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2023.10.18
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テーマ: ニュース(99396)
カテゴリ: 政治
政府有料チャーターに批判の声 外務省幹部「退避搭乗8人は想定外」

政府は13日、イスラエルとハマスの戦闘激化を受け、出国希望者向けのチャーター機1便を手配したと発表。テルアビブの国際空港を現地時間14日に出発し、アラブ首長国連邦のドバイに同日到着した。
しかし、搭乗した邦人は8人にとどまり、一部報道で「自己負担が3万円で行き先がドバイまでであることに不満が出ている」などと伝えられると、日本政府への批判が噴出。韓国軍の輸送機が14日、空き座席に邦人51人を乗せて無料でイスラエルからソウルまで輸送したことも、日本政府への批判に拍車をかけた。
外務省によると、事前の意向調査では100人以上の搭乗希望があったため、200席以上の機種のチャーター機を手配した。ただ、中東のチャーター機需要が増し、刻一刻と状況が変わるため、調査段階で行き先を明示しなかった。ドバイ行きに決まったのは早期運航を優先した結果で、蓋を開けたら搭乗者は8人だったという。同省幹部は「邦人退避は、その国から避難させるのが目的で日本に帰すことが目的ではない。8人でもやってよかった」と説明した。
なお搭乗者の費用負担について、日本政府は、商用便が運航している間は自己負担を原則としている。商用便利用者との公平性を確保するためで、米英なども同様の対応をしている。テルアビブの国際空港は現在、平時に比べ便数が約4割減少しているものの発着が続いており、チャーター機はあくまで商用便の補完という位置づけだ。
ただし、過去には例外もある。政府は「内戦の発生や武力攻撃など、保護の観点から政府として退避をお願いせざるを得ない場合」や「チャーター機以外に移動手段がない場合」は公費負担すると説明してきた。イラクがクウェートに侵攻した1990年にイラクからチャーター機で退避させた際はすべて公費で賄った。(要旨)

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民間機をチャーターした場合に自己負担を求めること自体は、間違いとは思いませんが、その価格が適正だったかどうか、ということです。
事前の希望者が100人以上もいたのに、ふたを開けたら8人しか乗らなかったのは、その値段でドバイまで片道、というのが高すぎると大半の在留邦人が判断した、ということです。もちろん、緊急時にそんな値段を言っていられるか、という意見もあるでしょうが、引用記事にあるようにテルアビブ国際空港は民間航空機の発着が止まっているわけではありません。「チャーター機はあくまで商用便の補完という位置づけ」なのに高い自己負担を求めたら、そんな「補完」手段を利用する人がいなくなるのは当然の話です。
ちなみに、ざっくり検索した限り、今の時点でテルアビブ-ドバイ間の片道の航空運賃は最安だと2万円を切るようです。さらに、テルアビブ-東京とドバイ-東京を比較すると、それぞれ運賃はかなり幅がありますが、乗継便は総じてドバイ-東京の方が安い傾向はあるものの、最安は何故かルフトハンザのテルアビブ-羽田。そして、直行便だとドバイからのエミレーツよりテルアビブからのエルアル航空の方が安く、要するに出国希望者にとって、「一刻も早く脱出しないと明日にも殺される」というのでなければ、ドバイで降ろされるメリットがあまりに少なかったと考えられます。

そんな事態が生じている同じとき、一方では韓国は空軍の輸送機を出して自国民だけでなく、空席に日本人も51名乗せて自己負担なしで運んだわけです。韓国の輸送機だから韓国までしか飛ばないのは当然ですが、ドバイがいくら中東最大の(というより、今や世界最大の)ハブ空港でも、ソウルとは日本までの距離があまりに違います。日本に帰るにはソウルからの方が圧倒的に楽ですし、そこまで無料となれば、そりゃみんなそちらを選ぶに決まっています。

もちろん、軍用機だから無料だったのであって、民間機のチャーターなら韓国だって無料にはしなかったかもしれませんが、いくらそんな理屈を並べたところで、タイミングとしてあまりに間が悪かったことは歴然としています。

今回に限らず、例えば2021年にアフガニスタンで米国が樹立した政権が倒壊してタリバンが政権を握った時、日本は首都カブールからの避難民輸送のために自衛隊の輸送機を飛ばしたもの、タリバンが空港への道を封鎖していたため、避難民の大半が空港にたどり着けず、十数人しか運べなかったことがありました。
一方の韓国は、当時は前政権の時代でしたが、輸送機3機によって400人近い避難民を韓国まで運ぶことに成功する、という差が生じたことがあります。
今回のように民間チャーター機と軍用機という違いはなく、どちらも軍用機(自衛隊機)でしたが、それでもこの差はなぜ生じたのか。政変と同時に日本は大使館員がほとんど国外に脱出していましたが、韓国は大使がアフガニスタンに残っており、そのことがタリバン新政府との交渉力の差になって結果の差を生んだことは歴然としています。



更に、不思議なことにチャーター機を飛ばしながら更に自衛隊の輸送機もジブチまで飛ばしているのです。そこまで準備しておいて、2年前のアフガニスタンのように輸送機をテルアビブまでは飛ばさなかった理由は何でしょうかね。アフガニスタンでは民間機の運行が止まっていたけれど、テルアビブでは便は減っても民間機の発着が続いているからそこまでは必要ないと考えたのでしょうか?
でも韓国は輸送機を出しているわけだし、このあたりの経緯は、正直言ってよくわかりません。





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最終更新日  2023.10.18 23:30:07
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