inti-solのブログ

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2012.12.03
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カテゴリ: 災害
笹子トンネル事故、死者9人に 乗用車から3人の焼死体


県警などによると、ワゴン車に乗っていた5人はいずれも東京都内の20代とみられる。また、保冷車を運転していた男性は山梨県甲斐市の会社員中川達也さん(50)という。

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痛ましい事故です。私は車を運転しないけど、小学校の林間学校以来、笹子トンネルはずいぶん通っています。山登りに行く際の高速バス(たとえば上高地行きさわやか信州号)も、このトンネルを通りますし。おそらく、東京の人間で、このトンネルをまったく通ったことがない、という人はあまり多くないんじゃないかと思います。
しかし、私がまずびっくりしたのは、トンネルの天井が、こんな「つり天井」になっていた、ということ。そんな構造とは知りませんでした。
私は建築に関してまったくの素人ですけれど、事故のあったトンネルのイメージ図を見て、ぱっと見の印象、1枚が1トン以上もあるというあんな重いパネルが、1枚の薄い隔壁で天井から吊り下げられている状態というのは、不安定だし、強度的にどうなの?と思ってしまいます。
トンネル外壁に固定するアンカーが腐食して破断したのか、ことによると外壁のコンクリート自体が腐食したのか、そのあたりはよく分かりませんけれど、あんな重いものを吊り下げたまま30年以上も経過すれば劣化もするでしょう。

何で、こんな構造にしたんでしょうかね。車道のトンネルは渋滞があるので、鉄道のトンネルより換気機能を強力にする必要があるのは分かりますが、こんな、いかにも脆そうな構造にする必要はないように思うのですが。なにか都合はあったんでしょうが。

早速全国のトンネルで緊急点検が行われているようですが、仮に「平時」の状況で安全が確認できたとしても、果たして震度6強とか7とかの大地震に襲われた場合はどうなんでしょうか。素人目には、とても耐えられるようには思えません。
そんな事態はそもそも考慮しないで設計したとしか思えません。

ところで、事故に巻き込まれた3台の車の直前に、NHK記者の運転する車があったそうですね。崩壊する天井の直撃を受け、車体が半壊しながらも、かろうじて逃げ切ったとか。こうなると、人間の運不運はまさしく紙一重です。





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最終更新日  2012.12.04 00:44:09
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