inti-solのブログ

inti-solのブログ

PR

カレンダー

コメント新着

じゅら♪@ Re:2024年6月の鳥 その1(06/16) New! 上のコメントでうっかり「お名前」のとこ…
inti-sol @ Re[1]:年金は逃げていく(06/12) New! nordhausenさん どうせ65歳で年金なんか…
inti-sol @ Re[1]:民主主義の劣化(06/18) New! アンドリュー・バルトフェルドさん おっ…
nordhausen@ Re:年金は逃げていく(06/12) New! >年金支給開始の繰り下げ こういう提案…
アンドリュー・バルトフェルド@ Re:民主主義の劣化(06/18) 供託金が高額になったのは、無料(多分で…
2015.01.03
XML
カテゴリ: 対中・対韓関係
尖閣諸島「現状維持で合意」 82年に鈴木首相が発言


トウ氏の態度について鈴木氏は、「極めて協力的で、尖閣の将来は後世の決定にゆだねることができると述べた」と話し、「それ以来、中国が尖閣諸島に言及することはなくなった」と説明した。

---

以前に、棚上げ合意については記事を書いたことがあります。

棚上げ合意はあった (追記あり)

イギリスの外交文書を持ち出さなくとも、棚上げ合意があったことは明白なのです。ただ、この記事を書くにあたって、私も当初はその棚上げ合意が何か秘密協定のような類だと勘違いしていて、そのような趣旨で記事を書いてしまいました。(すぐに訂正したけれど)

事実は、秘密協定でもなんでもない、日本の各マスコミは当時、尖閣諸島領有権をめぐる日中の対立は「棚上げ合意した」ということを大々的に報じていますし、日本政府、外務省当局は、それらの報道を否定するようなことはひとことも言っていません。
日本側の公式な議事録によれば、首脳会談の場において、中国側が勝手に「棚上げ」を口にして、日本側はそれに対して返答しなかったことになっているそうです。それを根拠として、日本政府は「棚上げ合意はなかった」などと言っているのですが、相手国の首脳が勝手に独り言を言っていただけ、なんて話がとおる訳がないのです。その「独り言」に対して反対の意を明言しない時点で、同意とみなされるのは当然のことです。しかも、この件に関しての日本側の議事録は、後で操作されている疑いがあります。実際には中国側首脳の棚上げ発言に対して、日本側の首脳も賛同、同意の反応を示したと思われます。そうでないと、首脳会談のやり取りとして不自然だからです。
いずれにせよ、日本側首脳のその後の国会答弁や述懐などからも、中国側の「独り言」に日本側も従っていたことは間違いありません。

実際問題、棚上げというのはその時点の状況での現状固定ということだから、日本側にとってもかなり有利な話だったのです。つまり、領有権の主張は棚上げするとして、実効支配そのものは日本が行っていたから、引き続き日本が実効支配をする(ただし、うっすらと)ということになるわけです。実際、その後ずっとそのとおりに来たわけです。

1978年といえば、私は小学校4年生だったのですが、まだそのような新聞報道に興味を持つような年齢ではなかったので、当時そんな報道があったことを、まったく記憶していませんでした。まして、1978年当時生まれていなかった人なら、知らなくても当然でしょう。それをいいことにして、かつては大々的に報じられていた棚上げ合意を、政府が公然と「合意はなかった」などと嘘をついているわけです。いや、政府だけではない。1978年10月26日の各新聞は、こぞって尖閣の棚上げ合意を報じているそうです。今になって、政府の尻馬に乗って「棚上げ合意なんてない」と主張している産経新聞は、当時「『尖閣』は棚上げ、解決、次世代に待つ」という見出しを掲げていたそうです。棚上げ合意なんてなかったと主張するならば、まずは自らが36年前の報道を誤報として撤回すべきなんじゃないだろうか、と思ってしまいます。

ことほどさように、国家というものは自らの都合で平然と嘘をつくものだということです。もちろん、嘘をつくのは日本国だけではないですけどね。中国だって韓国だって、あるいは他のどこの国だって同じです。重要なことは、国家は無謬の存在ではない、ということ。まあ、国家といっても、その運営を行っているのは生身の人間の集合体なのですから、当たり前の話ですけどね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.01.03 22:53:19
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: