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2005.12.28
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カテゴリ: シネマリスト
「パッチギ!」はまさに「日本版ロミオとジュリエット」とも言える胸踊る感動作だ。タイトルの「パッチギ」とは「突き破る、乗り越える」を意味するハングル(韓国語)で、「頭突き」の意味でもある。

対立する二つのグループの男女がふとしたきっかけで知り合い、やがて恋に落ちていく。しかし、そこには二人の思いを妨げる深い河が横たわっていた・・・。


イムジン河水清く とうとうと流る
水鳥自由に 群がり 飛び交うよ
わが祖国 南の地 思いははるか
イムジン河水清く とうとうと流る

北の大地から 南の空へ
飛び行く鳥よ 自由の使者よ
誰が祖国を 二つに分けてしまったの


イムジン河空遠く 虹よかかっておくれ
河よ想いを 伝えておくれ
ふるさとを いつまでも 忘れはしない
イムジン河水清く とうとうと流る

(原詩:朴世永 作曲:高宗漢 訳:松山猛)


イムジン河(臨津江)は、朝鮮半島を分断する38度線を北から南へ流れる川である。南北分断の悲しみを唄ったこの曲は、日本では1968年、ザ・フォーククルセダーズが発売を予定するが、直前になってレコード会社が発売中止に決定した。関係者全員がこれを朝鮮民謡だと思ってい、また日本語訳が忠実でないとの抗議を受け、政治的配慮がなされたためだ。
そして2000年、南北首脳会談を機に「イムジン河」は「統一を願う歌」として再び脚光を浴び、ついに34年のときを経た2002年、フォークルによる「幻の唄」のオリジナル盤が発売された。

井筒和幸監督は次のように語る。
「世の中には、超えがたい河もたくさん流れている。それは何も、朝鮮半島を南北に隔てているイムジン河だけじゃなくて。日本と朝鮮半島の間にもあるし、日本人と「在日」との間にもあるし、もっと言えば男と女の間にだってある。アメリカにだって、白人と有色人種の間にはまだまだあると思う。でも、イムジン河でも鴨川でもミシシッピ河でも何でもええけど、最初から渡ることを諦めてしまったら人間というのは進化しない。だからみんな、もっと思いきって河を渡らなアカンのちゃうかということですよね。僕らが『パッチギ!』でいちばん伝えたかったのも、やっぱり同じことなんですよ。」

熱い想いが河をも越える。この想いを「パッチギ」れ!

【DVD】パッチギ! スタンダード・エディション

監督:井筒和幸 脚本:羽原大介 原案:松山猛





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最終更新日  2005.12.28 22:04:44
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