『犬の鼻先におなら』

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2012年06月23日
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ドキュメンタリーを何故撮らなかったのか。ガジェット鑑賞映画。

 パンフには「主演:米海軍特殊部隊<NAVY SEALS>」と大きく入っています。登場する各兵器、隊員全て本物との触れ込み。これが一番の呼び物なのでしょう。
 ドキュメンタリータッチで淡々と訓練から作戦遂行の模様を描写するのかと期待しました。

 ハズレ。
 普通の娯楽映画。

 そして普通の娯楽映画として見るなら、凡庸です。ベタ過ぎ。
 戦闘シーンはそうでもないのですが(そりゃ本物の隊員が本物の兵器でアクションしている訳だから)、他はベタ過ぎる演出で制作者サイドの意図が見えすぎ。正直、脱力感まで漂います。
 例えば冒頭、各隊員を一人一人ナレーションで説明しちゃうんですよね。米国三流映画でよくやる演出。しかも「良き家庭人、良き社会人」であるという事を態々印象付けたいんだな、と意図が見え見えの。
 こういうのってさぁ、台詞や仕草で自然と人物像を浮かび上がらせるものじゃないの。



 ストーリー、というよりその前提である世界観自体、完全に米国国内向け映画。米国人なら熱く盛り上がれるのかも知れませんが、外国人(である日本人)には「何だかなぁ」。
 「外国人から見たら」という視点(或は普遍性)が欠如している。これもまた「米国一般大衆」の一面なのでしょうね。


 結局 「隊員を含め兵器等、登場するガジェットを鑑賞する映画」 として楽しむべきなんでしょう。


 強いて面白かったと言えるのは、密輸団のボスを尋問するシーン。喰えないボス相手に紳士的に対応するんですが、やんわり脅迫するやら、いきなり態度を豹変させるやら(でも暴力は振るわない)。プロの尋問の仕方だなと感心します(でも現実の米軍には“素人”が多いんでしょうね)。


 戦闘シーンで女性と子供は見事に無視するシールズ隊員。嘘だよなぁ。撃つんじゃない、実際は。
 といって、「米軍は平気で女子供を殺す鬼畜だぁ」と言いたい訳ではないのです。フェアに言って「女子供の方も平気で撃ってくるだろう」という訳です(正規兵同士の戦争じゃないからね)。


 そもそも企画の段階で、この映画、違うんじゃないでしょうか(この点で非難しちゃぁ、映画評じゃなくなっちゃいますが)。

 何故、ドキュメンタリーを撮らなかったのか。
 折角、本物のネイビーシールズの協力を得られるのなら、訓練風景のドキュメンタリーの方がずっと良いのではないか。


 でも、感じる所があったんですよね。
 訓練の最後、自衛隊隊員は疲労困憊、ヨレヨレの状態で、それでも目的地に向かって行進して行く訳です。そして迎える人々。
 少しジンと来ましたね。

「全てが本物」が売りならば、「本物」を直に描くのがベスト だと思いますが、如何でしょうか。



 笑い事じゃないのでしょうが、思わずニヤニヤしちゃったのがコスタリカでのCIA救出シークエンス。米国は勝手に軍隊入れちゃって、勝手にゲリラとドンパチして、勝手にCIAを救出して、コスタリカの主権はどうなっているのかなぁ(笑)。いや、そもそもCIAを送り込んじゃって、それはいいのかなぁ。「何の恥ずかしげもなし」に(笑)。
 (メキシコでのシークエンスではしっかりメキシコ政府側の人間が出てきて、作戦協力しておりました。つまり「了承の外交的手続きがあった」の描写)。

 メキシコとコスタリカ、この差はどこから。

 2010年コスタリカ議会は、米国海軍駐留を認める議決を行っております。米軍は自由にコスタリカ領内を移動し、必要とあればドンパチやって良いとのお墨付きを、コスタリカ政府は米軍に与えているのであります。

 はい、「何の恥ずかしげもなし」でOK(えっ、本当に)。
 あぁ、やっぱりコスタリカの主権は“どうなっているのかなぁ”。

 コスタリカって“非武装中立”の“スバラシイ”理想国家だそうです。“スバラシイ”九条支持者の皆様が仰っておられましたから間違いなし。
 その“スバラシさ”が少し理解できました(笑)。

 あぁ、コスタリカって超“沖縄”なんだろうな。
 あれ?“沖縄”“沖縄”と騒いでいる人たちが「コスタリカは理想国家だぁ」って言っていいのかな?
 (なお、どんなにスッゴイ兵器を保有していても「警察」「警備隊」と名前がつけば「軍隊」ではないので、コスタリカは“非武装”です。ははは)


 最後に、重大な極秘情報を。
 「ネイビーシールズはCanon製のカメラで敵地を撮影している」
 やはり日本製。





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最終更新日  2012年06月23日 08時14分27秒
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