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2026.07.22
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カテゴリ: 小説
夢詣 (角川ホラー文庫) [ 雨宮 酔 ]



*あらすじ*

その呪いは感染する―。

精神科医の紙森千里のもとに「呪いの夢を見た」と訴える女性が訪れる。
なんでもそれは、舟に乗って洞窟の中に入り、毎晩夢を見るたびに奥へ奥へと進んでいくという。

全てを諦めていた女性はこれ以上の診察を拒み、数日後に原因不明の死を遂げてしまった。


後日、紙森は再びそのような夢を見るという患者を診察するが、その患者もまた原因不明の死を迎え、そしてとうとう紙森自身も「呪いの夢」を見始めてしまうのだった。


一方「見たら死ぬ夢」を見て死亡したライターの後を継いだ伊東壮太は、そのライターのノートに「鍵は夢詣」と書かれているのを発見し、とある孤島で行われている奇妙な祭祀の存在を知るがー。






*感 想(ネタバレがあるので文字を小さくしています)*






読み終えた直後の感想は「 えらいこっちゃ! 」でした。

超バッドエンドでした。たぶん今後、日本どころか世界が滅んじゃうんだろうなぁと思わせるエンドでした。



精神科医の紙森と看護師の関根は、患者たちの「 呪いの夢を見た 」という訴えを聞くものの、
立場上「呪い」を認められず、個人的には呪いかもしれないと思いつつも現実的な手段(薬など)で、
悪夢に苦しむ患者たちに対処しなければならない姿が歯痒かったです。

そしてこんなにも頑張って対処したのに患者たちは死に、加えて 自分たちもその夢を見てしまう のは
なんとも理不尽でした。でもこの 理不尽さがジャパニーズホラー ですね。

紙森も自らの死のカウントダウンに抗うために、患者が来院するまでに関わっていた施設などに赴き、
夢についての調査を始めます。



伊東たちもライターの職を活かして、あちこち取材という名の調査を行い、「 見たら死ぬ夢 」の
真相の思しきものや呪いを解く方法『 夢詣 』の情報などを得ていきます。

その後、その調査の痕跡をきっかけに本来ならば出会うことのなかった紙森たちと合流。
呪いの解除の儀式『夢詣』に挑みます。

が…。



呪いが感染してしまうのは呪われた人たちによる、 神様って素晴らしいよ! みたいな「 善意 」からくる余計な情報のせいでした。

伊東は最後によく耐えたと思います。

でももう生まれちゃったので、最終的には生き残っていたほうがもっと酷い目に遭いそうな感じがします。




神様に目を付けられるとやはりろくな事ないよね 、という物語でした。

以前何かで、 西洋ホラーは 神に見放される恐怖 」で、 日本ホラーは 神に見つかる恐怖 」の違いがあるというのを見たことがあります。
この物語はまさに後者でした。


ちょっと調べてみると、この【夢詣】は「 クトゥルフ神話 」の要素が入っているそうです。
「クトゥルフ神話」は聞いたことはありますが、詳細は知らないため、その知識があればより【夢詣】の恐怖を味わえたのかもしれません。


【夢詣】 王道ジャパニーズホラーでした。







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最終更新日  2026.07.22 14:06:30
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