2010年01月12日
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今日のまとめ

1.インドの人口は若い
2.これから就業人口が増えるので購買力は増える
3.株価水準は割高なので調整を待ちたい

■若いインド


インドと言えば中国と並んで人口が多いことは皆さんもご存じだと思います。しかし同じ人口が多い国同士でも、その内容はかなり違います。インド準備銀行のKCチャクラバーティの最近のスピーチによると、2020年時点での国民の平均年齢はインドが29歳に対して中国は37歳になると予想されています。つまりインドの方が遥かに若いのです。

インドの人口(百万人、エコノミック・サーベイ2006~07)

■人口動態と経済へのインパクト


インドで就業人口に達する人口がどんどん増えているということは新しく購買力を蓄えはじめる若いファミリーに対するいろいろな財やサービスの需要が急増することを意味します。その例としてインドではGDPが1%上昇するごとに住宅ローンは3%成長し、教育ローンは5%成長すると言われています。なお 2008年の時点での住宅ローン残高のGDPに占める割合はまだ5.74%に過ぎず、これは先進国や他の新興国に比べても低い数字です。

インドの商業銀行の融資残高(対GDP%、3月末時点、インド準備銀行)

これらの若い勤労層はローンも借りるけれど、貯蓄に対しても積極的です。

インドの国内総貯蓄(対GDP%、グロス・ベース、インド準備銀行)

■恩恵を蒙るセクター


インドのこのような人口構成から恩恵を蒙るセクターとしては先ず消費財が考えられます。またこれまであまり浸透していなかった銀行サービスも今後どんどん浸透すると考えられます。問題点としては既にそのような良好な成長見通しを先取りする形で、インドの自動車株や銀行株は極めて高い株価評価がついてしまっている点です。現在の株価水準はそれらのセクターの潜在成長力を超えたレベルになっているので株式市場が調整するのを待ってから投資を検討したいと思います。





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最終更新日  2010年01月12日 15時34分53秒


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