inti-solのブログ

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2012.06.08
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カテゴリ: 災害
大飯原発再稼働、首相「国民生活守るため」 会見で訴え


また、立地自治体については「関西を支えてきたのは福井県、おおい町だ。立地自治体への敬意と感謝を新たにしないといけない」と述べた。
会見は福井県の西川一誠知事の求めに応じたもの。会見を踏まえ、西川知事は再稼働に同意する意向で、政権は来週中にも大飯原発の再稼働を決める。

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リンク先の動画を見ました。何というか、私は野田の顔を見るのも嫌という気分になりました。タイトルに書いたとおり、まさしく虫酸が走る。安全性について「1年以上の時間をかけて得られた知見を積み上げて確認した」そうですが、 以前の記事で指摘した ように、堤防の高さのかさ上げや免震事務棟の設置をはじめとする安全対策は、まだ何も完成していません。そういう案が提示されてこれから工事が始まるというだけです。改修後だって、堤防の高さは依然として低すぎるように思うのですが、それですら完成は来年。これで「安全を確認した」なんて、そういうのを机上の空論というのです。「福島を襲ったような地震・津波が起こっても、事故を防止できる対策・体制は整っています」とも言ったそうですが、いったいどこが??と思わざるを得ません。
さらに、野田は「夏場限定の再稼働では、国民の生活は守れません」とも言ったそうですが、日本の全原発が停止した先月6日以降これまで、関西電力の供給力が危機的な状況になったことはありません。電力供給が逼迫するとされるのは、7月の梅雨明けからせいぜい9月上旬までの間の平日のうち何日かに限られます。もちろん、原発の特性を考えれば、一度動かしたら次の点検まで動かし続けた方がコスト的には都合が良いのは事実です。でも、それは経営上の都合であって、国民生活が守れる、守れないという話とは関係がない。
つまり、野田は電力会社の経営上の都合を「国民生活を守る」という言葉にすり替えているに過ぎないのです。
このような状態で原発を稼働することが「国民の生活を守る」ことになるとは、私には思えません。「原子力ムラの権益を守るため」の間違いじゃないの?

しかも、1年以上「知見を積み重ねる」ことはしたけれど、他の発電手段(おおむね火力)を増設することを、関西電力は怠っていたわけです。
電気を足らせるための努力をせずに「原発動かさないと電気止まります」というのは、マッチポンプとしか思えないのです。





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最終更新日  2012.06.09 09:00:39
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