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2010.12.08
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テーマ: 本日の1冊(3697)
カテゴリ: ブックリスト
「日本語はちゃんとしゃべれるのに、どうして今さら国語を勉強しなければならないの?」

とある高校生が国語教員に投げかけた問い。じっくり考えたい方は、村上慎一さんの著書「なぜ国語を学ぶのか」を読んで頂きたい。


もし、民族学校で同じ問題を考えたら?

「(日本で生まれ育って)日本語はちゃんとしゃべれるのに、どうして日本語を勉強しなければならないの?」


日本語を教えている、中2の子どもたちに問いかけてみた。

____________________________

 学生Aの場合:

「私たちの母語は日本語です。ですが、私たちの母国語はウリマル(※朝鮮語)です。

 私たちは普段、家で話すときは日本語を使いますが、学校ではウリマルを使います。私たちは二つの国の言葉をしゃべれます。



 やはりウリマルは母国語であり、私たち民族の大切な言葉です。でも、ウリマルだけが大切なのか?

 私はウリマルも大切だけど、日本語も大切だと思います。なぜなら、私たちは生まれた時から日本語を使っているので、とっさに出る言葉も日本語ですし、生活の大半は日本語で生活しているからです。

 だから、私は思いました。

 母語も母国語も大切だ。そして、これからも大切にしないといけない、と。」


 学生Bの場合:

 「ぼくたちは、朝鮮語と日本語の二つの言語を話すことができます。朝鮮人として朝鮮語を話すのはあたりまえの事だし、朝鮮人ということを証明するためにも大切なことです。

 しかし、日々の生活では、日本語の方が圧倒的に有利です。

 このようなことから、ぼくたちにとっての朝鮮語とは何か、日本語とは何か、ということを導き出すことができると思います。

 ぼくが思うに、朝鮮語とは、私たちが朝鮮人だということを示すための「武器」でもあり、また後世に伝え、ずっと守り続けなければならない大切な言語です。

 そして日本語とは、私たちが日本に住んでいるかぎりコミュニケーションをするため、自分たちが生きていくために必要不可欠な言語です。」


学生Cの場合:



 たとえば、なぜ在日朝鮮人は差別を受けなくてはならないのか。このことは私たちにとって一番おかしなことです。

 日本には、たくせんの外国人が住んでいます。でも、その中の私たち朝鮮人だけが批判されます。とても悲しい事実です。

 私たちは、日本語を使い、名前だって二つ持っています。日本に住む朝鮮人として立派に生きています。

 でも何故、批判され、嫌われるのでしょうか。本当に悲しくて辛いです。

 だから、私は、日本に住んで日本語を毎日使うけど、日本語というのは、私たちにとって、一番遠い存在なのかも知れない、と思います。」




 「日本語は、朝鮮語と同じで、私たちにとって必要不可欠な言葉です。日本で生きていく限り、必須です。では、朝鮮語はどうでしょうか?

 もちろん私たちにとってなくてはならないものです。

 ただし日本人にとっては、そうでないです。日本人の母語は、日本語であり、母国語も日本であるからです。

 でも、私たちは違います。母語は、大体の人が日本語ですが、母国語は朝鮮語だからです。

 私たち朝鮮人と、日本人の差は、そこにあると考えます。

 私たちは、私たちの言葉である朝鮮語を、先祖から受け継ぎ、ずっと守ってきています。だから、その自分の母国語の重要さをよく知っています。

 私は、私の母語である日本語と、母国語である朝鮮語をこれからも習い続け、世界観をより広めて行こうと思います。」


______________________


 「なぜ国語を学ぶのか」

 この問いかけは、子どもたちから、たくさんの興味深い回答を導き出した。

 また、ふだん何気なく話している日本語、朝鮮語について考える良い機会であった。

 学生たちは、日本語を母語としながらも、幼い頃からのバイリンガル教育によって、第二言語であるはずの朝鮮語を限りなく母語に近い感覚で学んでいる。

 「言語」を学ぶことは、すなわち物事を概念化し、世界観を形成する過程である。そこに母語を学ぶ意義があるのは言うまでもない。


なぜ国語を学ぶのか





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最終更新日  2010.12.08 18:13:16
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Re:なぜ国語を学ぶのか(村上慎一)  
kyohagi さん
うーん。恥ずかしながら、母語と母国語の意味の違いを、読ませて頂いて初めてよく知りました。
またどの様な思いが言語を守っていくという中にあるのかを垣間見た気がします。大切な事なんですね。
日本人ももっと母国語を学ぶべきだと思いました。 (2010.12.13 06:33:36)

kyohagiさんへ☆  
コメントありがとうございます。
言語が人を形作るという意味でも、大切に守っていきたいですね。 (2010.12.13 16:24:10)

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