2007年12月14日
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カテゴリ: アフリカ
今日のまとめ

1. 高度安定成長が続いている
2. 成長のエンジンは消費からインフラ投資へ移る
3. 経常収支の悪化が懸念材料


■アフリカ最大の経済

 前回見たように南アフリカはアフリカ大陸の国々のうち最も大きな経済の規模を誇っています。今年のGDP予想は2745億ドルです。近年の南アフリカのGDPは極めて安定的に成長してきました。

南アフリカのGDP成長率

 近年の南アフリカの経済成長が好調だった理由は消費者クレジットの普及などにより消費が好調だった点が指摘できます。初めて住宅ローンを組めるようになった消費者の間で持ち家ブームが起こりました。

南アフリカの一人当たりGDP

 南アフリカの一人当たりGDPは5760ドル程度です(2007年予想)。南アフリカには世界を代表する鉱業コングロマリットが幾つも存在するため、昨今の商品市況の高騰でこれらの企業は好況を迎えています。しかしインフレ・プレッシャーは地下資源のみならず穀物の世界市況にも影響を与え始めています。一般にアフリカ諸国は食料品の価格高騰には弱いです。南アフリカもこのところ消費者物価がじり高を辿っており、金利は引き上げられ始めました。

南アフリカの消費物価指数とレポ・レート

 このことは今後持ち家ブームや自動車などの高額耐久消費財の好調に経済成長を依存することがだんだん困難になることを示唆していると思います。その一方で南アフリカ経済の今後の牽引役として期待を集めているのが建設などを中心とする投資部門です。

南アフリカの貯蓄対GDP比ならびに投資対GDP比

 南アフリカは2010年にサッカーのワールド・カップを控えており、これに備えて政府は向こう3年間で500億ドルにのぼる投資を予定しています。従って南アフリカのGDP成長は高い水準を維持できる可能性が強いです。南アフリカはアジア諸国に比べると貯蓄の水準が低く、またトレンド的にも漸減しています。これは懸念材料のひとつと言えるでしょう。一方、南アフリカの財政収支は大体健全です。

南アフリカの財政収支



南アフリカの貿易収支ならびに経常収支

 これは上に述べたように今後投資を増やすことに絡んで資材などの輸入が増えることが主因です。海外からの直接投資の資金の流入はこれまではまちまちの様相を呈していたのですが、最近では中国工商銀行がスタンダード銀行の20%株式を取得するなど大型の案件が動き始めています。外貨準備のカバレッジなどを見ても南アフリカ・ランドが急激に売り込まれるような危険性は少ないと思います。但し世界的に素材の価格が急落するような局面があれば、そのときは南アフリカ・ランドにも気をつけて下さい。

南アフリカの外貨準備カバレッジ





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最終更新日  2007年12月18日 10時18分15秒
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