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2014.05.06
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このゴールデンウィーク、私が富士山に登っていた間に、各地の山で遭難が相次いでいるようです。

まず、富士山。私が登っていたころ、反対側の静岡側で遭難があったようです。

静岡県警救助隊、捜索を再開 富士山滑落事故
富士山頂付近で4日に男性2人が滑落した遭難事故で、県警山岳遭難救助隊は6日午前、21人態勢で捜索を再開した。県警ヘリも出動し、上空から2人を捜索している。
 隊員らは午前5時ごろ、冬山装備と担架を車両に積み込み、富士宮署を出発した。午前9時ごろ、富士山富士宮口5合目から救助に向かった。同署によると、同隊は約5時間かけて山頂を目指す。山頂付近は気流の変化が激しく、ヘリでの接近は危険な状況という。
 事故では、スノーボードをしていた陸上自衛隊習志野駐屯地の男性陸士長が火口に滑落し、同僚らの手で引き上げられたが、心肺停止の状態。男性陸士長の救出に協力した30~40代の男性登山者も滑落し、行方不明になっている。悪天候の影響で2人の捜索は中断されていた。

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何と何と、火口に転落とは、びっくりです。
富士山の山頂火口は、こんなふうになっています。

Fuji07.JPG
(2012年9月撮影)
場所にもよりますが、断崖絶壁になっているところが多く、多分外側の斜面より、斜度はきついのではないかと。こんなところで転落したら、タダではすみません。(もっとも、報道によると10メートルほど落ちたということなので、一番底まで落ちたわけじゃないですが)

火口に下りる登山道はありませんが、場所を選べば降りることは可能なようで、検索してみると火口に下りた人は結構いるようです。
転落した方は、心肺停止ということで、つまり死亡しているようです。その救助に協力していた人(身元などはまだ分かっていないようですが)まで転落というのは、なんとも・・・・・・。


そして、自衛隊からはもう一組、別の場所での遭難が報じられています。

防衛大山岳部の2人が滑落し、死亡 涸沢岳
5日朝、岐阜県高山市の北アルプス・涸沢岳を登山中の防衛大学山岳部のパーティー9人のうち、2人が相次いで滑落し、死亡した。
警察によると、5日朝、高山市の北アルプス・涸沢岳の西尾根を登山中の防衛大学校山岳部の9人のパーティーのうち、2年生(19)が北側の沢に滑落した。さらにその後、捜索していた同じパーティーの陸上自衛官(防衛大学職員)(29)も滑落した。岐阜県警のヘリコプターなどが捜索にあたり、午前9時半までに2人とも救助したが、いずれも即死状態だったという。
滑落事故を起こしたパーティーは、神奈川県横須賀市の防衛大学山岳部のパーティーで、春合宿のため、学生6人と自衛官3人が6日までの予定で登山していた。

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涸沢岳それ自体は、一般ルートならさほど難しい山ではありません。私も、ゴールデンウィークに登ったことがあります。ただ、西尾根というのは一般ルートではなく、バリエーションルートになります。要するに、地図に登山道として書かれていない場所ということです。私は、そんなルートを登ったことがないので、どの程度の難易度かは分かりませんが、少なくとも一般ルートより格段に困難であることだけは間違いないでしょう。

58hodaka.JPG
この写真の中央が涸沢岳です。ただし、遭難現場は山頂の向こう側になります。(写真は蝶ヶ岳からの撮影)

更に、涸沢岳の南隣に位置する奥穂高岳でも遭難が起こっています。奥穂高岳は、上記の写真の左側に写っている山です。

奥穂高岳で遭難相次ぐ 11人救助、うち2人が死亡
岐阜・長野県境の北アルプス奥穂高岳で5日夜から6日早朝にかけて遭難が相次いだ。6日夕方までに2グループの11人全員が救助されたが、このうち岐阜県側のグループの2人の死亡が確認された。長野県側の8人は無事だった。
岐阜県側では5日午後11時20分ごろ、茨城県の山岳会に所属する男性3人のグループから長野県警などを通じて「道に迷った」と通報があった。岐阜県警が3人を救助したが、うち2人の死亡が確認された。
高山署によると、死亡したのは接骨師(68)と銀行員(46)。死因はいずれも凍死という。
(中略)
長野県側の標高約2700メートル付近では、登山中の8人の団体のうち、20代から60代の男女5人が低体温症などで動きがとれなくなったと6日早朝、長野県警松本署に連絡があった。同日午後4時すぎまでに、県警のヘリコプターで全員が救助され、5人が松本市内の病院に収容された。8人とも命に別条はないという。
同署によると、8人は長野県内の山岳会に所属し、3日、14人パーティーで上高地から入山、岳沢周辺で雪上訓練をしていた。5日に8人が南稜から奥穂高岳を目指したが、動けなくなり、岩陰で簡易テントを張ってビバークしていた。(以下略)

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11人救助とは、ずいぶん大規模な遭難です。このうち2人が亡くなってしまったパーテイーは、引用記事には死因は凍死とありますが、別記事によると、一人は奥穂高の山頂付近で、もう一人は500mも下で発見されているようです。ということは、500m下で見つかった人は、たぶん滑落している。凍死してから落ちたのか、落ちてから凍死したのかは分かりませんが。どういうルートで奥穂高を目指していたのかは報じられていません。
もう一組の、全員救助されたグループは、岳沢から吊尾根の南稜を超えて奥穂高を目指していたようです。これも、バリエーションルートです。

2011/5/3 上高地から穂高連峰1

上高地の河童橋から見える、有名な景色ですね。岳沢は、これが穂高の吊尾根です。そして、その下の谷間の底に岳沢があります。岳沢からこの吊尾根に向けてよじ登っていったわけです。(どれが南稜か分かりませんが、左に登っていく尾根のどれかです)当然、雪山の初心者のはずがなく、ある程度経験を積んだ登山者だったのだろうと思います。

さらには

北アで滑落相次ぎ、男女2人死亡 2人軽傷も
長野県警大町署は4日、長野県白馬村の北アルプス白馬岳で下山中の山梨県会社員(43)と妻(46)が遭難したと発表した。会社員は低体温症で死亡が確認され、妻は両手に凍傷などのけが。
署によると、夫妻は3日朝に白馬村から入山し、白馬岳山頂付近の山小屋を目指した。午後5時ごろ、悪天候のため登山を断念して大雪渓ルートを下山中に滑落した。3日午後10時40分ごろ、妻が携帯電話で家族を通じて通報した。
県警ヘリコプターが4日早朝、標高2500メートル付近にいた夫妻を発見した。発見時、夫妻は100メートルほど離れたところにいた。

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Shirouma-daisekkei.jpg
これは、8月の写真です。当然、今はもっと大量の雪があります。今回の事故は滑落ですが、過去、ゴールデンウィークの時期でも雪崩による事故は起こっており、ゴールデンウィークに登るのは避けたほうが良い場所だと思います。もちろん、私も雪山の時期にここを登ったことはありません。
標高2500mということは、ねぶか平より上で、かなり斜度がある場所です。夏山の時期は、このあたりの雪渓は、雪が消えているか、少なくとも登山道は雪上を通りません。雪の上を長く歩くのは、燃え少し標高の低い場所です。しかし、今の時期は当然そのあたりも雪の上ということになるのでしょう。
しかし、そうは言っても、アイゼンを着けていても、滑落したら死ぬような斜度だったかなあ・・・・・・(ちょっと記憶が曖昧)
結果論ですが、午後5時頃にこの高さで下山中というのは、引き返しの決断が遅すぎたのではないかという気がしてなりません。その高さから、日のあるうちに下山するのは、不可能に近いと思います。白馬尻の山小屋は、7月からの営業なので、今の時期は海抜1200mあまりの猿倉の山小屋まで降りなければなりません。もっと早い時間に、もっと手前で引き返す決断をすべきだったのだろうと思います。

それたけではなく、まだあります。

雲取山登山の画家が遭難か 朝から捜索
警察によりますと、男性は4日の朝、山梨県丹波山村の宿泊施設を出発して東京や山梨などの境にある雲取山に登山に出かけましたが、帰宅する予定だった5日を過ぎても自宅に戻らず、連絡が取れなくなっているということです。
男性が宿泊する予定だった雲取山の山荘に家族が連絡したところ、到着していないことが分かり、警察に届け出たということです。
男性は宿泊施設を出発する前、埼玉と山梨の境にある飛龍山を経由して雲取山に向かうという内容のメモを残していたということで、警察は、登山中に遭難したおそれがあるとみて、6日朝から捜索を行っています。



三条の湯から飛龍山を経て雲取山、雲取山荘に泊まって下山するはずが、雲取山荘に着いていない、というわけです。私は飛龍山には行ったことがありませんが、雲取山と三条の湯は行ったことがあります。(三条の湯は通過しただけ)あまり、遭難の心配があるような場所ではないし、おそらく雪もそれほど残っていないだろうと思います。ということは、道迷いによる遭難なのでしょう。しかし、道に迷うような分かりにくいところがあったかなあ。

他にもまだ遭難の記事はありますが、数が多いので、、死者が出ていない遭難は省くことにします。この4連休、当初の予報ではずっと晴天、その後の予報では昨日だけ悪天候でしたが、蓋を開けると、昨日と今日の2日間が悪天候となってしまいました。加えて、3日から4日にかけて、晴天ではあったものの、全国的に強風になりました。予報から外れた悪天候と強風が遭難を増やす結果に結びついしてしまったのでしょうか。
雲取山の例は分かりませんが、それ以外は、いずれもある程度は雪山の経験を持っている人たちだったと思われます。それでも遭難してしまうのが雪山の怖さです。私も、出来るだけ臆病な山登りを心がけることにしようと思います。





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最終更新日  2014.05.07 22:41:56
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