2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
1月
2月
3月
4月
5月
6月
全6件 (6件中 1-6件目)
1
![]()
【1000円以上送料無料】ホテルローヤル/桜木紫乃【RCP】直木賞受賞作。著者の実家はラブホテルを経営していて、著者も小さい頃から掃除を手伝ったりしていたそう。その経験を元に執筆したという一作。【以下ネタバレあり】■地方にあるラブホテルを軸にそこで交差した人々の人生を描く。現在から過去にさかのぼるかたちで連なった短編。読後感は割と重たく、好き嫌いありそう。私は嫌いではないけれど、こういったリアリティのある、行き場のない人たちの人生の重みは、遠くの国で起こっている戦場を描くドラマと同じか、もしくはそれ以上に胸に迫る。小説によって救われる人がいるだろうか。そうでなければ、なぜ作家たちはこういうドラマを書くんだろう。そんなことを考えた。■一番好きな短編は「せんせぇ」。これが一番エンタメ色が濃い作品のような気がする。高校教師(数学)と女子高生が偶然駅で出会って、次第に互いの孤独に気付いて…というあらすじだけ書くと陳腐だが、2人の孤独が短い小説の中で痛いほどわかる。2人がどんな運命を辿るかは前後の短編を読むとわかる。で、この話は20年前に流行したドラマ「高校教師」を連想させる内容。「せんせぇ」の主人公の名前は野島広之。女子高生の名前は佐倉まりあ。「高校教師」を見ていた人ならすぐにピンと来ると思うが、「高校教師」の脚本家は野島伸司で、主人公の高校教師を演じたのは真田広之。女子高生役を演じたのは桜井幸子。「野島」「広之」「佐倉(桜)」の共通点から言っても著者が高校教師をオマージュしているのは間違いない。主人公たちの名前をドラマ「高校教師」から取っていると気付いたときには、ちょっとほっとした。その一点において、小説のエンタメ度、創作度が高まるから。エンタメであってくれてよかったと思う、こんな悲しい話は。やれやれ。■他の短編もどれも割と好き。だがしかし、どれもタイトルのセンスが古くさいというか、イマイチ。もっといいタイトルが他にあると思うんだけれども。
2013.08.15
コメント(0)
![]()
【送料無料】全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの [ 清野とおる ]面白い。それ以上の言葉が見つからんほど面白い。有名な観光地や飲食店があるわけではない、なんでもない街を著者は訪れる。予定も立てず事前に何か調べるわけでもなく、行き当たりばったり。しかもひとりで。それだけのエッセイ漫画がなんでこんなに面白いんだろう。■以前、いいともでタモリが、ナオトなんとかという名前の歌手と話しているときに、インティライミが携帯断ちをしているという話に同意して、「電車なんかでもみんな下向いてiPhoneとか携帯とかいじってるもんね。あれなんだろうね。iPhoneいじって何が楽しいのって聞くと、『情報が得られるんです』って言うんだよね。情報なんて、窓の外見てれば入ってくるんだよ。なんでわざわざiPhoneなんだろうね」と言った。私もiPhoneいじりはしょっちゅうするので、電車の中でのiPhoneいじりを安易に批判する気はないのだけれど、タモリの言葉は何となく心に残った。あと、ぼんやりと、「窓の外見ても、そんなに情報や面白いことはない。やっぱりツイッターやネットニュースで流れて来る情報の方が刺激的だ」とも思った。だけれども、『全っっっっっ然…』を読んで、やっぱりタモリの言うように、電車の窓の外にも限りなく情報というものはあるんだなと思った。なぜそこに情報を見て取れないのかといえば、一重に私自身が面白い人間ではないから。iPhoneの中にある情報は、ほぼすべてが誰かが編集して面白くしてくれたものだ。自分で見たもの、聞いたものをどれだけ面白がれるか。それにはこれまでの自分の経験と知識、そして想像力が必要だ。
2013.08.13
コメント(0)
![]()
【中古】邦画 レンタルアップDVD 鴨川ホルモー /【10P17aug13】■さくっと面白かった。栗山千明かわいい。小説はそれ程面白いと思わなかったのだけれども、そう思ってしまったのは私の想像力の貧困のためだったのかもと思いました。ごめんなさい。以上。ゲロンチョリン!
2013.08.11
コメント(0)
![]()
【中古】 日本の黒い夏 冤罪・松本サリン事件 /熊井啓(著者) 【中古】afb松本サリン事件のえん罪を扱った映画。疑われ続けた第一発見者の男性は、松本サリンから地下鉄サリンまで約9カ月間も疑われ続けたんだと改めて知った。私はまだ当時中学生で、ことの大きさは全然理解してなかった。■印象に残った言葉「私は私です。変わりようがありません」中井貴一が演じる地方テレビ局の報道部チーフの言葉。この人は、以前警察からの情報を鵜呑みにして容疑者を特定するニュースを流し、容疑者扱いされた少年が自殺してしまったという過去があり、それを悔いている役柄。松本サリン事件にえん罪の可能性があることを報じる番組を流した際に、視聴者からクレームが殺到し、スポンサーからも抗議が来る。で、局のえらい人から叱責される。「君は東京のテレビ局でも、報道の正義を振りかざして問題になったことがあるそうじゃないか」と言われたときの台詞。「私は私です。変わりようがありません」たぶん、この人は自分の過去の過ちはもちろん、自分の性格の問題点なんて言われなくてもわかっているんだろう。自分の短所を悔いて、そのまま押しつぶされそうになることはきっと誰にでもある。そして押しつぶされてしまうと何も出来なくなる。自分に能力が足りないから行動を起こさないというのは、一見謙虚に見えて卑怯でもある。何をどういわれても変えようがないことがある。動かざるを得ないことがある。自分の信念にそって動かなければ、自分が死んでしまうことがある。たとえ誰かに嫌われても。嫌われるのは怖いけれど、何も出来なくなるのはもっと怖いことだ。忘れないようにしたい。
2013.08.06
コメント(0)
![]()
【送料無料】タモリ論 [ 樋口毅宏 ]非常にキャッチー。タイトルが時期を抑えている。でもそれに尽きる本。アマゾンレビューで「これは論じてない」と散々言われているけれど、本当にそうで、ただひたすら自分の知っているエピソードを並べているだけ。並べて感想を言って面白ければいいんだけれど、絶望的に面白く…ない…。■「はじめに」の部分で著者は「お涙頂戴」の創作物を「低俗」と言い捨てて、お笑いという人を笑わすことを目的とした職業へのリスペクトを熱く語る。言っていることはもっとも。確かに人を笑わせるのは難しい。お涙頂戴はくだらない。でも、この著者の、この「はじめに」の書き方こそが、私には「お涙頂戴」的な安っぽいテキストに見えました。熱く自分の思うことを語れば、それで誰もが納得するわけじゃない。あなたのことを好きになるわけではない。という話を友人にしたら、「お笑い芸人は自分よりすごい前提でこれから書き始めます(自分はお涙頂戴しかできないから)って言いたいんじゃないの」と言われたが、そうなのかもしれない。■全体を通じて感じるのはタモリ論なのにさんまやたけしのことばかり書いているとか、論じられていないっていうアマゾンレビューはまったくその通りなので繰り返さない。私はどうにも、この著者の方は、「目上に媚びる」人なんじゃないかと思えて仕方ない。BIG3への批評が結局はすべてあからさまなよいしょにすぎず、「すごい」「すごい」「ついでに、こんなに細部まで覚えている自分ってすごいでしょ」にしか聞こえない。上から目線っていう言葉があるが、全体を通して下から目線すぎるのが気になる。批評って対等の立場からするものなんじゃないだろうか。あと、子どもの頃に見たテレビの記憶で書いている部分がいくつもあるが、小さい頃見たテレビの記憶を再度YouTubeで見ると全然違ったっていうことって結構ある。「CM明けのタモリは心なししょんぼりして見えたのを覚えています」みたいなのがたびたびあるけれど、それって本当の記憶か? ■最後の方にあるインタビューいいとものディレクターへのインタビューがあるが、これが笑えるほど何も聞き出せていない。ここでもまた、「僕はこんなエピソードを覚えています自慢」をして、相手が「よく覚えていますね」と笑ったとか、そんなことだけ。ディレクターは切れ者っぽくて、簡単には話を聞き出せなかったとか言っているが、これライターが同じ仕事したら完全に干されそうです。このディレクターの人に登場してもらった意味があるのか。■著者の人はツイッターで批判に対して「あなたたちはあなたたちのタモリ論を論じればいい」と言っているけれど、そゆこと言ってんじゃない。私たちが私たちのタモリ論を論じる自由があるのと同じく、あなたのタモリ論がつまらん!!!と言う自由はある。結論として、頭が痛くなるほどつまらんかった。有吉佐和子のことを説明する下りで、「最近の人は有吉と言うと、毒舌の有吉の方を思い浮かべそうだから」と言っていたが、有吉佐和子知らない知的レベル、もしくは若い層には面白く受け止められるのかもしれない。
2013.08.04
コメント(2)
![]()
【送料無料】ネットのバカ [ 中川淳一郎 ]『ウェブはバカと暇人のもの』の中川さんの新刊。ネットで勝つのは結局、ほとんどが現実世界の強者であり、各カテゴリで一人しか有名人は排出されないよ、という。自分もネットニュースに末端ながら関わっているので、中盤当たりで「これ知っている内容だなあ」などと思っていたところでちょうど中川さんの信じられないような1日の仕事量が明らかにされていてびっくりした。。。どうすればそんなに集中できるんですか。ビールばっかり飲んでるのに!
2013.08.04
コメント(0)
全6件 (6件中 1-6件目)
1


