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2017.02.15
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テーマ: ニュース(99394)
カテゴリ: 対中・対韓関係
春節も続く中国人客減 富士山麓の土産物店など悲鳴「団体客が前年の半分以下に
1月27日から始まった中国の旧正月にあたる「春節」休暇は、2日で幕を閉じるが、山梨県の富士北麓エリアでは宿泊施設や土産物店から「客数が激減した」「爆買いがなくなった」と悲鳴が上がっている。県によると、中国人の宿泊者数は昨年10月、前年同月比49%減の3万4640人と3年2カ月ぶりにマイナスに転じ、11月も3万820人(同32%減)と落ち込みが続いている。春節期間中、日帰り客も多い大規模施設では例年並みに集客を確保したものの、“爆買い”を含め、中国人の姿はめっきり減っている。関係者は今後もこの傾向が続くのか、気をもんでいる。(以下略)
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産経新聞としては、大嫌いな中国人が日本に来なくなることはうれしいのかもしれませんが、日本経済への影響は無視できないものがあります。
が、しかし本当に中国人観光客が減っているのかどうかは、ちょっと、いや、かなり疑問の余地があります。
私自身、週末のたびに都心の公園で笛の練習をしていますけど、相変わらず中国人の観光客は多いですよ。
引用記事には、山梨県における中国人宿泊者数が昨年10月は前年比ほぼ半減、11月も1/3減というすさまじい減少ぶりとされているのですが、日本全国の来日中国人数の統計では、まったく違う数字が出ています。

日本政府観光局統計 2003-2016年訪日外国人

これによると、訪日中国人は昨年10月は前年比13.6%増、11月は同19.2%増(11月以降は推計値)なので、訪日中国人は、むしろ増えているのです。ただし、昨年1月までは前年比倍増ペースで訪日中国人が増えていましたから、その勢いはほぼ止まった、とは言えそうです。伸びが止まっただけで、減ったわけではありませんが。
全国では訪日中国人の数は堅調なのに、山梨県の宿泊者数は大幅減、これはどういうことかというと、このような分析があります。

宿泊業界大混乱、中国の団体旅行客はどこへ消えた?
静岡県文化・観光部が行った調査によれば、2015年に静岡空港を利用した中国人客は97%が団体ツアーの客だったという。だが、そうした団体ツアーの利用客がめっきり減ってしまった。~
在上海日本国総領事館によれば、2012年は、訪日客に占める団体旅行客の割合が80%弱だった。ところが、2015年になると団体旅行客は50%弱まで減り、代わりに個人旅行客が50%強にまで増えた。~

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日本にも「富士に一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」なんて言葉がありますが(私自身、無雪期の富士山は、一度登ったら、もういいやと思います。積雪期はまた違いますけど)それは外国人旅行者にとっても同じなんじゃないでしょうか。団体旅行で必ず行くような定番の観光地は、個人旅行でもわざわざ何回も行こうとは思わないものなのではないでしょうか。
だから、限られて定番観光地に集中していた中国人観光客が、各地に拡散した、その分だけ限られた観光地の中国人客は減少した、ということでしょう。
これも、体感的に思い当たる節はあります。前述のとおり、都心の公園で笛の練習をしていると、相変わらず中国人の観光客は多いのですが、いわゆる旗の下の団体旅行はめっきり減ったように感じます(皆無ではありませんが)。毎年1月に水上温泉に行っていますが、今や1日に5往復しか旅客列車が走っていない超ローカル線の上越線水上-長岡間に中国人観光客(もちろん個人旅行)が乗っていたりするのです。ありきたりの定番コースでは飽き足らなくなった、ということでしょう。

宿泊施設に関して言えば、より安価な民泊に流れたようです。どうも、昨年の春節あたりは、とんでもない高値を吹っかけた宿泊施設もあったようなので、より安価な宿泊施設に流れるのは、これは当然の成り行きというしかないでしょう。

いずれにしても、局所的な大幅減はあっても、日本全体で見ると中国人観光客は減っていないというのが実際のところです。
ただ、民泊云々も含めて、中国人の一人当たりの日本での消費金額が減っているのは確かなようです。

訪日外国人の2016年消費額3.7兆円、1人当たり支出は減少
観光庁は17日、訪日外国人旅行者の2016年の旅行消費額が前年比7・8%増の3兆7476億円だったと発表した。旅行者数の増加に伴って過去最高を記録したが、為替レートや買い物動向の変化で1人当たりの旅行支出は同11・5%減の15万5896円となり、前年の支出額を下回った。
中国が4・1%増の1兆4754億円で、消費額全体の39・4%を占めた。
1人当たりの旅行支出は、中国が18・4%減の23万1504円だった。
ただ、観光庁は1人当たりの旅行支出の減少について、円高基調だった為替レートの影響が大きく、現地通貨ベースで換算すると、必ずしも支出の意欲が減退していないと指摘する。(要旨)

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為替レートの変動による部分も含めて、「爆買い」なんてものはある種のバブルみたいなものなんだから、それが永続しないのは、ある意味当然です。むしろ、「爆買い」が止まっても訪日中国人の数は安定的に推移している、というのは凄いことだと思いますよ。もし、局地的な動向ではなく、日本全体で中国人観光客が急減してしまったら、日本経済に与える影響はかなり深刻なものになるでしょう。





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最終更新日  2017.02.15 18:40:04
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