JEDIMANの瞑想室

JEDIMANの瞑想室

PR

×

プロフィール

JEDIMAN

JEDIMAN

コメント新着

まっすーL @ Re:おひさ(11/21) お久しぶりです。 小説作りご苦労さんで…
エックス・オブ・? @ お疲れです 疲れをとりながら、のびのび更新していっ…
まっすーL @ Re:前夜祭!(11/03) お久しぶりです。 大変そうですね。 ま…
エックス・オブ・? @ お疲れです~ まだまだ忙しそうですねb 無理せず、休め…
Mattew @ Re:猿の惑星(11/01) デートだデートだー! 爆発してもいいけ…

お気に入りブログ

SW&LEGOのカ・テット general-fettさん
日常・・・ エックス・オブ・?さん
レントのみょんなナ… レント1118さん
カワヨシs blog レ… 449st カワヨシさん
Glasses synthesisco… かめさん0418さん
2008.06.22
XML
カテゴリ: カオス(混沌)
「島が見えました」
パイロットの女性が前方に浮かぶ島を確認し、言った。
「よし、降りるぞ。みんな、準備はいいな?」
ザーンの言葉に、全員が頷く。
クロウは小さな窓から島を見た。
青く美しい海に、山が突きだしている。
標高800メートルくらいだろうか?
島は山を中心にして楕円形に広がっており、海岸までうっそうとしたジャングルが迫っている。
その時、クロウは島の端にポツンと立っている白い施設を目に捉えた。

クロウの問いに、アーサーが窓から外を見て答えた。
「あれは………その…………、ブラジルの施設じゃないかな?私は知らない」
クロウはコクピットでパイロットが、嘘よ、と小さくつぶやくのが聞こえた。
ヘリは山の周りを一周して海岸の近くで停止し、右の扉を開けた。
ザーンが懸垂用ロープを垂らす。
ドクを先頭にして、隊員達が次々にロープを伝い降りていく。
クロウもロープを掴み、ヘリから海岸に飛び降りた。
途端に、柔らかな砂に足がズボッとはまる。
「ったく、勘弁してくれよ」
クロウはうんざりしながら言うと、足を砂から引き抜き、ブーツから砂を振り落とした。
デイビットが砂浜にぶざまに倒れている。

ヘリからたくさんの物資が投下される。
物資は途中でパラシュートを開き、ゆっくりと降りてきた。
「輸送班、感謝する。物資が足りなくなったらまた頼むぞ」
ザーンが通信機に向けて言う。
『任せて下さい。それでは』

「あれ?〈ドラグーン〉は?」
そう言って周りを見回したクロウは、とんでもないものを目にした。
〈ドラグーン〉が海面に墜ちそうになっていたのだ。
「危ない!」
そう叫んだクロウの目前で、〈ドラグーン〉は海に墜ち、爆発―――しなかった。
ただ、静かに底部を浅瀬に浮かせ、プロペラを停めている。
〈ドラグーン〉のコクピットが開き、女性パイロットが笑いながら飛び出した。
ズボンの裾が濡れるのにも構わず、ずんずん歩いてくる。
「ビックリした?これ、着水もできるんだ」
女性は笑いながら親指で〈ドラグーン〉を示した。
クロウはため息をつき、がっくりと肩を落とした。
「ビックリさせないでくださいよ………」
女性はクロウの言葉を軽く流し、腰に左手を当て、周りを見渡した。
「さーて、せっかくこんないい島にバカンスに来たんだから泳ぎたいわね。誰か水着持ってないかしら」
「それはないかと………」
あきれながら言ったクロウに、女性は不満そうな顔をした。
「じゃあ、裸で泳ぐしかないか」
「は、はだ………!」
そう言って真っ赤になったクロウの顔を見て、女性は思い切り吹き出した。
「やーねぇ、冗談よ」
クロウはうんざりし、笑い続ける彼女から離れた。
彼女の側にいると、永遠にからかわれる気がする。
彼はナッドの側に近寄り、荷ほどきを手伝い始めた。
「暑い暑い暑い!」
ナッドがサバイバル用戦闘服を脱ぎ、タンクトップ姿になりながら言う。
「さっさとテント張って涼もうぜ!」
クロウは頷くと、荷物の中からテント用具を引っ張りだし、ナッドに放った。
汗が既に肌を伝っている。
ふと見ると、ジェイクが即席のキッチンなどを作っているティアを手伝い、盛んにアピールしていた。
反応はまずまずのようだ。
その時、ザーンが彼の名を呼んだ。
「クロウ、ジョージ、ドク、ナッド、こっちへ来てくれ」
クロウは砂浜を四苦八苦しながら歩き、レーダーを調整しているザーンに近寄った。
「偵察を頼む。あまり遠くにはいくなよ。ここは島の最南端だ。クロウは東の海岸線、ジョージは西の海岸線を進め。ドクとナッドは山に向かってジャングルを探索しろ。コンパスを忘れるなよ。5キロ進んだら戻ってこい。武器はマイクが荷ほどきしてるからもらってくるんだ」
「りょーかい」
クロウはそう言うと、黙々と大量の武器を荷ほどきしているマイクの側へよった。
「アサルト・ライフルを頼む。種類は適当」
それを聞いたマイクは素早く銃を選り分け、迷装柄のアサルト・ライフルと弾薬ベルトをクロウに放った。
「サンキュ」
クロウはライフルを受けとりながら言い、素早く弾薬ベルトを肩から腰に巻くと、弾倉に弾を込めた。
ドク達もそれぞれに武器を受け取り、調整している。
「っし、行くか」
クロウはつぶやきながらライフルを背中に回し、砂浜を歩き始めた。
もちろん、足にまとわりつく砂にひっきりなしに文句を言って。



ドクとナッドはそれぞれ軽マシンガンを手にし、うっそうと茂るジャングルに踏み込んだ。
昼間だが辺りは暗く、むっとした空気が場を占めている。
ジャングルを歩いて数分、ドクとナッドはすぐに気がついた。
生物の気配が全くしないのだ。
「…………妙だな」
ドクは落ちつかなさげに銃を動かしながら、己のおいに言った。
「私はアマゾンで戦った事があるが、あそこは生気に満ちていた。だがここは………」
ドクが途中で言葉を切り、辺りを見回す。
「………なにもない」
「ええ」
ナッドは今さらながら、サバイバル用戦闘服を脱いできた事を後悔した。
「ここはあまりにも………不気味だ」



「ありがとうございます、ジェイクさん。わざわざ手伝ってもらっちゃって」
「いいっていいって」
時は流れて夕暮れ時。
ジェイクはティアからお礼を受けていた。
にやつきそうな顔を必死でとどめ、誠実で頼りになる男、という印象を何とか保とうとする彼は、周りから見ると非常に滑稽だった。
「座ろうぜ」
さっそくため口である。
だが、ティアは気にせず従った。
ちょうど、水平線に真っ赤な太陽が沈んでいく時だった。
「キレイ………」
ティアがつぶやく。
「君の方がキレイだ」
「えっ…………」
真顔で言うジェイクを見て、ティアは顔を赤らめた。
おそらく、夕日のせいでは無いだろう。
ていうかジェイク、くさい、くさすぎる。
「ティアってさ、どこ出身なの?」
「えっと、カルフォルニアです」
「へえ、奇遇だね。俺マイアミ」
奇遇でも何でも無いことを気にせずさらりと言う辺り、まことに彼らしい。
だが、彼のアタックチャンスは隊長の一喝によって吹き飛んだ。
「ジェイク!お前に頼んだセンサーの設置はどうした!?」
「やっべ!すんませーん!」
ジェイクは弾かれたように立ち上がり、急いで駆け出した。
ザーンはキレると恐い。
ティアとの会話もあきらめるしかない。
ジェイクは武器庫になっているテントから一メートルくらいのくいをいくつか持ち出した。
彼はそれを担ぐとベースから海岸沿いに百メートルくらい離れた位置に走っていき、ズボッと砂浜にさした。
そのままジャングルに沿ってセンサーのくいを等間隔に埋めていく。
これでセンサーの壁ができ、肉食獣の侵入を察知できるのだ。
ジェイクが3本ばかり埋めた頃、彼を呼ぶ声がした。
「おーい、ジェイクー」
ジェイクが顔を上げると、ライフルを肩に担いだジョージが見えた。
偵察の帰りだろう。
「ジョージ、偵察か?」
「ああ」
ジョージはジェイクの側に来ると、大きく息をついた。
「水、持ってないか?おれのは飲み干しちまって………」
彼がそこまで言った時、森でリズミカルな銃声が響いた。



その数分前………

ドクとナッドは帰路を急いでいた。
まもなく日も暮れる。
夜、こんな場所にはいたくない。
ナッドはおじのドクの背中を必死に追っていた。
ドクは年齢の割りに凄まじい運動能力を持っている。
「ちょ…速い……」
そこまで言ったナッドは、木の根につまずき、コケた。
「っつ………」
膝を擦りむいたらしい。
ナッドはぶつくさ文句を言いながら、起き上がった。

カサッ

ナッドは慌てて銃をあげた。
間違い無い。
今、近くで音がした。
「ドク」
ナッドはドクを呼んだが、返事は無い。
つまり、音の発信主はドクではないということだ。
ドクは人をびくつかせて楽しむタイプではない。

カサッ

ナッドはすぐに銃口を音のした方向に向けた。
暑さによる汗ではない汗が、皮膚を伝う。
どうやら、何者かは、すぐ近くの茂みにいるらしい。
ナッドは恐る恐る足を踏み出した。
足音すら異様に大きく耳に響く。
「ドク」
ナッドは再び呼んだ。
返事は、無い。
心臓がバクバクと音をたて、指先が痙攣したかのようにひきつる。
ナッドはすくむ足を必死に動かし、茂みのすぐ側に来た。
震える銃口で茂みの葉をゆっくりとどける。
そして―――
「ぶはあっ!」
ナッドは大きく息をついた。
そこにいたのは、翼に怪我をした、小さな小鳥だった。
つぶらな瞳でナッドを見つめ、必死にピーピー鳴いている。
「全く、驚かせるなよ……」
ナッドは安堵の笑みを見せ、小鳥を拾いあげた。
「どうした?怪我をしているな。ティアなら治療できるかな………」
その時、ナッドは自分の背後に誰かが立っているのに気づいた。
「あ、ドク?小鳥ちゃんがいた―――」
そう言いながら振り返ったナッドに、何者かが喰らいかかった。
悲鳴がジャングルに響く。
何者かはナッドともつれあったまま、口を開いた。
汚い歯が剥き出しになる。
ナッドは半狂乱になりながらも、相手の上顎と下顎を掴み、それぞれ逆に引っ張った。
何者かが弱々しいうめき声をあげる。
「くそっ!お前、なにもん………」
その時、ナッドは見た。
腐ったような皮膚に、落ち窪んだ眼窩、そして崩れかかった顔を。
ナッドは切り裂くような悲鳴をあげた。
彼の力がゆるんだ瞬間、何者かは手を振り払い、ナッドの首筋に噛みついた。
異常なまでの顎の筋肉により、歯が肉に突き立ち、赤黒い血が噴き出す。
ナッドは痛みに苦渋の叫び声をあげながら何者かの腹を思い切り蹴り飛ばした。
意外な程あっさりと怪物は吹っ飛んだ。
「うわああああああああああああ!!!」
ナッドは叫びながら立ち上がり、軽マシンガンをめちゃくちゃに撃ちまくった。
怪物に銃弾がいくつか当たり、ビチビチと音をたてて肉片が飛び散る。
だが、何者かは撃たれるたびに立ち止まるものの、よたよたと歩いてくる。
「く、くそおおおお!」
ナッドは叫ぶといきなり走りだし、勢いをつけて怪物に飛び蹴りをくらわせた。
怪物が吹っ飛び、仰向けに倒れる。
ナッドは怪物に跨がると、銃口を敵の頭に向け、ひたすらに撃ち続けた。
小鳥が狂ったように鳴きまくっている。
弾が切れた。
ナッドは軽マシンガンを放り、ハンドガンを抜いて撃ちまくった。
怪物の顔は、もはや形状をとどめていなかった。
肉が飛び、ナッドの首から溢れ出した血が、辺りに臭いを撒き散らす。
その時、ナッドの肩に手が置かれた。
ナッドは素早く腰からグルカナイフを抜き、背後の敵の首に突き立てる―――直前で止めた。
後ろにいたのはドクだった。
真っ青な顔をして、自らの首の寸前で止められたナイフを見ている。
突然、ナッドを目眩が襲った。
意識が朦朧とし、体が疼く。
ナッドは早々に意識を手放し、地面に倒れ込んだ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.06.22 17:34:54
コメント(0) | コメントを書く
[カオス(混沌)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: