ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

PR

バックナンバー

2024.12
2024.11
2024.10

コメント新着

Riemiサン@ Re:「朝の読書」の普及のために(6)(12/04) はじめまして 「はるか124号」を見まし…
Twist @ Re[1]:11月の読書記録(2014)(12/06) kyohagiさん、あけましておめでとうござい…
kyohagi @ Re:11月の読書記録(2014)(12/06) なかなか更新されないので、心配しており…
twist@ Re[1]:8月の読書記録(2014)(09/02) kyohagiさん >Twistさんの読後感想の文章…
kyohagi @ Re:8月の読書記録(2014)(09/02) Twistさんの読後感想の文章はいつも本に対…

フリーページ

ブックリスト


かもめのジョナサン(リチャード・バック)


満月の夜、モビイ・ディックが(片山恭一)


もの食う人びと(辺見庸)


いさましいちびのトースター


空想科学読本(柳田理科雄)


もっとも危険な読書(高橋源一郎)


Aコース(山田悠介)


火車(宮部みゆき)


空中ブランコ(奥田英朗)


波のうえの魔術師(石田衣良)


言葉のレッスン(柳美里)


カシコギ(趙昌仁)


智恵子飛ぶ(津村節子)


神のこどもたちはみな踊る(村上春樹)


とれたての短歌です。(俵万智)


野ブタ。をプロデュース(白岩玄)


天国の流れ星(李さんの勇気をたたえる会)


国境の南、太陽の西(村上春樹)


キュリー夫人(伊東 信)


リトルターン(ブルック・ニューマン)


リアル鬼ごっこ(山田悠介)


ふしぎな図書館(村上春樹)


D-ブリッジ・テープ(沙藤一樹)


本調子(清水克衛、他)


P.I.P.(沢井鯨)


グランド・フィナーレ(安部和重)


となり町戦争(三崎亜紀)


ロートレック荘事件(筒井康隆)


愛のひだりがわ(筒井康隆)


家族八景(筒井康隆)


ジャズ小説(筒井康隆)


腹立ち半分日記(筒井康隆)


ランチタイム・ブルー(永井するみ)


パプリカ(筒井康隆)


悪魔の辞典(A・ビアス)


娼年(石田衣良)


残像に口紅を(筒井康隆)


タイム・リープ(高畑京一郎)


サウスポー・キラー(水原秀策)


絵のない絵本(アンデルセン)


ブルータワー(石田衣良)


寂しい国の殺人(村上龍)


ストレンジ・デイズ(村上龍)


神狩り(山田正紀)


悪童日記(アゴタ・クリストフ)


にわとりのジョナサン(S.ワインスタイン)


半島を出よ(村上龍)


明日があるなら(シドニィ・シェルダン)


かぎりなくやさしい花々(星野富弘)


失はれる物語(乙一)


アキハバラ@DEEP(石田衣良)


ラジオ デイズ(鈴木清剛)


池袋ウエストゲートパーク4(石田衣良)


池袋ウエストゲートパーク5(石田衣良)


砂の女(阿部公房)


老人と犬(ジャック・ケッチャム)


女房が宇宙を飛んだ(向井万起男)


ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)


東京奇譚集(村上春樹)


三国志1(北方謙三)


林望のイギリス観察辞典(林望)


サウスバウンド(奥田英朗)


朝のガスパール(筒井康隆)


模倣犯(宮部みゆき)


ロスト・ワールド(マイクル・クライトン)


ZOO(乙一)


ナイン・ストーリーズ(サリンジャー)


東京タワー(リリー・フランキー)


インディヴィジュアル・プロジェクション


さようなら、ギャングたち(高橋源一郎)


スローターハウス5(K・ヴォネガット)


博士の愛した数式(小川洋子)


オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)


ラッシュライフ(伊坂幸太郎)


死神の精度(伊坂幸太郎)


空飛び猫(アーシュラ・K・ル=グウィン)


重力ピエロ(伊坂幸太郎)


ふるほん文庫やさんの奇跡(谷口雅男)


魔王(伊坂幸太郎)


陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)


ちいさなちいさな王様(アクセル・ハッケ)


グラスホッパー(伊坂幸太郎)


バカな大人にならない脳(養老孟司)


ジャンプ(佐藤正午)


チルドレン(伊坂幸太郎)


坊っちゃん(夏目漱石)


こころ(夏目漱石)


レター教室(三島由紀夫)


夢十夜(夏目漱石)


生協の白石さん(白石昌則)


壊れかた指南(筒井康隆)


町長選挙(奥田英朗)


谷川俊太郎詩集1


陽気なギャングの日常と襲撃(伊坂幸太郎)


ウランバーナの森(奥田英朗)


夏と花火と私の死体(乙一)


仄暗い水の底から(鈴木光司)


そして粛清の扉を(黒武洋)


池袋ウエストゲートパーク6(石田衣良)


砂漠(伊坂幸太郎)


銃とチョコレート(乙一)


レイクサイド(東野圭吾)


美藝公(筒井康隆)


指揮のおけいこ(岩城宏之)


オーケストラは素敵だ(茂木大輔)


くさり-ホラー短編集-(筒井康隆)


本の運命(井上ひさし)


紹介して頂いた本☆


読了本


未読本


2010.12.08
XML
テーマ: 本日の1冊(3697)
カテゴリ: ブックリスト
「日本語はちゃんとしゃべれるのに、どうして今さら国語を勉強しなければならないの?」

とある高校生が国語教員に投げかけた問い。じっくり考えたい方は、村上慎一さんの著書「なぜ国語を学ぶのか」を読んで頂きたい。


もし、民族学校で同じ問題を考えたら?

「(日本で生まれ育って)日本語はちゃんとしゃべれるのに、どうして日本語を勉強しなければならないの?」


日本語を教えている、中2の子どもたちに問いかけてみた。

____________________________

 学生Aの場合:

「私たちの母語は日本語です。ですが、私たちの母国語はウリマル(※朝鮮語)です。

 私たちは普段、家で話すときは日本語を使いますが、学校ではウリマルを使います。私たちは二つの国の言葉をしゃべれます。



 やはりウリマルは母国語であり、私たち民族の大切な言葉です。でも、ウリマルだけが大切なのか?

 私はウリマルも大切だけど、日本語も大切だと思います。なぜなら、私たちは生まれた時から日本語を使っているので、とっさに出る言葉も日本語ですし、生活の大半は日本語で生活しているからです。

 だから、私は思いました。

 母語も母国語も大切だ。そして、これからも大切にしないといけない、と。」


 学生Bの場合:

 「ぼくたちは、朝鮮語と日本語の二つの言語を話すことができます。朝鮮人として朝鮮語を話すのはあたりまえの事だし、朝鮮人ということを証明するためにも大切なことです。

 しかし、日々の生活では、日本語の方が圧倒的に有利です。

 このようなことから、ぼくたちにとっての朝鮮語とは何か、日本語とは何か、ということを導き出すことができると思います。

 ぼくが思うに、朝鮮語とは、私たちが朝鮮人だということを示すための「武器」でもあり、また後世に伝え、ずっと守り続けなければならない大切な言語です。

 そして日本語とは、私たちが日本に住んでいるかぎりコミュニケーションをするため、自分たちが生きていくために必要不可欠な言語です。」


学生Cの場合:



 たとえば、なぜ在日朝鮮人は差別を受けなくてはならないのか。このことは私たちにとって一番おかしなことです。

 日本には、たくせんの外国人が住んでいます。でも、その中の私たち朝鮮人だけが批判されます。とても悲しい事実です。

 私たちは、日本語を使い、名前だって二つ持っています。日本に住む朝鮮人として立派に生きています。

 でも何故、批判され、嫌われるのでしょうか。本当に悲しくて辛いです。

 だから、私は、日本に住んで日本語を毎日使うけど、日本語というのは、私たちにとって、一番遠い存在なのかも知れない、と思います。」




 「日本語は、朝鮮語と同じで、私たちにとって必要不可欠な言葉です。日本で生きていく限り、必須です。では、朝鮮語はどうでしょうか?

 もちろん私たちにとってなくてはならないものです。

 ただし日本人にとっては、そうでないです。日本人の母語は、日本語であり、母国語も日本であるからです。

 でも、私たちは違います。母語は、大体の人が日本語ですが、母国語は朝鮮語だからです。

 私たち朝鮮人と、日本人の差は、そこにあると考えます。

 私たちは、私たちの言葉である朝鮮語を、先祖から受け継ぎ、ずっと守ってきています。だから、その自分の母国語の重要さをよく知っています。

 私は、私の母語である日本語と、母国語である朝鮮語をこれからも習い続け、世界観をより広めて行こうと思います。」


______________________


 「なぜ国語を学ぶのか」

 この問いかけは、子どもたちから、たくさんの興味深い回答を導き出した。

 また、ふだん何気なく話している日本語、朝鮮語について考える良い機会であった。

 学生たちは、日本語を母語としながらも、幼い頃からのバイリンガル教育によって、第二言語であるはずの朝鮮語を限りなく母語に近い感覚で学んでいる。

 「言語」を学ぶことは、すなわち物事を概念化し、世界観を形成する過程である。そこに母語を学ぶ意義があるのは言うまでもない。


なぜ国語を学ぶのか





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.12.08 18:13:16
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: