フットボール(サッカー)戦術研究

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2021.08.04
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​​2021〜22年天皇杯3回戦セレッソ大阪​vsアルビレックス新潟の試合をヨドコウスタジアムで観戦。3-2でセレッソ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)
​
【戦術】
〈セレッソ大阪〉守備では、4-4-2ブロックを基調として、ブロックを固めて数的優位を保持してディフェンスしていく。

〈アルビレックス新潟〉
攻撃では、ディフェンスラインとアンカーのゴンサロとの連携したビルドアップ(時にSB田上が偽SB的に動く)から、ボールポゼッションしながら、谷口、三戸の両ウイングがサイドの高い位置に張り、FW鈴木、中盤の高、福田と連携して、うサイドチェンジを多用しつつ攻めていく。
守備では、4-1-4-1を基調として、時に中盤の高または福田がFW鈴木と連動してプレスをかけ、またはリトリート対応していく。

【得点】
21分 清武(セレッソ大阪)
30分 清武(セレッソ大阪)
65分 星(アルビレックス新潟)
67分 加藤(セレッソ大阪)
91分 本間(アルビレックス新潟)

【警告】
ゴンサロ(アルビレックス新潟)
中島(セレッソ大阪)

【試合の流れ】
(前半)

序盤から、セレッソがビルドアップから両サイドのスペースを有効に利用して、試合を優位に進めていく。
まず4分に、バイタルエリアにて中シャドーの清武の縦パスにFWタガートのポストプレーを経由してパスを受けた左SB丸橋の左クロスはアルビレックスディフェンスにクリアされ、続く6分にも、左から右へのサイドチェンジから、右SB松田の右クロスにタガートがニアにて頭で合わせるも、右に外してしまう。
これに対して、アルビレックスはディフェンスとアンカーのゴンサロのビルドアップから、両サイドにボールを散らして、試合の流れを引き寄せようとする。
11分に、バイタルエリアでのボール奪取からFW鈴木のポストプレーに反応した右ウイング谷口のシュートは右に外れてしまう。
アルビレックスは、両サイドのウイング谷口、三戸を基点としてボール保持率を高め、セレッソは4-4-2ブロックにて対応するが、アルビレックスの両サイドから中央へのパスがセレッソのブロック網にかかり、逆にセレッソが両サイドのスペースを有効に活用してアルビレックスのディフェンスラインを下げさせることに成功し、空いたスペースにうまく突いて先制する。
21分に、左サイドへの展開からパスを受けた清武が左ハーフスペースから放った右足のシュートはゴール右隅に決まり、セレッソが1-0と先制する。
さらに、30分にも、ボランチ原川からバイタルエリアにてパスを受けた清武が左展開して、左サイドにてパスを受けた左SB丸橋の左クロスはアルビレックスのディフェンスに阻まれるも、その跳ね返りに反応した清武の左足のシュートが右隅に決まり、セレッソが2-0と突き放す。
その後は、2点を追うアルビレックスがサイドチェンジを多用して両サイドを基点として中盤と連携して攻撃を仕掛ける。
43分に、ペナルティエリアにてスルーパスに反応した右SB藤原のシュートはセレッソGKキム・ジンヒョンにセーブされ、続く44にも、セレッソGKキム・ジンヒョンのパスミスに乗じて、左MF福田がキム・ジンヒョンと1対1になってシュートを放つも、ゴール前に戻ったセレッソディフェンス陣に阻まれてしまい、得点には至らず、前半は2-0とセレッソがリードして終了。

(後半)
点を取りたいアルビレックスは、後半開始から3枚替え、右SB藤原から堀米へ替えて左SBに配置して田上を右SBに変更し、右MF高から本間に替え、更に右ウイング谷口から星に替えて後半に臨む。
まずチャンスを作ったのはアルビレックスで、48分に、ペナルティエリア内にてポストプレーでパスを受けたFW鈴木の振り向きざまのシュートは左に外れてしまう。
その後は、右SBに配置された田上がビルドアップに加わり、更に中盤とFWが頻繁にポジションチェンでセレッソのブロック網に揺さぶりをかけていくのに対して、セレッソはブロックを固めつつ、アルビレックスが攻め上がったスペースを突いて攻撃を仕掛ける展開となる。
両チーム一進一退の中、アルビレックスが64分に、アンカーのゴンサロのクサビのパスを受けた鈴木のポストプレーから、星がシュートを放つもGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまうが、すぐさま65分に、左サイドでの展開から、福田からパスを受けた本間の左クロスに、ペナルティエリア内に走り込んだ星が合わせてゴール右隅に流し込んで、アルビレックスが1点を返して、反撃ムードが上がっていく。
しかしながら、アルビレックスの反撃ムードが一転、ミスにより自滅してしまう、
セレッソにプレスをかけられたGK小島のミスに乗じたクリアミスにつき、48分に清武に替わって投入された西川が頭で合わせて、小島がセーブするも、59分にタガートに替わって投入された加藤がゴール前に詰めて難なく押し込んでセレッソが3-1と突き放す。
さらに、追加点を取りたいセレッソは79分に、西川がバイタルエリアにて倒されたことにより得た原川のFKはGK小島の好セーブにより阻まれる。
その後は、一進一退の中、ロスタイム前からアルビレックスが意地を見せ、91分に、左ハーフスペースでのボールの競り合いから本間がボール奪取して放ったシュートが右隅に決まり、アルビレックスが1点を返して更に反撃し、2度左CKを得てチャンスを掴むも、決定機を作れず、セレッソが3-2と逃げ切って勝利。

【システム】
(セレッソ大阪)4-2-3-1(右から)
GK キム・ジンヒョン
DF  松田陸(45分 喜田)、チアゴ、西尾(80分 鳥海)、丸橋
ボランチ 原川、奧埜
3シャドー 新井、清武(48分 西川)、高木(59分 中島)
FW タガート(59分 加藤)
(守備時は4-4-2を基調)

(アルビレックス新潟)4-1-2-3(右から)
GK  小島
DF  藤原(45分 堀米)、早川、舞行龍ジェームズ、田上
アンカー ゴンサロ(80分 矢村)
MF  高(45分 本間)、福田
FW  谷口(45分 星)、鈴木、三戸(63分 大本)
(守備時は4-1-4-1を基調)

【勝負の分かれ目】
セレッソがサイドのスペースを利用してアルビレックスのディフェンスラインを下げさせることにより、バイタルエリアや両ハーフスペースを空けることに成功したこと。

【まとめ】
セレッソは、前半の試合の進め方が功を奏して、最後のアルビレックスの猛攻を凌ぐことができた。
点差は詰め寄られ、ヒヤリとした場面はあったものの、試合内容的にはJ1の貫禄を見せられたのではないか。
前半は特に清武がアルビレックスのバイタルやハーフスペースをうまく突くことができたが、後半のJ1リーグにて今日の勝利が復調のキッカケとなるか?

アルビレックスはアルベルト監督のポゼッションサッカー導入により特にビルドアップ能力が高まり、今日の試合でもその能力を十分に見せた。
ただ、J1では少しのスペースを空けることや細かなミスでもすぐさま失点につながるので、今日の試合を今後のJ1復帰のために教訓としたい。攻撃面ではJ1でも通用するところはあり、J1昇格争いに期待。









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最終更新日  2021.08.04 22:44:32


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