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僕が今使っているPCにははじめからワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスが標準装備されていた。はじめこそ、この場所を選ばないマウスとキーボードはとても便利に思えた。それに、わずらわしいコード類がなく、デスク周りもスッキリする。ところが、長い間使っていると色々不具合があることに気がついた。ひとつはマウスの充電がしょっちゅう切れること。携帯電話のように、電池残量が表示されたりしないので、作業中予期せぬうちにイキナリ電池切れになったりする。そこで作業はストップせねばならず、また充電がじゅうぶんになるまで結構時間がかかる。これはかなりストレスであった。もうひとつは、キーボードのほうがたまにタイプ抜けがあること。時々ある文字をタイプしてもそれが本体に届くまで時間がかかることがある。もちろんそれはわずかな時間差であるが、タイプしている時というのは機械の具合などお構いなしにどんどん打ち込んでいくものだ。しかし、ある文を一気に打ち込んだときに、文字が抜けていることに気がつき、また打ち直すことがしばしばあった。これも非常に効率が悪い。さらに、今日はキーボードの電池が切れた。これは単4のアルカリ電池2本が入っていて、2年以上持ったのだから電池寿命という意味では優秀なのかもしれない。しかし、キーボードが急に使えなくなると困るのは言うまでもない。これで今までの不満が一気に爆発して、新しくワイヤー付のキーボードとマウスを買うことにした。マウスも今は光式が主流らしい。しかし、僕はやはりボールころころのほうが好きだ。それで、ワイヤー付キーボードところころマウスを買った。今、この日記は買ったばかりのキーボードで打ち込んでいる。とても快適だ。ついついたくさん打ち込みそうになるが、今日はこの辺で…
2006.04.22
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ブラウンシュヴァイクとノルトライン地方(デュッセルドルフ、ケルンなど)の間を何度か鉄道で往復すると、いやでも目に付く風景がある。それはちょうどニーダーザクセン州からノルトライン・ヴェストファレン州に入ったあたりで見える小さな山である。そしてこの山の上にひょこっと建っている仏舎利塔のようなオリエンタルな建物。このあたりには他に高い山もないので、遠くからでもよく見える。何度かここを通り過ぎるたびにあれはいったい何なのだろうと気になっていた。また、この町はPorta Westfalicaという何ともドイツ語らしからぬ不思議な名前を持っている。イタリア語かポルトガル語のような町の名前だが、れっきとしたドイツの町なのだ。そして、この建物の正体はカイザー・ヴィルヘルム記念碑(Kaiser-Wilhelm Denkmal)というものであった。今日は休みを利用してこのカイザー・ヴィルヘルム記念碑を訪れた。以前から気にはなっていたが、ハノーファーから電車で数十分という中途半端な遠さ(あるいは近さ)のためになかなか来ることはなかった。記念碑のあるところまではちょっとした登山であった。せいぜい100メートル少々の高さだと思うが、日頃運動不足の身には少々こたえた。しかし登ってみるとなかなかの眺め。天候があまりよくなかったのが残念だったが、かなり遠くまで見渡せる。この町の真中にはヴェーザー川(ブレーメンを通って北海に流れる川)が縦断しており、記念碑のある山によってちょうど「く」の字に曲げられている形になっている。川の対岸にも似たような山が対峙していて、東のニーダーザクセンと西のヴェストファレンを隔てる、まさに「門(porta)」のようだ。そして、その門をカイザー・ヴィルヘルム像がじっと見ている格好になっていた…
2006.04.14
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前回につづいて、今回は整音に使うピッカーについて。ピッカーがどういう工具なのかは以前紹介したので、こちら↓をご覧いただくとして、http://plaza.rakuten.co.jp/jppiano/diary/200509260001/今回は3種類のピッカーを購入した。まず、最初はこの小型のピッカー。僕の仲間内ではアウスグライヒ・ナーデル(Ausgleichnadel)と呼んでいる。仕上げ用のピッカーである。アップライトピアノの場合、仕上げはアクションをピアノに取り付けた状態で行うので、このような小型のものが必要になる。今までも小型ピッカーは持っていたが、ひとつはハンマー下側に入りにくく、もうひとつは板状のもので、下側には入り込めるが1本針のみで、多く針を入れたい時には手間がかかった。この小型ピッカーは写真のように柄と先の部分を急な角度で折り曲げることができる。これにより、ハンマー下側に難なく針入れをすることができるのだ。つづいて、普通の大きさのピッカーだが、普通は先端に針を3本差し込むようになっているが、これは5本挿しである。僕はノイズ除去のための頂点付近の浅針と、グランドピアノのシフト踏み込み時の音作りに使うつもりで購入した。しかし、ためしに硬いハンマーに深く針を入れるたが、意外に針を入れやすい。感覚的には普通の3本挿しのピッカーと針の入りやすさはあまり変わりない。だから普通の感覚で挿していくと、思っているより針が効いてしまう。次高音のノイズ除去で頂点付近の肩の凝りをやわらげるのに結構有効な気がした。これは、柄の形などは上の写真とほぼ同じものだが、針の並び方が二列になっている。もちろんできるだけ少ないストローク回数で多く針を入れるのが目的ではあるが、これも普通のピッカーと比べて針が入りにくいのでは、と思っていた。ところが、むしろ打点が平面状に並ぶことによりインパクトの瞬間ピッカーがぶれにくくなっている気がした。とても安定感がある。針もすっと奥まで入る。針の効き具合は5本挿しほど即効ではなく、やんわりしている。このように、試してみた感想を書いたがまだ使いだしたばかりで、確かなことは言えない。これから使っているうちにいろいろわかってくることもあると思う。でも、総じて良い買い物が出来たのではないかと思った。
2006.04.07
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毎年行われるフランクフルトのメッセ。毎回僕は3つの目的を持って行く。ひとつはもちろん楽器を見ること。2つ目はだれかに会いに行くこと。そして3つ目は工具類の買い物である。ピアノ工具はドイツでは基本的にMEYNE、RENNER、JAHNいずれかの会社で買う。通常は自分の勤める会社を通して注文して買うのだが、自分の右腕となる道具についてはやはり実際に手にとって確かめて買いたいものだ。MEYNEはブラウンシュヴァイクにあるので足を運んで買いに行けるが、品数も多いわけではないので、やはりRENNERやJAHNのものが欲しい。そこで、毎年春のメッセでRENNER、JAHNのブースに行ってめぼしい工具を探しに行くのだ。そして欲しいものが見つかったら売ってもらう。本来はメッセでは物は売らないことになっているが、小道具に関しては売ってくれることが多い。今回購入したのは張弦に使う道具と整音に使うピッカー3本。今日は、調弦(ピアノに弦を張ること)に使う道具の試用レポートをしてみたい。まず、右の写真。これは引き上げ工具、ドイツ語でリングへーバーと呼ばれるものである。これをどのように使うか多少説明が必要と思う。ピアノの弦はチューニングピンという金属の棒に巻きつける。通常巻きつける周回数によって3重、4重のリング(コイル)が出来るわけであるが、ただ巻きつけただけではだらしなく不ぞろいになる。そこで、巻きつけた弦のコイルをきれいに密着させるために、引き上げという作業が必要になる。これには弦の伸びている部分をフックで引っ掛けるか、テコでリングを持ち上げるなどの方法があり、場合により使い分けるがこれが結構やりにくい。このリングへーバーはリングをピンに垂直に引っ掛けて持ち上げるもの。使ってみると、なんとこの引き上げ作業がやりやすいことか。まったくといってよいほどストレスを感じない。もっとも、同僚の一人が言うには、中音のピンは密集している部分には道具が入らないので多少改造が必要とのことだが、僕は張弦に関してはベース弦の張替え(ジン線、ボン線)以外することはまずないので、現状のままでまったく問題ない。左はラチェット式のチューニングハンマー。調律の場合はチューニングピンを回転させるのはせいぜい10度から5度くらいの間だが、張弦の場合、何回転もさせるので、チューニングハンマーを何回も差し替えないといけない。これがラチェット式であれば、チューニングハンマーをピンから抜かずに何回転でもさせることができる。これは以前から売ってはいたが、個人的にそれほど作業が効率よくなるとは思えず、買おうとも思わなかった。しかし、実際買ってみて使ってみるとこれほど便利だとは…最低音になると側板が邪魔でピンをまわすのに結構ストレスだったが、これがとても快適になる。張るときだけでなく、弦を外すときも、常に左手でテンションをかけた状態でピンを緩めていけるので、これもまた使い勝手がよい。この2つの道具のおかげで、ベース弦の張替え作業が楽しくなった。これまではジン線やボン線が出ると「やれやれ」という気持ちになったが、週明けは「ジン線ないかな~♪」と、楽しみな気分だった。次回は整音工具のピッカーについてのレポート
2006.04.05
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毎年恒例のフランクフルト楽器フェア(Musikmesse)。ここには各メーカーが腕によりをかけてお披露目に逸品を送り込むわけだが、こういう場所には話題を呼ぶための“変り種”がつきものだ。たとえば、3年ほど前にはブリュートナーが鍵盤の左右を入れ替えた「サウスポーピアノ」を発表したし、昨年の横浜のフェアでは白鍵のみのピアノというのもあった。これらは商品として実用化しようというものではなく、単に話題を呼ぶための見世物と言える。そのような中で、案外「真面目な」動機を持った変り種が今年は存在した。それが上の写真のアップライトピアノである。一見、普通のアップライトピアノである。どこが変り種なのかと思われるかもしれない。実は左写真のアクションのように、アップライトピアノのアクションの下半身にグランドピアノのアクションを組み込んであるのだ。(白枠部分)と言っても調律師でなければ何のことやら、という感じだと思うので、右側のアクションの写真(上がグランド、下がアップライト)を見て比べていただくと、何となく、左写真のアクションがグランドとアップライトの合いの子であることがお分かりいただけると思う。構造としては、グランドの水平に横たわっているハンマーの柄に垂直方向のハンマーをL字型に付けた形になっている。これにより、本来上下するグランドハンマーの動きが前後運動になり、アップライトにも使用できるようになる。発想は単純であるが意外に思いつかないアイデアだ。このピアノはWendl&Lungというメーカーが、グランドの性能を持つアップライトを目指して開発したものだ。アクション以外にも、グランド特有のシフトペダル機構(左のペダルを踏み込むと鍵盤が右に動く仕組み)も採用されている。通常、グランドとアップライトの顕著な違いはタッチ感にあるが、決定的なのは連打性能(秒間何回同じ鍵盤を叩けるか)がほぼ倍違うことである。そのために上級者用の曲になるとアップライトでは弾けないこともある。さて、このピアノを僕と技術者のWさん、ピアニストのEさんとで検証してみた。Eさんの弾いてみた感想は、「グランドとアップライトの中間という感じ」とのことだった。Wさんの意見では、「この展示されているピアノは調整がまだ完全ではないので、完全な調整がされればもっといい状態に近づくのではないか」とのことだった。しかし、試作品ということもあって、この構造のままでは調整(整調)は不可能に近いほど困難に見えた。また展示用に響板がカバーされていたこともあるが、音のほうは決して良い物ではなかった。とは言え、単なる見世物ではなく、このアイデアの路線のまま本気で楽器として良い物を作ろうと心がけ、いくつかの課題をクリアすれば、「グランドとアップライトの中間」のピアノとして良い楽器が出来上がる可能性はあると思った。
2006.04.03
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