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【中古】パリの子育て・親育て/花伝社/林瑞絵(単行本)
価格:683円(税込、送料無料)
(2026/10/7時点)
子育てをしていると、「子どもを育てている」という感覚を持つのが一般的です。
食事を食べさせ、生活習慣を教え、勉強を見て、社会のルールを伝える。
親として、子どもにさまざまなことを教えていきます。
しかし、子育てを続けていると、ふと気づくことがあります。
「育てているつもりが、自分も育てられている」と。
子どもは、こちらの思い通りには動いてくれません。
早く寝てほしいと思えば寝ない。
勉強してほしいと思えば遊ぶ。
親が忙しいときに限って「話を聞いて」と言ってくる。
仕事であれば、計画を立て、役割を決め、期限を設定することで、ある程度コントロールできます。
ところが、子育てには「予定通り」がほとんどありません。
そこで親は、「自分の思い通りにする」のではなく、「相手を理解する」ということを学んでいきます。
これは、ビジネスにも通じる大切な力ではないでしょうか。
部下が期待したように動いてくれないとき、つい「なぜできないのか」と考えてしまいます。
しかし、本当に必要なのは、「なぜそう考えているのか」「何に困っているのか」と相手の立場に立って考えることかもしれません。
子どもとの関わりを通じて、親は待つことを覚えます。
すぐに答えを与えるのではなく、本人が考える時間をつくる。
失敗しないように先回りするのではなく、失敗から学ぶ機会を見守る。
そして、できたことを認める。
こうした経験は、人を育てる立場になったときにも大きな財産になります。
さらに、子育てでは「自分自身を振り返る」機会も増えます。
子どもに「挨拶をしなさい」「人の話を聞きなさい」と言いながら、自分はどうだろうか。
「失敗しても大丈夫」と伝えながら、自分は失敗を恐れていないだろうか。
子どもに求めていることを、自分自身は実践できているだろうか。
そう考えると、子育ては単に子どもを成長させる活動ではありません。
親自身の考え方や価値観、行動を見直す機会でもあります。
そして、子どもは親の言葉以上に、親の姿を見ています。
だからこそ、完璧な親になる必要はないのだと思います。
間違えたら謝る。
分からなければ一緒に考える。
失敗したら、またやり直す。
そんな姿を見せることも、子どもにとって大切な学びになります。
仕事でも、家庭でも、人を育てることに「完璧な正解」はありません。
大切なのは、相手を変えようとすることだけではなく、自分自身も変わり続けること。
子どもが成長するたびに、親も新しい課題に向き合い、少しずつ成長していく。
だから「子育ては親育て」。
子どもを育てながら、自分も一人の人間として育っていく。
その視点を持つと、忙しい毎日の中にある子どもとの時間が、少し違って見えてくるのではないでしょうか。
仕事で人を育てる立場にあるビジネスパーソンにとっても、子育ては「人が成長するとはどういうことか」を教えてくれる、かけがえのない経験なのだと思います。
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