本利益率の低さという弱点をカバーできるだけの割安度と健全性を持っていたハークスレイに投資することにしました。2003年11月に1→1.3分割考慮前の1600円で投資しました。ちなみに、ハークスレイは内田さんのHPで主催している「最強のバリュー投資決定戦(前回)」でも選択した銘柄です。結果は正解でした。約半年ほどの保有で40%の利益を上げることが出来ました。同時期にプレナスへ投資をしていたらこれほどまでの利益は上げられませんでした。2.注目していたが結局は投資しなかった主な銘柄(3)2781 あきんどスシロー(結果:失敗)「スシロー」は上場したばかりの頃から注目していました。と言いますのも、「くら」を注目していたことから、同じ関西出身の「スシロー」は必然的に注目することになったからです。2003年前半に上場しており、その当時の株価は1400円~1500円くらいで、非常に割安な価格で放置されていたといっても過言ではありません。しかし、あろうことか、「くら」での失敗がトラウマになっていて、投資できなかったのです。その結果、1年で2倍~3倍という投資案件を逃してしまったのです。寿司関連で、一度のみならず二度も失敗したことになりました。(4)2702 日本マクドナルド(結果:成功)これは上場してから半年後の2002年前半に注目しました。注目したのは単に「有名だったから」です。しかし、実際には投資しませんでした。当時はバリュー投資という考えを身につけていたわけではなかったものの、それほど割安感がなかったと感じたからです。また、その当時、藤田田さん(故人)が行っていた異常なまでの「低価格路線」に素人ながら違和感を覚えていたからです。その「低価格路線」は、当時のメディアから「デフレをうまく利用した商法」と評価されていた時期もありましたが、私も含め消費者に「ハンバーガーの原価などあってないようなもの」という印象を与えたことが、長い目で見て大きなマイナス要因になるだろうと考えたからです。その懸念は当たりました。「安くなければマクドナルドじゃない」というイメージを植えつけたことが悪いほうに作用したためか、値上げに踏み切るのが難しくなったことから、採算が悪くなり赤字に転落したのです。そして、創業者の退任(その直後、死去)です。そういえば、今回も「低価格路線」に踏み切っていて、業績の下方修正を出していました。消費者として見ればありがたいですが、株主から見ればたまったものではないでしょう。同じような失敗を繰り返しているので非常に滑稽でした。**************************以上をまとめると、投資家としての未熟さ(株価下落に耐えられず安値で投売りするなど)を除けば、食(しょく)に関しては、そこそこ良い銘柄選択が出来ているのではないかと考えています。しかし、「飽食」に象徴されるように、売られすぎのリバウンドを狙うといった割安株投資という視点ではともかく、長期保有でも成功する成長株投資という視点を、食(しょく)の分野で見つけるのは難しいのかもしれないと考えたりもします。それでも、食(しょく)は身近なものですから、そうした身近なところから良い投資対象(割安株投資でも成長株投資でも)を見つけられる可能性はあると思います。「食(しょく)」に関しては、以下にある今日の言葉をよく加味した上で投資をご検討するのが良いかも知れません。今日の言葉:「美味しかったというだけでその会社へ投資するのは避けたほうが良いが、昔に比べて明らかに味が落ちているということが分かればそれは売りのサインである。」
2005年06月22日
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今回は「衣(い)」についてです。「自分がかつて投資した銘柄」や「注目していたが結局は投資しなかった銘柄」について簡単に振り返ってみたいと思います。株価は分割を考慮しない当時の株価で表記します。必要に応じて、どのような分割が行われていたかをフォローします。1.自分がかつて投資した銘柄(1)2668 ダン(結果:失敗)「靴下屋」という店舗を展開している会社です。品質が高い靴下を比較的高い値段で売っているというのが特徴です。2002年3月に自分の家の近くでこのお店を見つけて、あろうことか、ノーブランド・ロープライス派を自分しているにも関わらず、そのときはなぜかそのお店で靴下を買いました。その後、悪魔の囁きのように「証券会社のレポート」が手元に来たということが投資のきっかけでした。素人ながらに「ブランド力がありそうだ」と勘違いしたのだと今振り返って見てそう思います。(ちなみに、2002年3月ではまだバリュー投資を知らなかった頃です。)そして、2002年3月に1100円で購入。1000株単位だったので、110万円という、当時としてはかなり高額な投資を大した調査もせずに行ったというのは、自分でも驚くべき欲ボケ行動です。その後、業績の下方修正が行われ即座に撤退したことを覚えています。たまたま、1080円で売り切れたので被害額は大したことなかったのですが、失敗であったのことには違いありません。ちなみに、もしその後半年くらいずるずると持っていれば500円まで下がっていたので、当時の投資家としての未熟さを勘案すると、ほぼ再起不能状態に陥ったのは想像に難くありません。2.注目していたが結局は投資しなかった主な銘柄(2)2670 ABCマート(結果:失敗)この銘柄は「2668 ダン」とほぼ同じ時期である2002年5月に注目していた銘柄です。その当時は「インターナショナル・トレーディング・コーポレーション(ITC)」という名前で、「ABCマート」という店舗名と同じ会社名にしたのはその後です。「ホーキンス」と「バンズ」という2つの主力ブランドで若者を中心にウケが良かったこと、店舗も活況であること、利益率もそれほど悪くないこと、にも関わらず2002年5月くらいは株価が1200円と低迷していたので、バリューな視点から見れば買いと判断しても良かったのですが、「靴がカラフルすぎてセンスが悪い」という判断し投資を見送りました。センスが悪いのは靴ではなくて私でした。その後、株価は持ち直して、現在では当時の株価の2.5倍である3000円程度となっています。私のセンスなき投資判断とは逆に、「2668 ダン」をやめて「2670 ABCマート」に投資していれば良かったと感じた次第です。(3)9983 ファーストリテイリング(結果:失敗)有名なので、今さら私が紹介するまでもありません。「ユニクロ」ブランドで店舗展開している会社です。ノーブランド・ロープライス派としては、まずこの銘柄に注目すべきでした。本来であれば、このような銘柄を上場したばかりの1994年とか、遅くてもITバブル前の1997年~1998年あたりに発見できるようになれることが成長株投資の醍醐味を味わうことが出来るのでしょう。もちろん、当時は「ユニクロ?何それ?」という程度の知名度しかなかったですからそこで難しかったかもしれませんが、ITバブルが崩壊してから2002年の初めにかけて大きく下がった後であれば割安成長株という位置づけで買えた可能性はあったかもしれません。今は5900円くらいですが、一時期9000円くらいに回復していました。(3)ビスケーホールディングス(結果:成功)30歳代のミセスを中心としたブランドを展開しています。この銘柄はバリュー投資に転向し始めたばかりの頃である2002年末くらいに発見しました。発見のきっかけはスクリーニングです。直近の数年間は売上がジリ貧で、そのせいか株価も下がっていたのですが、無借金であったこと、PBRが低く清算価値と時価総額がほぼ同等であったこと、配当可能な留保利益もそれなりにあって配当利回りも高かったことから、買いを検討していました。2002年末当時の株価は700円でした。他の銘柄を買っていたので資金力の都合でこの銘柄の買いは見送ったのですが、その後、下方修正&減配という最悪のパターンで一気に40%近く株価が下がりました。見送りは正解だったということになります。その後、株価は乱高下していますが、業績のほうは相変わらず低調ですし、財務体質も悪化しています。この教訓から、資産バリュー投資でも、「経営陣の資本政策があまりにもまずい会社はさらに安全域を取らなければならない」とか「収益面での安全域が少ない会社はさらに安全域を取らなければならない」というスタンスを身につけています。いくつかの事例を挙げましたが、「衣(い)」の世界で成長株を見つけるためには、自分自身にファッションセンスがあることに加えて、そうした業界情報に明るくなければ難しいと感じました。まあ、成長株投資でなく下落銘柄の逆張りという形でしたら、いくつかチャンスがあるのではないかとも考えていますが(例えば、ナルミヤインターナショナルとか)、それでも私がやると失敗するの可能性が高いと思ってしまいます。今日の言葉:「ファッションセンスがない人は、衣(い)の世界への投資もセンスがないに違いない。」
2005年06月19日
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昨日まで「身近な会社への投資に関する是非」に関する話題をしました。そこでは一般論として書いてみたものの、「そういう自分はどうだったか」ということを確認するために、過去の総括をしてみたいと思います。身近な会社ということで、主に「衣・食・住」および「自分の仕事・趣味」という2つの分野が考えられますが、まずは「衣・食・住」のほうで「自分がかつて投資した銘柄」や「注目はしていたが結局は投資しなかった銘柄」を確認してみました。その結果ですが・・・全然駄目です!失敗だらけです!こういうのを晒すのは非常に恥ずかしいのですが、そこは過去の話と割り切ろうと思います。それぞれの詳細は次回以降とします。便宜上、成功と失敗を以下のように定義しておきます。*成功・投資した銘柄で利益を出したもの・投資しなかった銘柄で株価が下がったもしくはほぼ横ばいのもの*失敗・投資した銘柄が損失を出したもの・投資しなかった銘柄で株価が大幅にあがったもの1.「衣(い)」私は服や靴などのファッションに非常に無頓着な人間です。どんな服や靴が売れていて、それがなぜ多くの人に受け入れられているかがさっぱり理解できません。ちなみに、私が愛用している主力ブランドは「ユニクロ」です(安いから)。*自分がかつて投資した銘柄(1)2668 ダン →結果:失敗*注目していたが結局は投資しなかった主な銘柄(2)2670 ABCマート →結果:失敗(3)9983 ファーストリテイリング →結果:失敗(4)7542 ビスケーホールディングス →結果:成功*今ちょっとだけ注目している主な銘柄(5)3364 ナルミヤインターナショナル2.「食(しょく)」私は「偏食家」で好き嫌いが非常に激しいです。そんな中、好きな食べ物という狭い範囲内に関しては、いくらかフォローしています。過去の投資銘柄や注目銘柄もそんなに悪くないと思っているのですが、いかんせん「投資家としての未熟さ」から損をしたり儲け損ねたりしています。*自分がかつて投資した銘柄(1)2668 くらコーポレーション → 結果:失敗(2)7561 ハークスレイ → 結果:成功*注目はしていたが結局は投資しなかった主な銘柄(3)2781 あきんどスシロー → 結果:失敗(4)2702 日本マクドナルド → 結果:成功*今ちょっとだけ注目している主な銘柄(5)3317 フライングガーデン3.「住(じゅう)」このジャンルでも投資家としては失敗だらけです。今は賃貸住まいのほうが合理的であると考えていますが、将来において相応の資産形成が出来れば購入する可能性もゼロではありません(もっとも、住宅ローンを組まなければ家を買えないという資産状況で買おうとは思いませんが)。それだけに「何が売れているのか」「その会社はどこに強みがあるのか」を消費者/投資家の両方の視点からもっと勉強する必要がありそうです。*自分がかつて投資した銘柄(1)2721 ジェイホーム → 結果:失敗(2)8917 ファースト住建 → 結果:失敗*注目はしていたが結局は投資しなかった主な銘柄(3)8895 アーネストワン → 結果:失敗(4)8907 フージャースコーポレーション → 結果:失敗*今ちょっとだけ注目している主な銘柄(5)8907 フージャースコーポレーションうーん。私自身の「失敗の見本市」のようになってしまいましたが、私の失敗を踏まえて確認しておきたいポイントは以下の3点です。(1)「良く知っている会社へ投資すべきだ」といっても、知っているのはせいぜい会社の名前だけだったりして、本来、投資家に求められる「企業実態の調査(ビジネスモデル・財務諸表・割安度など)」を大して行わずに投資している人は驚くほど多い。(2)「身近な会社」ということは思い込みが先行する可能性があり、そのために「素人定性分析」となりがちで投資判断が甘くなる可能性があることを良く知っておかなければならない。これは、投資するときも見切りをつけるときも、そうなりがちである。(3)身近な会社への投資で一度失敗すると、その失敗した銘柄の周辺にある同業他社でいい会社が見つけても、過去のトラウマから躊躇して良い投資案件を逃してしまう可能性がある。成功する投資家になるためにはそうしたバイアスを排除して合理的な投資判断をしなければならない。私の場合、主に「資産バリュー投資」なので、保有している資産に対して割安であれば、業種は特に問わないというスタイルですが、過去の総括から成功している業種が一つありました。それが「システム開発関連」の会社であり、そこに属する銘柄への投資は比較的成功しています。*システム開発関連4312 サイバネットシステム7595 アルゴグラフィックス9651 日本プロセス9702 アイエスビーetc・・・システム開発関連の会社は、私にとって全然身近な業種ではありません。パソコン音痴ですし、就職活動のとき、仕事のハードさから「SE(システムエンジニア)にだけは絶対なりたくない」と思っていたのに不思議なものです。次回は、「衣・食・住」別に投資履歴の詳細を触れたいと思います。今日の言葉:「投資家は『知っている』という言葉を拡大解釈しがちである。会社名や証券コードしか知らないのに『知っている』という人もいるが、それは成功する投資家に必要な『知っている』ではない。」P.S.「衣・食・住」関連への投資でここまで失敗するのは、私ゆえにかもしれません。皆様はそれぞれの生活に応じた得意分野をこの中から見つけられるかもしれません。ご健闘を祈ります。
2005年06月18日
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前回の日記で、ピーター・リンチは「自分にとって身近な会社の中から成長株を見つけることができる可能性がある」と主張していることを確認できました。すなわち、「まずは、人間の生活に不可欠な衣・食・住のサービスを提供する会社や、自分の仕事や趣味で関わっている業界の中から成長株となりそうなものを探すことの重要性」を主張しています。ありふれた事業を行っている企業の中に勝ち組が存在し、かつ、殆どの人が成長株であるということに気づいていない段階でそれを見つけることで最も大きな恩恵を受けられるという主張しています。具体的な銘柄で例えると、「個人投資家はシスコシステムズやインテルやヤフーが成長株であることを見抜くよりも、コカ・コーラやセブンイレブンやファーストリテイリング(ユニクロ)が成長株であることを見抜くことに力を注ぐべきである」ということに他なりません。(注:こうした銘柄を殆どの人が注目していないときに探さなければならないのは言うまでもありません。)成長株投資というフィールドを考えた場合、機関投資家に対する個人投資家の優位性は、自分にとって身近な銘柄であれば機関投資家がリサーチの対象とする前の段階でそうした成長株の候補となり得る企業を見つけられるかもしれないという点です。(1)機関投資家がフォローしない時価総額が小さい段階で成長株を発見し(2)実際に成長し機関投資家がフォローする程度に時価総額が大きくなって(3)機関投資家や後から乗ってきた個人投資家に高く売ることができる(もちろん、成長の持続性如何では売却をしないという選択も有り得る)という形で株価が大化けする可能性があることが醍醐味であると言えます。自分にとって身近な企業でこのような現象が起これば、こんなに素晴らしいことはありません。しかし、ここには落とし穴もあります。それは、「自分にとって身近な企業であるという理由だけで大した調査もせずに投資をしてしまう」という、かつて私もやったことのある誤りです。「株で勝つ」に書かれてある「多くの投資家は、実際にお店に行ってドーナツを食べることが成長株を見つけるための第一歩であることに気づいていない」というくだりを表面的にしか理解していないことによる失敗と言えます。分かりやすい事例として、外食チェーンを展開している企業への投資を考えます。自分が頻繁に行っているお店はいつもお客さんがいっぱいいて、非常に繁盛しているという事実は、その企業が行っている事業がうまく行っているかも知れないと考える最初のきっかけにはなりますが、それだけの理由で投資をしてうまく行くだろうと考えるのは早とちりだということです。調査すべきことがまだまだあるはずです。例えば、以下のようなことが挙げられます。(1)同じ店舗でもその他の曜日・時間帯の客入りが芳しくない、あるいは、その他の店舗の客入りが芳しくなく、企業全体で見れば大したことないかもしれない・・・月次売上の推移などをHPで確認する(2)その企業が行っている業態に新たなライバルが進出し、店舗戦略や商品戦略に特段の優位性がなく売上や利益が落ちるかもしれない・・・同業他社の店舗戦略や商品戦略を調査・比較する(3)資金調達の方法や設備投資の方法がまずいかもしれない、また、不測の事態に対応できないくらいに財務が不健全かもしれない・・・財務諸表を確認し裏付けをとる(4)実はその企業の潜在的成長性は既に株価に織り込まれているかもしれない・・・株価指標などで割安度を確認する、雑誌などで大きく取り上げられていて人気株という位置付けになっていないかどうかをチェックする身近な企業であるというのは、あくまでも成長株候補として分析を始めるためのきっかけに過ぎません。身近な企業だからというだけで投資するというのは、偶然以上の可能性で成功できるとは思えません。ピーター・リンチ流の成長株投資志向であると自負するならば、このような勘違いをしていないか今一度確認したほうが良いと思います。今日の言葉:「ドーナツを食べて美味しいと思っただけでその会社に投資をするのは投資資金をドブに捨てるようなものである。ドーナツは美味しいかも知れないが、企業運営がまずい可能性があり、それをよろしく調査することが必要である。」
2005年06月16日
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私らしくないですが、今回は「成長株投資」に関する話をしたいと思います。成長株投資の最大の魅力は、何といっても成功したときの潜在的リターンが大きいことが挙げられるかと思います。また、企業の成長と共に利益が伸びてそれが株価にも反映されるということで、「今の時代を担う成長事業に投資している」という満足感が得られるのも、多くの人を成長株投資に引き付けているの要因だと思います。一方で、その企業のビジネスモデルに基づいた将来性の見通しに関する分析や現状の株価と比較して割安であるかどうかの判断について不確定要因が多いことから、分析者による恣意的な判断が出やすいという性質を持ち合わせています。さらに、成長株候補となっている銘柄は、極端に市場参加者が悲観的になっている場合を除けば、現状でのPERやPBRは平均よりも高いことが多いです。それぞれの数値が高い理由は「利益成長率に対する期待(PERの場合)」や「資本効率(ROE)の高さ(PBRの場合)」を反映しているものであると言えなくもありません。しかし、機械的投資の結果が示唆するように、平均的に見ればこれらの高PER銘柄や高PBR銘柄は市場平均に劣後します。これは、「多くの成長株候補が期待されているほどには成長しないために投資リターンが芳しくない」ということの裏付けだと思います。死亡率が高い――だからこそ、より良く調査して数少ない例外と思う銘柄に投資することが要求されます。また、事業素質に関する自らの見通しが違ったと判断したときには見切りをつけることも必要です。前置きが長くなりましたが、「身近な会社への投資に関する是非」について考えたいと思います。かのピーター・リンチは著書「ピーター・リンチの株で勝つ」の中で「自分の生活に身近な製品やサービスを提供している企業にこそ成長株があり、個人投資家はそれを強みにすべきである」と述べています。この「身近な会社への投資」というメッセージは、個人投資家に成長株投資で成功するためのポイントを教えている反面、表面的な理解しかしていない個人投資家に誤解を与えかねない表現でもあるといえます。今回はこれを肯定的な立場から考え、次回は否定的な立場から考えたいと思います。*成長株で成功するためのポイント成長株と言えば、「今までにない高度で革新的な技術を開発しそうな企業」というイメージを持つ人がいるかもしれません。そのため、テクノロジー関連株(ハイテク株やバイオ株やインターネット株)を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、その技術が実際の商品やサービスに結び付くかどうかについて不透明要因が多いこと、これらの業界は同業他社間の競争が激しく開発した技術が陳腐化するリスクも高いこと、などから、単なる幻想で投資したところで失望して終わる可能性が高いと言えます。また、売上や利益のブレが非常に大きく、将来見通しを予測するのが難しいという特徴も有ります。ハイテク株を例にとると、売上や利益の推移が、自社の企業努力だけではどうにもならない半導体市況の動向などの「マクロ的要因」にも大きく左右されやすく、そのため「景気循環株的な性質」を持ちあわせているということが挙げられます。ピーター・リンチ流の成長株投資で重要な点は「自分の理解できない領域で成長株を見つけるといった常識外れなアプローチではなく、まずは自分が理解できる事業を営んでいて常識的視点が働く企業でそれを見つけることを心がけるべきである」ということに尽きると思います。現実問題として、個人投資家にとってピーター・リンチ流成長株投資のフィールドとなり得るのは、「衣・食・住」プラス「自分が仕事や趣味で関わっている業界」ということになるのではないでしょうか?実際、これらの企業の中に勝ち組が存在し、長期的な投資リターンも優れた企業があることは容易に確認できるかと思います。成長株投資はその企業の将来性を見極める投資であることから難しいのは確かですが、その「難しさ」を勘違いしている人が多いのもまた事実だと思います。ピーター・リンチの発想は「株式投資を難しく考えすぎない」という点で、多くの個人投資家に非常に良い影響を与えていると思います。しかし、それと同時にいくつか問題点も有るかと思います。次回は、それを考えます。今日の言葉:「『自分にはよく理解できないけど、何かすごいことをしそうな企業が成長株だと思う』という認識では、偶然以上の確率で成長株投資で成功することは出来ないだろう。」
2005年06月15日
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前回の続きです。前回は一般論として取り上げましたが、今回は各論について細かく見ていきたいと思います。投資関連のハウツー本を買う目的は他でもなく「そこに書いてあるノウハウを自分のスキルにして、利益を上げられるようになるためのヒントを得る」ことだと思います。しかし、以下のような理由から、必ずしも本に書いてあるノウハウが自分のスキルになるとは限りません。(1)ノウハウを教える側が実はそれほど優秀ではない可能性投資関連のハウツー本で一番最初に直面するリスクはこれだと思います。投資に関する教育の重要性が高いにも関わらず、また、投資で儲けたいと考えている人が多いにも関わらず、肝心な投資関連のハウツー本がそれに耐えうるだけの質で伴っているかどうかとなると、非常に怪しいものがあります。率直に言いますと、日本では投資関連のハウツー本でまともなものがまだまだ少なく、私自身もこの現実には非常に不満を感じている一人であります。実際に投資をやったことがない評論家や学者が書いた本、好調相場の波に乗って儲けた後にたまたま出版依頼が来て勢いで書いただけの本、などがそれこそごまんとあるような気がしてなりません。「現実の世界との結びつきに欠いた投資理論」「ろくな検証もされずに紹介されている投資手法」「単なる著者の過去の成功自伝」こんなものでは、自分のスキルにしようがありません。(2)ノウハウを教える側が具体的な方法を教えていない可能性確たるノウハウを持っていて実際に成功した人の成功哲学を本で学ぶことは非常に良いことだと思います。しかし、成功するに至った具体的な行動がある程度書かれていなければその本の魅力は半減します。成功哲学から何かを学んでそれをヒントにするということができれば良いのですが、なかなかそれだけでうまくいくとも思えません。意図的にそうした記述を避けているという本すらあると思います。例えば、「金持ち父さん」の本で「雇われ人ではなく、雇い人になれ」というものがありますが、「それでは、具体的に雇い人になるまでにどうすれば良いか?」となると、それがあまり具体的には書かれていなかったりします。(「具体的に書かれているよ」と主張する人もいるかもしれませんが、少なくとも私にはそれが見えなかったです。)もちろん、「雇われ人で一生終わるのは嫌だ。何かを始めよう。」と考えて実際に行動を起こした人にとっては、この本は非常に意義のある本だったと思います。ちなみに、私の場合、株式投資にそれを託しています。しかし、殆どの人は本を読んでそれで終わりという可能性が高いのではないでしょうか?「ミリオンセラーだけど、それに比して金持ちの数は少ない。」本は読んだけどそれで終わりにしている人が多いという、そんな現実に気づいたでしょうか? (3)ノウハウを教える側と教えられる側の知識レベルのギャップが大きすぎる可能性本来、成功哲学というのはシンプルであればあるほど有効であると思うのですが、そうは言っても、最低限必要な知識レベルというものがあります。バリュー投資での例を挙げますと、必要な知識として「財務諸表を読むための基礎知識」などが挙げられますが、ある内容について、それを教える側は当然のように知っているだろうと認識していても、教えられる側は必ずしもそうではないという可能性があります。教える側と教えられる側の知識レベルに大きなミスマッチがあれば、どんなに良い本でも宝の持ち腐れです。その本の中で基礎知識を一通りおさらいできるようにしておくか、前提とする知識レベルを明確にしておくことが必要だと思います。「義務教育課程の数学が分からないのに、高等学校の数学が分かるわけがない」というように、「この本を読むために最低限必要な知識」とか「この本を読む前に読んでおいたほうが良い本」などを示しておく必要があるのではないかと思います。(4)ノウハウを教えられる側にやる気がない可能性これもかなりあると思います。しかし、こればかりは自分自身の意識の問題ですから、他人がどうこうできる問題ではないように思えます。自分にとって投資が必要であるということを認識して、そのために必要な勉強をする気が起こらない限り、難しいのかもしれません。まさに、「毎年同じ話をして報酬を得ている経営コンサルタント氏」の言葉どおりのことが起こっているのではないでしょうか?日本において投資教育が不足しているというのは周知の事実ですが、今回の日記を書いていて思ったことは、教える側も教えられる側も考えなければならないことがあるということでした。ノウハウを実践出来るための教育――これが今まで以上に必要かもしれません。今日の言葉:「成功哲学マニアにで終わらないためにも、実践は必要である。」
2005年06月12日
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すみません。またもや他人様の日記を拝借する形でネタを書かせていただきます。いわゆる「ハウツー本」を自分のスキルにするまでにどのようなハードルがあるかについての話です。このような「ハウツー本」はそれこそジャンルが多岐にわたりますので、当サイトの趣旨である「証券投資関連」の話題に限定しますが、私が思っていることを書く前に、拝借させて頂いた日記の一部を抜粋する形で紹介したいと思います。*********************************(バリュー投資CMB研究所の6月11日の日記)以前、ある著名な経営コンサルタントのセミナーで講師がこう言った。「私はこのようなセミナーで何十年も同じことを言い続けています。しかし、誰もそれを実行しようとしない。だから、私は来年も同じ内容のセミナーを開き報酬をもらうことができます。」まぁ、この人の言いたいことはセミナーで聞いたことを何も実行しないヤツが多い。もっとハッキリ言うと「セミナーに来ただけで儲かった気になる馬鹿が世の中には多すぎる」ということですな。*********************************今回拝借させて頂いた上記の日記は経営コンサルタントに関する話でしたが、株式投資でも似たような状況であると思います。もっと広い意味では、最近流行の「金持ち本」などもそういった側面があるのだと思います。「証券投資は何の準備もせずに勝ち続けられるほど甘い世界ではないが、ちょっとした発想の転換で勝ち組になれる世界でもある。」というのが私の持論です。この「ちょっとした発想の転換」というのは、まさに「他人よりもちょっとだけ多く勉強しそれを実践する」ということに尽きるのではないかと思います。相応に優秀な講師や著者であることが前提条件ですが、セミナーに参加したり本を読んだりすることで得られることは多いはずです。しかし、多くの人がそれっきりであるというのもまた事実だと思います。私自身、株式投資を始めてからしばらくの間は、素人投資家がやりそうな典型的な失敗を繰り返しており、「どうすれば株式投資でうまく利益を出せるようになるんだろう?」と本気で悩んだことがあります。そのようなこともあり、何らかのマニュアルを頼りにしたくなる精神状態に陥っていて、ありとあらゆる投資本に手を出していたという時代がありました。しかし、その当時は「何でも良いから手っ取り早く儲けたい!」という気だけが強く、そのためにそれを自分のスキルにしようという気合がなく、ひどい場合だと「本を買ったらそれで満足していた」ということもままありました。まあ、「参考書を買っただけで勉強をした気になった受験生」と言えば分かり易い例えでしょうか。(そういえば、私もそんなことがあったなあ。)相場の堅調さに後押しした部分もあり、最終的にはバリュー投資の世界に落ち着いたのですが、それまでは本当に何が何やら分からない状態であったというのが正直なところです。ここからが本題です。投資関連のハウツー本を自分のスキルにするためのハードルがどのくらいあるのかについて私なりに考えたいと思います。結論から言うと、「同じハードルでも成功している人とそうでない人との間には感じ方に相当な隔たりがあり、そのギャップを埋めない限りは、いつまでたっても越えられない高い壁のように聳え立っている」というのが正直な感想です。成功している人から見ればどうってことのないハードルであっても、そうでない人から見ればとてつもなく高いハードルのように感じるのだと思います。次回は、以下のような観点からそれを考えてみたいと思います。(1)ノウハウを教える側が実はそれほど優秀ではない可能性(2)ノウハウを教える側が具体的な方法を教えていない可能性(3)ノウハウを教える側と教えられる側の知識レベルのギャップが大きい可能性(4)ノウハウを教えられる側にやる気がない可能性今日の言葉:「『金持ち父さん』を読んだだけで本当に金持ちになれるのは、ある意味天才だけである。」
2005年06月11日
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今回の日記は2本立てです。1.アイ・エス・ビーの自社株買い決議私が保有している銘柄の一つである「9702 アイ・エス・ビー」が6月2日に取締役会を開き、自社株買いの決議をしました。決議内容は以下のとおりです。実施期間:2005年6月3日~2005年11月30日購入額上限:200,000,000円購入株数上限:160,000株(発行済み株数の3.54%)<参考>発行済み株数:4,521,000株6月2日時点での自己株式:124,311(発行済み株数の2.75%)今回の決議で会社側が想定している平均購入単価は、1250円となります。(200,000,000÷160,000株=1,250円)4月21日に第一四半期決算時に業績の上方修正をして、それに対して市場参加者の反応がやや鈍いのではないかと考えたこと、および、中間期にも業績の上方修正をする可能性があるのではないかと考えたこと、から5月の始めに購入したのですが、ここに来て自社株買いの決議を行ってきました。ストックオプションの見合いとしての自社株買い購入らしく、純粋に市場の発行済み株数を減らす目的ではないようですが、中間決算期が6月で決算発表は7月ですから、そんな時期に行うストックオプション見合いの自社株買い決議は上方修正などを仕掛けるための布石ではないかとも考えられます。この情報は6月2日の場が引けた後のものですが、私はこの情報に気づいたのは6月9日の引け間際でした。情報のフォローが甘く、大失態を犯したと言わざるを得ません。情報を即座に入手していれば6月3日に1080円で買えたのですが、結局は6月9日の引け間際に1120円で買い増しすることにしました。この投資が上手くいくためのポイントは「決議どおりに自社株買いを実施するか?」「実際に上方修正が行われるか?」の2点だと思いますが、これについては7月中旬までのお楽しみです。2.livedoorファイナンスのススメある投資家から「livedoorファイナンスは使える」という情報を得ました。文字どおり「YAHOOファイナンス」のライブドア版ですが、YAHOOファイナンスよりも投資情報が充実しています。livedoorファイナンスから提供されている投資情報でYAHOOファイナンスにはない機能として、以下のようなものがあります。(1)ファンダメンタル関連*開示情報:企業が証券取引所に発表する開示情報が確認できます。*プレスリリース:企業が開示しているプレスリリースが確認できます。*株式分析:アナリストレーティングはもちろんのこと、最大で2期先のアナリスト予想利益(コンセンサス予想)やアナリストレポートをベースとした目標株価が確認できます。機関投資家の世界では比較的有名な「アイフィス(IFIS)ジャパン」という情報ベンダーから情報が提供されています。(2)テクニカル関連*信用残高:制度信用のみならず、一般信用の残高の推移も確認できます。livedoorファイナンスは、YAHOOファイナンスと比べると後発組であることから、今まではその先入観から見ることすらなかったのですが、これを見ると、YAHOOファイナンスが逆に不要かも知れないと思うようになりました。<参考>livedoorファイナンスのHPhttp://finance.livedoor.com/今日の言葉:「割安企業が発表する自社株買いは、経営者のポジショントークのようなものである。」P.S.livedoorファイナンスには「9702 アイ・エス・ビー」の自社株買いの決議も掲載されていました。今後は、YAHOOファイナンスではなくlivedoorファイナンスを重点的にフォローしたいと思います。
2005年06月09日
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もうすぐ四季報夏号が出ます。最近はやや忙しめですが、CD-ROM版四季報が出たらやってみたいと思っていることがいろいろあります。今回は、そのうち2つをリストアップしてみます。(1)財務が健全な企業リストの作成以前の日記において、私の銘柄スクリーニングのやり方は「財務の健全性」を優先して「割安度」はその後で行うという話をしました。株価データは財務データに比べて大きく変動しやすいことから、「割安度に関する銘柄スクリーニングは賞味期限が短い」と結論付けました。これは、「最初にPERやPBRなどで銘柄スクリーニングするのは効率が悪い」ということを意味します。PERやPBRなどは株価変動に応じて、その都度リアルタイムにチェック出来たほうが良いに決まってますから、そうした条件で最初に銘柄スクリーニングをすべきではないと私は思います。だいたい、割安度を基準にした銘柄スクリーニングで引っ掛かった銘柄を、その都度企業分析するというのは無駄が多い作業です。財務の健全性について特に問題のない企業を抽出することで、「将来は分からないが、少なくとも過去において事業がそれなりにうまくいっていた企業」や「多少の逆境が来ても財務基盤が揺るがない企業」を、あらかじめカバーすることが出来ます。そうした条件を満たす企業だけを当面の投資対象候補としておき、現時点において必ずしも割安でなくても良いから、株価次第では買うことの出来る割安銘柄ないしは成長銘柄をとりあえずカバーしておくためのリストを作成するということを目指したいと思います。そして、今までは、この作業を紙ベースの四季報にチェック(ドッグイヤー)していた程度だったのですが、余裕があればその「財務が健全な企業リスト」をYAHOOファイナンスのIDとパスワード付きでトップページにリンクしたいとも考えています。「良い企業が問題もないのに急落していて絶好の買い場である」という状況を従来以上に素早く捉えられるようにしたいと思います。(2)著名な投資本にある投資アイデアを具現化するスクリーニング条件の模索定量志向の投資本(もしくは、定性志向の投資本でもある程度は定量化が可能な部分)については、実際にCD-ROM版四季報を利用することで投資アイデアを具現化できると考えています。良い投資案件を探すための銘柄スクリーニング条件を全て自分で考えるには限界があります。そのための投資で成功している人が書いた本が役に立ちます。実際に良い投資アイデアになるかどうか分かりませんが、手始めに「カウンターゲーム」や「オニールの相場師養成講座」などから手掛けてみるのがいいかもしれないというくらいのことは考えています。ちなみに、グレアム流のスクリーニングはバリュー投資を始めたばかりの頃にかなりやりました。今は引っ掛かる銘柄数が少ないでしょうから、少しアレンジした別の利用法を考えています。ここ最近、銘柄スクリーニングを殆どやっていなかったのですが、私はどちらかと言えば定量志向な投資家ですから、この銘柄スクリーニングは結構好きです。数字だけで投資を語ることは出来ませんが、初心者でも再現可能で、かつ、無理のない投資アイデアを考案するという試みはかなり重要であると考えています。今日の言葉:「ハウツー本の効用は、そこに書いてあるアイデアを自分なりにアレンジして具現化出来るかどうかにかかっている。」
2005年06月08日
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前回は「公開する理由」だったので、今回は「公開しない理由」について考えてみたいと思います。某サイトでポートフォリオを非公開にする理由は前回にも書きましたので、それに対するコメントをする形で書いてみます。1.投資家なら投資家らしくマーケットの成果だけで勝負するべきである。これは、「投資で儲ける」ではなく「『投資で儲ける』で儲ける」ことへの毛嫌いを表明したものと私は解釈しております。「本来、投資家としての成功は、マーケットの成果だけで測られるべきであり、それ以外の活動(セミナーの講師や雑誌の執筆など)による収入を当てにするのは投資家ではない」という強い意思表明かと思います。そうした場を使って自分の保有している銘柄を宣伝することに主眼を置いたり、まともな投資の経験がない人がさも投資のこと詳しく知っているかのように話すとなれば、これはさすがに如何なものかと思います。自分のサイトの中で勝手に公表しているだけならまだしも、少なくともお金をとってそれをやることではないことには同意します。もちろん、「投資家教育は重要である」と私自身は認識しておりますので、そのために行われるセミナーや雑誌の効用を否定するものでないことだけはここで申し上げておきます。2.自分の投資スタンスを理解しないまま銘柄だけを真似するのは危険であるよく、投資関連のテレビ番組や雑誌などで「銘柄推奨」が行われていますが、正直なところ、私自身もあれにはいつも違和感を感じています。「投資で成功するために必要なのは手っ取り早く上がる銘柄を探すことである」という点がものすごく強調されて過ぎて、それ以外の重要な点がないがしろにされていると感じるからです。投資のことを本当に理解している方や、思慮深きメディア関係の方であれば、この点に関して同意されるかと思うのですが、銘柄推奨をする(あるいは、やむを得ず銘柄推奨を迫られた)投資家が相応に優秀だったとしても、銘柄推奨を鵜呑みにするという行為は2つのリスクが伴います。(1)ある特定の銘柄について投資判断を間違う可能性どんなに優秀な投資家でも、ある特定の銘柄については投資判断を間違うこともあります。投資で成功するためには全てが完璧である必要はありませんし、ある特定の銘柄について投資判断を間違えたとしても、ポートフォリオ全体で目標を達成していれば何の問題もありません。そのほんの一部の失敗だけを見て「あの銘柄推奨で失敗しているから、この投資家はヘタクソだ」と判断するのは時期尚早ですし、そのような短期志向は危険であるとさえ思います。(2)「フィナンシャルプラン」「資本政策」「メンタルコントロール」のミスマッチ銘柄推奨が有効で有り得るのは、「フィナンシャルプラン」「資本政策」「メンタルコントロール」について、銘柄推奨をする投資家と貴方の考えがほぼ同じであれば、という条件が必須だと思います。不特定多数に銘柄推奨をするということに対する行為は、その点を無視した危険な行為であると思いますし、情報の受け手はそれを今一度よく考える必要があるのではないかと思います。このあたりは、次回のシリーズで詳しく取り上げたいと思います。3.単なる買い煽りと考えられるのは心外であるこれは、本当に心外なことであるのは間違いありません。我々が目指す投資法が基本的には日々の株価変動で稼ぐものではないだけに、なおさらそう思います。「YAHOOファイナンス」や「2ちゃんねる」の掲示板というのは、匿名性が高いことから無責任な発言がものすごく多いと思います。近視眼的な考えに基づいた書き込みが多いので、一般的にバリュー投資家にとっては有害なことこの上ないかもしれません。(私は見ていますが。)本当に優秀な投資家というのは、投資判断を間違うことはあるでしょうけど、その他多くの人よりもよろしく調査した上で賢明な投資の意思決定をしています。その努力をへし折るかのように「○○○氏が買い煽りをしている!」などという発言を見ようものならば、「こんな屈辱的なものはない」というのはごく当然の感覚です。「自分のことを信頼して投資サイトへ訪問している方へ損をさせたくない」というのは優秀でかつ礼節を持った投資家であるからこそ言えるのだと思います。本来であれば、「損をしたのは真似した貴方の責任である」というくらいの「自己責任原則」があって然るべきなのではないかと個人的には感じています。(それも問題あるのかな?難しい話です。)今回の一事をもってして、投資教育がますます重要であると感じるようになりました。状況が簡単に改善されるとは思わないですが、自分でも出来ることをやって行きたいとは感じています。それでも全然改善される見込みがないくらい酷いようだと、ポートフォリオを非公開にするというのも、一つの賢明な手なのかもしれません。今日の言葉:「特にポートフォリオを見なくても、普段の言動から投資家としての資質が分かるのでそれで問題ないといえばそれまでである。」
2005年06月05日
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某著名なバリュー投資家さんが思うところあってポートフォリオを非公開にしたというのは記憶に新しい話かと思います。その理由として、1.投資家なら投資家らしくマーケットの成果だけで勝負するべきである2.自分の投資スタンスを理解しないまま銘柄だけを真似するのは危険である3.単なる買い煽りと考えられるのは心外であるといった点を挙げております。どれもそれなりに筋の通った理屈だと思いますし、ポートフォリオを公開しておくことによるメリットよりもデメリットのほうが多いと感じての判断かと思います。先日のこの日記には、私も考えさせられるところがありましたので、今回はそれについて書いてみたいと思います。その前に私については、今のところですが、ポートフォリオを非公開にする予定はないということを申し上げておきます。理由は以下の通りです。1.自分が目指している基本的な投資哲学と実際のポートフォリオとの間に整合性が取れていることを示すことで、証券投資日記としての質も向上し多くの人に信頼が得られると考えているから―――これは日記で最初にポートフォリオを公開したときにも書いています2.ポートフォリオを公開しておくことで、投資家としての自分の能力が市場でリアルタイムにテストをされているという認識が持てて、それにより下手で無謀な取引をする欲求を抑えられる可能性があるから―――これもかなり大きな理由です。とか言って、短期トレードをやることもありますが3.今の私の資金量は非常に微小であり、相場操縦をできるだけの力などあるわけもなく、また、基礎としている投資リターンの源泉が「価値と価格のギャップ」であり、そうした相場操縦に依存した投資法に頼るつもりもないから―――もちろん、私の保有銘柄の価値に気づいてくれて相乗りで買ってくれるというのは嬉しいですが4.銘柄選択は投資で成功する要因のほんの一部に過ぎず、それ以外の要因も非常に重要であるということを折に触れて日記で取り上げていて、それをある程度心得た上で日記を読んでくれている方も少なからず存在すると信じているから―――ええ。理想論だということは十分に承知しています投資というのは「銘柄選択」だけで全ては語れないと思います。(1)フィナンシャルプランニング(2)銘柄選択(3)資本政策(4)メンタルコントロールの全てが大事だと思います。(1)が土台にあって、その下に(2)と(3)と(4)が同列に並んでいるというのが私のイメージする健全な投資です。これを踏まえると「何か良い銘柄教えて」ということを平然と人に聞くという感覚が、私には理解できないのです。私も「証券投資日記」と題打っている以上、実ポートフォリオのみならず企業分析用のための個別銘柄サンプルや、投資理論の適用としてのポートフォリオサンプルを示すことはありますが、それを鵜呑みにするという行為だけは絶対に避けてほしいと最後に申し上げておきます。次回は「公開しない理由」について考えたいと思います。今日の言葉:「ポートフォリオを非公開にしたくなる理由は『明日は何を買うのですか?』としか聞いてくれない浅はかな大衆を目の前にしたバフェットの立場を考えれば分かりやすい。」P.S.でも、なぜこれほどまでに「自己責任原則」をいちいち示さないといけないのでしょうか?証券投資の世界になると多くの人が途端に自分の頭では何も考えないコドモのようになるのでしょうか?そこに根本的な原因があるように思えます。
2005年06月04日
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投資に関する理論についていろいろ思いを張り巡らせている私ですが、様々な投資スタイルで実際に成功している人を見るにつれて、以前よりも「投資は勝てば官軍で良いのではないか?」と思うようになっています。投資について研究をしている人は様々ですが、常識的観点を持っている大多数の人にとって、その目的は「投資から利益を上げる」であるはずです。「何を今さら」と言う人もいるかと思いますが、現実には必ずしもそうではない部分もあろうかと思います。ある投資家がある投資スタイルを採用していたとして、それ以外の投資スタイルについて否定的な立場をとるというのはありがちな話です。これは少なからず、誰にでもあろうかと思います。必ずしも対立する概念であるとは思わないのですが、例えば、以下のような論争があったりします。*ファンダメンタル投資vsテクニカル投資*長期投資vs短期投資*分散投資vs集中投資*成長株投資vs資産株投資etc・・・「自分はこちらの立場である(あるいは、どちらかと言えばこちらの立場に近い)」という考えはあろうかと思います。それはあって然るべきですし、それがなければ自分の投資スタイルがまだ確立していないということになろうかと思います。しかし、投資スタイルは「自分が目標とする投資リターン」や「自分の性格」や「自分の得意分野」などにも依存する部分があることをよく理解しておかなければなりません。言うならば、投資スタイルは「十人十色」なのです。そうした背景を理解していない状態で、「ファンダメンタル投資が王道であり、テクニカル投資は邪道だ」「長期投資が基本であり、短期投資は無謀だ」「分散投資をすべきであり、集中投資はリスクが高い」「成長株への投資が本道であり、資産株への投資は問題がある」などというのは如何なものかと感じるようになっています。しかし、現実の投資の世界では「自分はこの投資スタイル以外は認めない」という頭の固い困った御仁は必ずいるわけです。(それで、その発言の主が大した投資成果でなかったりすると、「お前ごときに言われたくないよ!」と怒り爆発だったりもします。)したがって、投資スタイルがどうというよりも、自分の目標に合致した最適な投資スタイルを確立し、そのために出来る最大限の努力をすることが大事なのではないかと思います。先に挙げた投資スタイルの一部についてこのことを考えると、例えば、以下のようになるかと思います。*ファンダメンタル投資事業内容あるいは財務諸表(もしくはその両方)を見るための訓練をせずに「バリュー投資をやっています」というのはちょっとどうかと思います。PERやPBRでしか投資判断をしていないということであれば、(機械的投資をやる場合でも)その本質をより勉強する必要があるのではないかと思います。*テクニカル投資過去のチャートパターンの検証やマネーマネジメントの研究をせずにトレーダーをやるというのは無謀であると思います。しかし、多くの素人トレーダーがそうしたことをろくに研究せずに市場に参加して、結局は退場させられているという事実があります。成功するための投資スタイルは様々であることは認めた上で、自分に目的に合った投資スタイルを確立し、そのための最大限の努力は怠らないというのが大事なのではないかと感じる次第です。今日の言葉:「投資は勝てば官軍である。ただし、自分の確たる投資方針がなければ、早晩に賊軍になるだろう。」P.S.もちろん、株式投資というのは、ごく短期間で見れば「勢いで勝つ」という「ビギナーズ・ラック」の側面もあるでしょうから、「勝てば官軍」という言葉をあまり広い意味で使いすぎると語弊があるのは言うまでもありません。しかし、ある程度長い投資期間で見れば「勝てば官軍」は真理だと思います。長期に亘って「勝てば官軍」を維持するためには自分の投資スタイルを確立し、そのために出来る最大限の努力をすることが重要だからです。
2005年06月02日
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今月の運用報告とコメントです。1.運用パフォーマンス*昨年末を10000とした形式で基準価格を表示しています。基準価格:149194月末比 約 -0.5%昨年末比 約 +49.2%2.ポートフォリオ*現物と信用を分けて記載することにしました。*ウエイト順です。重要な影響を与える銘柄のみ記載しています。*短期売買目的のトレード銘柄は記載していません。*仕込み中の秘密銘柄は記載していません。*ウエイトの詳細は、フリーページをご覧下さい。*現物ポジション(1)8191 光製作所(2)9651 日本プロセス(3)7839 SHOEI*信用ポジション(1)9651 日本プロセス(2)9702 アイ・エス・ビー(2)8917 ファースト住建(3)7902 ソノコム3.売買アクション*短期売買目的のトレード銘柄は記載していません。*仕込み中の秘密銘柄は記載していません。*購入9702 アイ・エス・ビー*売却なし4.コメント(1)5月の運用パフォーマンスは、前月末比約-0.5%、年初比約+49.2%でした。5月はポートフォリオに占める主力銘柄のパフォーマンスが冴えない中、過剰に下落した銘柄に対してリバウンド狙いの短期トレードを行い、それが収益にプラス寄与したことでマイナス幅を縮小させました。5月中旬にポートフォリオの時価が最高値を更新したのですが、その後ずるずると下がり、結局は微小ながらマイナスのパフォーマンスで終了しました。(2)短期トレードを除くと、今月の売買は購入が1銘柄だけで殆ど売買しませんでした。*9702 アイヱスビー4月にメルマガで取り上げ、それ以来しばらく様子見だったのですが、4月21日に第一四半期決算が行われ業績見通しが上方修正だったことから、中間期と通期の業績見通しでさらに上方修正されるのではないかと判断し、5月始めに購入しました。これは、市場参加者の反応の鈍さを利用した「保守的バイアス」が効くかどうかのリアルタイム実験でもあるのですが、バリュエーション面でも十分に買い安心感があると考えています。(3)保有銘柄でパフォーマンスに重大な影響を与えるイベントは以下のとおりです。*7839 SHOEI中間期の決算発表。まずまずの進捗度です。しかし、株価は今ひとつです。長期的視点で見ていますので、基本は放置でいいでしょう。*8191 光製作所本決算の発表。悪くない数字です。キャッシュフローも想定以上の出来で継続保有するインセンティブがさらに上がる内容でした。株価は横ばいで、特に材料視されていません。*8917 ファースト住建決算自体は悪くなかったのですが、飯田産業系ディベロッパーの何社かの決算が芳しくなかったことで、つれ安となっています。この銘柄は何人かの優秀な投資家さんの相乗りですしウエイトもそれほど大きくないので、私が余計な判断をするつもりはなく、基本的には命運を共にしようと考えています。したがって、ファースト住建を良く理解している優秀な投資家さんの見通しが変わるまでは放置です。そういう意味では、okenzumoさんがぞっこんのフージャースも検討かな?*9651 日本プロセス配当の権利落ちをまたいで保有しましたので8月には配当がきます。8月に入金した金額だけを8月のパフォーマンスに取り込みます。株価は低迷気味ですが、4月・5月も自社株買いは順調に推移していますので、今の株価で手放す気は全くありません。日本プロセスにつきましては、近日中にこの日記でレポートを書きたいと思います。5月も終わりました。TOPIXとJASDAQの指数を比較してみても分かりますように、5月は新興市場の銘柄や小型株の下げ率が高かった月でした。バリュー投資家が保有している銘柄のうちのいくつかは、業績の下方修正や来期の悲観的な見通しにより大きな下落を喰らったかと思います。私の保有銘柄につきましては、ファンダメンタル面で投売りせざるを得ない事態に陥った銘柄はなかったので、そういう意味では大ハマリはなかったのですが、株価はじわじわと下げました。基本的にはノイズの範疇であると認識しており、放置で問題ないと判断しています。そんな中、急落銘柄をいくつかウオッチしていたのですが、現在保有している銘柄と比較して「入れ替えをするだけの価値がある」と思える銘柄も見つからなかったので、今月は長期保有銘柄に関しては殆ど売買せずに終わりました。その結果、「急落銘柄のリバウンドをとる」という程度の短期トレードに終始し、それがうまくいきポートフォリオの主力銘柄の下げを緩和しました。パフォーマンスが年初来50%を切りました。また出直しです。無理な売買をするつもりはないですが、ここぞという収益機会は貪欲に捉えたいと思います。今日の言葉:「新規銘柄への投資を検討する場合、現在持っている既存銘柄と比較して入れ替えるだけの価値があるかどうかを今一度確認することをオススメしたい。それが根拠のない売買を減らし、パフォーマンスを向上させる要因に繋がる。」
2005年06月01日
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