inti-solのブログ

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2022.01.25
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テーマ: ニュース(96595)
カテゴリ: 政治
「国の名誉の問題」自民・高市氏、佐渡金山の世界遺産推薦求める

この日は政調会長に就任して初めての定例会見だった。韓国との関係悪化の懸念から明確な方針を示していない政府に注文をつけ、「高市カラー」をアピールした。佐渡金山は、戦時中に佐渡の鉱山で朝鮮半島出身者が働いていたなどとして、韓国政府が選定の撤回を求めている。
高市氏は、文化遺産としての価値の高さや、地元の新潟県や佐渡市が強く推薦を希望していることに触れ、「政府には登録に向けて本気で頑張ってほしい」と主張。韓国やユネスコへの説明を強化すべきだという考えを強調した。(以下略)

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世界遺産とは何か、 公益財団法人日本ユネスコ協会によれば

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。

とされています。
「人類共通の遺産」を「日本国の名誉の問題」にすり替えて何とも思わない辺りは、いかにもネトウヨ脳と思わざるを得ません。「世界」遺産なのであって「日本」遺産ではない、という事実が意識から抜け落ちているとしか思えません。

佐渡には、四半世紀ほど前に行ったことがあり、佐渡金山にも行ったことがあります。あまり記憶は残っていませんが、江戸時代の水替人足の過酷な労働については、確かジオラマ展示があったようなおぼろげな記憶があります。
そう、佐渡の金山は、江戸時代、無宿人(今でいうところのホームレス)を捕縛して水替(鉱山からの排水作業)に使役する強制労働で成り立っていたのです。水替人足の寿命は平均3年と言われ、10年働けば年季が明けた放免されたものの、生きて年季が明ける者は1割程度、という過酷な世界だったようです。
「一にたたかれ 二にしばられ 三に佐渡の山へ水替えに」「二度と来まいぞ金山地獄、来れば帰るあてもない」などと民謡にも歌われた、まさしく地獄ということです。

そして、時代は下がり太平洋戦争当時、佐渡の金山には朝鮮からの労働者が動員されてきていた、 これもまた歴史的事実 です。


そういう意味では、現存する世界遺産の中ではボリビアのポトシ銀山が、佐渡金山に類似した性格と言えます。ポトシも先住民のすさまじい強制労働によって成り立っていた鉱山でした。そして、ポトシ鉱山は 「負の世界遺産」 だとされます。
負の世界遺産には、他にアウシュビッツや広島の原爆ドーム、ビキニ環礁の核実験場跡地などがあります。佐渡金山もそれらと同様に「負の世界遺産」と位置付けるのであれば、世界遺産というのも一考の余地はあります。もっとも、そのように位置づけると、今度は高市らネトウヨ層が「自虐だ」と発狂を始めるでしょうが。

報道によれば 、そもそもは2015年南京大虐殺の世界記憶遺産登録を巡って日本政府が反発し、その後日本の主導で世界遺産の登録を巡って関係国の異議申し立てを認めるように制度が変わったのだそうです。そういう制度改正を日本政府が求めたのは、ネトウヨ層の意向を受けてのことでしょうから、まさしく身から出た錆、もしくはブーメランというものです。

そもそも近年、個人的な感覚では富士山の世界遺産登録以降、世界遺産のインフレが凄まじく、「人類共通の遺産」という歴史上あるいは自然上の重要に、どうも疑問を抱いてしまいます。別に佐渡の金山に限らず、「もういいんじゃない?」というのが正直なところです。





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最終更新日  2022.01.25 19:00:07
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