今日のまとめ
物価
中国の8月の消費者物価指数は+2.0%でした。コンセンサス予想も+2.0%でした。因みに7月は+1.8%でした。消費者物価指数が先月から比べて上昇したのは今年の3月以来のことです。
一方、8月の生産者物価指数は-3.5%でした。コンセンサスは-3.0%でしたのでそれを下回りました。因みに7月は-2.9%でした。

今回、消費者物価指数が久しぶりに上昇した主な理由は食品価格が+3.4%上昇したことによります。北米における干ばつの影響で穀物価格が高騰しているため、9月以降も中国の食品価格は上昇プレッシャーを受けるだろうと見られています。
その一方で生産者物価指数は相変わらず強い落勢を示しています。これは過剰設備から来る工業部門におけるデフレ圧力が働いているからです。
鉱工業生産
中国の8月の鉱工業生産は+8.9%でした。コンセンサス予想は+9.0%でしたので、それを下回った事になります。因みに7月は+9.2%でした。

今回の数字は2009年5月以来で最低です。
鉱工業生産が鈍化している一因は完成品在庫の整理が進むまで、生産を絞り込む動きがあるからです。
難しい政策対応
中国人民銀行はこれまで6月と7月に相次いで政策金利を引き下げました。しかしそれ以降は様子見に徹しています。
今回の物価統計を見ると、再び食品価格に上昇プレッシャーが出ている事がわかるので、中央銀行としては利下げに対して慎重な態度を取らざるを得ません。それは株式市場の調整の長期化を招くリスクがあると思います。
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