今日のまとめ
物価の上昇が懸念材料
その他の統計は若干の成長鈍化を示唆
物価統計
中国の10月の消費者物価指数(CPI)は+4.4%でした。これは9月の+3.6%より加速しているし、コンセンサス予想の+4.0%をかなり上回る数字でした。
一方、生産者物価指数(PPI)は+5.0%を記録しました。これは9月の+4.3%を上回る数字であり、コンセンサス予想の+4.5%を上回っています。

今回の物価統計は明らかに好ましくない展開です。特に消費者物価指数の上昇ペースの加速は政府がターゲットとしている年間平均3%というインフレ率を達成できなくするリスクを孕んでいます。
また、生産者物価(赤)のベクトルが再び上を向き始めているのはたいへん良くない兆候です。これは中国経済のインプット・コストが上昇していることを示唆し、それはいずれマージン圧迫というカタチで製造業の収益性に悪影響を及ぼします。
中国人民銀行は預金準備比率(リザーブ・リクワイアメント・レシオ)を50ベーシス・ポイント引き上げ、17.5%にすると発表しています。
10月の末には預金金利と貸付金利をそれぞれ0.25%利上げしており、このところの人民銀行の関心事は景気の浮揚ではなく、もっぱらインフレの抑え込みに集中していることがわかります。
鉱工業生産
10月の鉱工業生産は+13.1%でした。これは9月の+13.3%、8月の+13.9%などと比較するとだんだんモメンタムが失われていることが確認出来ます。因みに10月のコンセンサス予想は+13.4%でしたから、コンセンサスも下回っています。

銀行融資
10月の銀行融資は5,877億人民元でした。これは9月の5,955億人民元より減っています。しかしコンセンサスは4,500億人民元でしたので、市場予想は上回りました。

小売売上高
10月の小売売上高は+18.6%でした。9月は+18.8%ですので少しペースが落ちたことになります。コンセンサス予想は+18.8%でした。

貿易統計
10月の輸出は1,359億ドルでした。一方の輸入は1,088億ドルでした。

前年比での輸出、輸入のペースは先月とほぼ変化ありません。

PR